一点の「濁り」もないBlog “G”

北海道を離れ、新たな土地で再出発。それに伴いタイトルだけリニューアル。
ただ、看板は挿げ替えたが内容は相変わらず。

ファンは選手に忠誠心を求めるか

2005-09-09 | sports - Fighters
【入来ポスティングへ】
ファイターズの入来祐作が今季終了後ポスティングシステムでメジャー移籍を目指すらしい。ポスティングは大塚晶紀の近鉄時代ですら入札がなかったぐらい実は厳しいものだと思うが(メジャー側としてもポスティングだと移籍料が発生するわけだし)、まぁとりあえずやるらしい。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2005/09/09/09.html

【問題は】
この話題で気になるところが2点ある。
1)付帯条件がなく2年間プレイすれば無条件で移籍容認という契約
メジャーに行きたい、という入来の希望はジャイアンツ在籍時からすでに明らかになっており、ファイターズ加入の経緯もそういう話がらみであった。ファイターズが入来の希望をくんでメジャー容認折込済みの契約をしていたとしても何の疑問もない。だが、実際はそこに付帯条件などなく、2年間プレイさえしていれば無条件で移籍容認、という契約だったとなると話は別だ。ここ最近の入来を見ていると、一生懸命にやってくれているからそれが救いではあるが、仮に入来がやれどこが痛いここが痛いと言っても適当にクビにならない程度に適度なプレイを2年間見せてもポスティングにかけなければいけないということである。契約というものは双方にメリットがあって初めて意味を持つ。そういう意味では例えば入来にハードルを課して、モチベーションを煽り、いい意味で選手の意欲を利用してチームにもメリットをもたらすような契約であれば双方が笑顔でポスティングの会見ができたであろう。今回の契約は明確な基準がなく2年間プレイさえすればインセンティブが出る、というような出来高契約と同じであり、チームにとって何のメリットもなくなる可能性すらあったわけだ。

2)入札がなく、ファイターズ残留となった場合の入来のポジション
かなり可能性が厳しくなったとはいえ、ファイターズが一応まだ数字上はプレーオフ進出の可能性を残している現状に対して、入来の貢献は大きい。しかもシーズン終盤にかけて先発ローテをしっかり守っている入来が来シーズンいないとなるとファイターズにとっては痛手だ。できることなら来季もファイターズで投げて欲しい。だが、ポスティングで入札がなく、結果として残留した場合、チーム、そしてファンの目から見て彼はどう映るのだろう。私の考えの基本線は戦力になるのなら一度チームを離れようとした人間だろうがなんだろうが支援するというものである。ファンは時にチームへの忠誠心というものを選手評価の基準にして考えがちである。生え抜きというだけで評価が高くなり、外様に対して自分たちへの忠誠みたいなものを求める。でも本当に大事なものは結果を残すかどうかということそれ一点であり、結果を残す外様と結果を残さない生え抜きではどちらがチームの勝利に貢献しているかは自明である。必要なのはこのチームのために、と言葉で語る選手ではなく、仮にチームを愛していなくてもチームの勝利に貢献する選手である。もちろんみんながみんなそんな選手ばかりではチームはうまくいかないかもしれないが、まとまりのある中にそういうクセのある人がいてもいい。もちろんプレイの面での貢献が必要なのはもちろんだが、後半の入来のピッチングはファイターズ投手陣の中では十分に合格点だ。そんな入来がポスティングの末に来シーズン残留となったとき、ファイターズファンは彼に心からの声援を送ってくれるのかが気にかかる。

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2 コメント

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はじめまして (ちどり)
2005-09-10 01:38:35
本人が移籍を希望しても、入札にかからない可能性もありましたね。大塚選手は、結局近鉄に残らず中日に移籍したんでしたっけ。残留しにくい理由があったのでしょうか。

入来投手は、ジャアンツ時代は何となく一匹狼のイメージがあり、ファイターズでは今年からチームの一員という印象になってきたので、残留してほしいのですが……もちろん、メジャーへの移籍が失敗しての残留でも応援します。

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入来 (風雲再起)
2005-09-10 20:47:56
もし残留した場合は応援しますね。

少なくとも残留するなら、愛着

あるんだろうし、全く無かったら大塚の

ごとく移籍志願するだろうし。
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