モンゴル人のオユンツェツェグ=ツェツェグはモンゴル語で「花」=
ですから、彼女は自ら「ハナです」と紹介するのです。
「えっ、にほんじん?」と尋ね返すほど流暢な日本語を話し、日本人のことを良く知っている若者でした。
今は、大阪で勉強中です。
花ちゃんとの出会いは、TISの日本語科の先生の部屋でした。
花ちゃんの会話の授業を手伝うのを交換条件に、私のオルティンドーの練習に付き合ってくれると言うことで、出会いました。
いろいろあって花ちゃんの授業は1時間しか手伝ってあげることが出来ませんでしたが、彼女は、自分の勉強になるからと言って、モンゴル滞在期間中オルティンドーの練習に付き添ってくれたのです。
週に2回、TISで待ち合わせをして、トメン エヘという劇場に連れて行ってもらい、2時間の練習をし、帰りは、お茶とケーキでしばらくおしゃべりをして帰る。
その、3時間余りの時間の中で、習ったのはオルティンドーでは有りません。
たとえば、道路の横断の仕方、タクシーの止めかた、行く先の指示、お金の払い方、そして、先生との会話、出すぎず引っ込みすぎずの通訳、彼女が居てくれたから、思ったより以上に上達したのでした。
1曲覚えればよいと思っていたのが、とりあえず4曲のオルティンドーを習いうことが出来ました。
そして、帰りには快い疲れと喉を渇きを癒すために喫茶店に入ります。
そして、ここでも注文の仕方、レストランでの給仕のされ方、そしてお金の払い方。その他もろもろ。
取り留めのない会話から、言い回しについて、日本のこと、モンゴル人の苦手な書類のことまで、いろいろと娘のようにおしゃべりをしました。
ほんとにほんとに楽しい時間でした。
今、わたしが、平気で町を歩いたり、タクシーに乗ったり出来るのは、この花ちゃんとの大切な時間があったからなのでした。
今日、友人とおしゃべりをしていて、ほんとに花ちゃんの存在が大きかったこと、感謝してもし足りないことを今頃になって実感しました。
時を経て、こんなに感謝することになるとは、花ちゃんがいかに控えめにしっかりサメ[トしてくれていたことか。
今頃になって花ちゃんにもらったものの大きさに気が付き、それに気づかせてくれた友人に感謝。
そして、花ちゃんを選んだ夫の目にも感謝。