夏がすき…!! 7月生まれのせいか夏の日差しが好きです…♪

山崎勢津子です!ぐるーぷ・ふらいぱんは10年間活動しましたが解散しました。私は今後、朗読を中心に活動してまいります!

「山月記」

2010-10-16 | Weblog
中島敦作「山月記」を今回のVoice Collectionn で朗読することになりました。詩人になるべく研鑽をかさねながら、業なかばにして虎に変化してしまった李徴の物語…50年以上前から高校の教科書に採用されていて、勉強しましたという若い人も多いですね。私はどうであったのかもう覚えていませんけれど…。
この作品を朗読してみようと思ったのは、一緒に年に一度「扉の向こう」と題した朗読勉強会をやっている小林登茂子さんがもう5~6年もこの作品を折に触れて朗読していると聞いたからです。彼女は中島敦が幼少期を過ごしたという、埼玉県久喜市在住で、中島敦生誕100年の年には敦の妻「たか」を演じています。
「山月記」といえば男性が朗読する…と定番のようになっているこの作品を、ひとつ私もやってみようという気持ちになりましたのです。

←『一高校時代の中島敦』

作者の中島敦は持病の気管支喘息で昭和17年に33歳で亡くなります。早世の作家には、一生分の仕事を成し遂げて逝ったと思える人もたくさんいますけれど、敦の作家としての活動はわずか八ヶ月間。亡くなる前、好きな本も、芝居も、見ることが出来なくなり、書くことも出来なくなって「書きたい、書きたい」と妻に語ったという中島敦。あとで「山月記」を読んで中島の声が聞こえるようだったと妻のたかさんは書いています。
両親の離婚などで複雑な生い立ち…喘息とのたたかい、様々な側面を持った中島敦とその作品。
「わが生命短かしと思い町ゆけば物ことごとく美しきかな」=私立横浜高女の教師時代に薬の包紙に彼が書き附けて、同僚の教師に見せた歌だそうです。

Voice Collectionn 2010~朗読の夕べ~
◆10月21日(木)19時開演(18時開場・自由席)
◆会場:南青山MANDALA(最寄り駅は銀座線外苑駅前1a出口)
◆チケット:3,000円/1ドリンク付
◆プログラム:オリジナル作品「恋文」/井上夢人「幽霊の証明」/三浦しおん「花」/森浩美「カレーの匂い」/中島敦「山月記」/宮部みゆき「不文律」/藤沢周平「三年目」
◆ゲスト出演:赤座美代子さん
◆企画・制作:㈲タイムリーオフィス
 ←チラシです!!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。