風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

遅れてきた運転手

2006年04月06日 | チンゲル亭裏日記

タクシーのドアを開けると、「オーチラレイ」(すみません)と言う言葉に迎えられました。
このところ、この言葉を聴くのが二人目。
ビャンバさんとバットスフさん。
余り経験しないことなので、うれしい。単純にうれしい。
雪も降るし、きてくれないのかなぁとあきらめはじめて居たところです。

そういえば、この前、車の手配を一人で出来たと喜んで、結局来てくれなかったのも雪の降る日だったなぁ。

彼女は、相変わらず、礼儀正しく運転してくれます。
だからかもしれませんが、対向車も先を譲ってくれる場面もほんとに珍しいことナのですが、今日はありました。

数少ないにしても、礼儀正しいモンゴル人は確かに居るよ。と、聞きます。
まさしく、そういうモンゴル人に出会い始めた気がします。
逆に言うと、私たちもモンゴルになれてきて肩肘張らなくなってきて、それが、あわせ鏡のようになって見かけるようになったのかもしれません。

先日の歓送迎会の挨拶の中で、「モンゴルを好きになって帰ってくださる方が居てうれしいです。」と、外務省のお役人さんがおっしゃっていました。

私も、その中の一人になるのかなぁ。
観光客として、夏の草原を訪れるのは大好きです。草原で馬に乗るのも大好きです。
ただし、寒い冬や、環境や人情の違う中で生活することは、今まではノーサンキューでしたから。

心機一転、気分を大幅に変えたことが、私たちの生活をよいほうに向けるきっかけを作ってくれたのだとしたら、ほんとに、決断して良かったと思います。

        やっほー
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単独SAVE THE CHILDREN

2006年04月06日 | チンゲル亭
今朝は、雪がちらちら。
ウツカが急用で来られなくなったと、朝になってメールが来た。
そして、約束した女性運転手のタクシーが来なかった。

道路で流しのタクシーを拾っていくしかない。帰りの車がどうなるか分からないので、Kさんには一緒に行くのをお断りしました。

道路で流しのタクシーを拾っていくしかない。帰りの車がどうなるか分からないので、Kさんには一緒に行くのをお断りした。

30分後に、夫とツェギーさんがあれこれ連絡をしてくれて、めでたく、約束を忘れて営業に出てしまっていたバットスフ(女性運転手)さんを、探し出してくれた。
あー、良かった。道案内に頭を悩ませていたのですが、その心配がなくなりました。
ウツカが居なくても、経路をちゃんっとしって居る運転手さんが一緒なら安心です。
今日は、Kさんの分も頑張ろう。

SAVE THE CHILDRENには2分前に滑り込み。セーフ!

見慣れない顔の子どもが6人大人が1人。SAVE THE CHILDRENのソーシャルワーカーさんが、その子どもたちと私たちの写真を撮りに来たとのことでした。
今日は一人だからといったら、大丈夫と言って明るいほうの部屋にみんなが集まりました。
日本語の生徒もいっしょに入って写真を撮りました。

その6人の子どもたちがとても私たちに興味を持っているらしいのを感じたので、いっしょにどうですか?と誘いました。
ワーカーさんはこれからやることがあると一度は断ったのですが、子どもたちが動きません。
それで、とっさに日本の歌を歌いましょうと誘うと、子どもたちは、すっかりその気になって、教室に入っていこうとする。
ワーカーさんもそれほどならと、OKをくれました。

今日は、雪なので、本来の子どもの数がちらほら遅れてきて合計5人でした。
とっさに選んだ「汽車」と「やぎ」と「春」のうたのどれがいい?と尋ねると、すかさず「春!」と返ってきた。

白板に、春がきたの歌詞を書き早速、ゲストさんたちのために、モンゴル語の訳をつけました。

なんていい歌を子どもたちは選んでくれたのだろう。
繰り返しがあって、私の頭の中にほんの少しある単語で説明の出来る歌を!
モンゴルには、神様がいるなぁ。子どもの中に神様が居るのだろう。
つたない、私が「やる気」だけで続けている授業が、とりあえず破綻しないで居るのは、きっとその神様のおかげだ。

すかさず春!と選んだ子どもたちの気持ちには、春を待ち焦がれる思いがあふれているわけです。
うれしそうに、うれしそうに歌を覚えていく子どもの笑顔が、いっそう力を与えてくれます。

おかげで、私も、春のモンゴル語をハバルと覚えました。秋はナマルでいつも間違えていたのです。(^_^.)

いつも思うのですが、子どもたちは音感が良く1時間で11人の子どもたちがすっかり覚えてくれました。
一番声の良い、覚えの良い子はゲストさんでした。
前に出て歌ってと言うと、しり込みしましたが、じゃあ私と一緒にといったら喜んで前に出てきてくれました。
そして、次々に全員が、私と二人、あるいは三人で歌い、みんなからそれぞれが大きな拍手をもらいました。

ちょうど、歌の練習の区切りがついたところが1時間、エネルギーが途切れそうになる頃です。
5分休憩をもらって、喉を潤し増した。

そして、ワーカーさんとゲストの子どもたちはかえって行きました。
それぞれ手を振りながら、笑顔でした。
ワーカーさんの挨拶も、「サイン バクシ(よい先生)」と言って褒めてくれたらしいところだけが聞き取れました。。.(^^♪

さて、残りの30分は、予定していた日本語のフレーズの「ここは どこですか」の練習です。
暖かいお湯のおかげで、喉も気力も回復。
ゲストの帰った、本来の生徒たちですから、気を抜くわけには行きません。
いい感じで、授業が出来たかもしれません。

最後に、今日はなにをしたの?と言って、代表の一人に、紙に書いてもらうようにしています。
日本語でも、モンゴル語でも、いいですよ、一つでいいですよ。
と言いながら、私はいつも思いつきで子どもを選ぶのですが、サイン入りできちんと書いてくれます。

今日は、初めて男の子に書いてもらいました。
大きい体に恥ずかしがり屋で、直ぐに頬が赤くなる子です。

朝一番に感じた不安はすっかり吹っ飛んで、信用できる運転手さんが居たら、ウツカには来てもらわなくてもよいことが分かりました。
モンゴル語で困ったら、夫の通訳のツェギーさんに電話をして助けてもらえばよいことも分かりました。

また、1時間半の授業も、5分の休憩を入れるだけで続けられることも分かりました。

もしかしたら、このゲストのなかで日本語を習いたい子が来るようになるかもしれません。

私って結構無茶をやるものだ。今日も、終わりよければすべてよしだったけれど、、、

そうそう、バットスフさんも来週は忘れないように来ます、前日の電話は要りません。と確約をしてくれました。

めでたし、めでたし。
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