絵本図書館
かねてから念願の絵本図書館に行ってきました。
日本人の篤志家により場所と膨大な絵本を提供され、モンゴルに住むKさんとKさんのお手伝いをするEさんとで、毎週土曜日2時から4時まで運営されています。
写真の本棚の5倍ほどの本が壁一杯に並べられ、この日が来るのを心待ちにしている子どもたちで狭いアパートの一室が埋め尽くされています。
子どもたちの首にぶら下がるのは、Eさん手作りの写真入のビニールケース入りの出席表です。
パソコンを駆使して、顔写真の横にカラフルな名前と絵本文庫の文字。
そして、ウラには、はんこを押す罫がひかれています。
まず、部屋になだれ込んだ子どもたちは自分の名札を見つけて、Kさんの名前のはんこを押してもらいます。
このはんこも、ここに来た日本人のはんこ職人さんが彫ってくれたそうです。
次は、先週借りた本を返します。Eさんがノートに記録した本の題と名前を確認し日付と済みの文字を記入します。
そしてそれぞれが本棚に返します。
めいめい好きな本を読んだり、選んだり、折り紙をはじめたり、喧嘩を始めたり、子どもたちがのびのびとすごしていました。
3時になると、絵本を読むのが上手な子どもがモンゴル語で読み聞かせをします。
今日は、どういうわけか、お冠になった子どものかわりにKさんが、「はなさがじじい」の紙芝居をしてくれました。
膨大な本の一部が、モンゴル語に訳されています。
そして、今も細々と幼稚園教諭の指導に来ていらっしゃるHさん、日本語教師のYさんが、末フお手伝いをしていると聞きました。
やがて、時間が来てさようならです。最後にキャンディーを一つもらって借りた本を抱え、名残惜しげに帰って行きました。
アパートが2階にあるため、時々下の住人からうるさいとクレームが来るそうで、子どもが20人以上も集まれば、静かにしているのは至難の業です。多いときには、30人も来るそうで、たったの2時間でも、へとへとになるようでした。
Eさんという強い見方を得る前は、Kさんの授業を受ける学生さんが手伝いに来ていたこともあったそうです。
今日は、Eさんのほかに日本語教師の助っ人も来ていました。
日本モンゴルセンターにも絵本はありますが、ほんの一握りです。
モンゴルにこんなにたくさんの絵本があることに驚きました。
日本では、ある時期が来ると図書館では本が排気されているそうです。
その中の絵本を、コンテナを仕立ててモンゴルに送ってくださるわけですが、せっかくの本が、週に一度しか貸し出されないのはもったいないと思います。
ただ、ボランティアで運営されているので、これ以上開くことはとても無理な状況のようでした。
子どもの集まる場所が、音の響き安い2階にあることも不安です。
せめて、1階だったら良かったのに。