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日記な独り言。趣味の記録。

■映画:グリーンゾーン■2010.06.20

2010年06月20日 | 日々是、映画
ポール・グリーングラス、マット・デイモンのコンビで観ない理由はない。
「ジェイソン・ボーン」シリーズでおなじみの名コンビともいえる。
今回の作品「グリーン・ゾーン」は同監督の「ユナイテッド93」の続編ともいえるだろう。「ユナイテッド93」は911同時多発テロ事件の際、ハイジャックされた1機、ワシントン郊外に墜落したユナイテッド機「93号便」に絞って描いた作品だ。
観た方は同機の顛末を、さも同乗しているような臨場感に驚いた事だろう。アラブ系とアメリカの冷戦ともいえる戦争の一大事件を描いた「ユナイテッド93」は、この作品「グリーン・ゾーン」へと続く。

911を経てアメリカがどのような結末を望み、実行したのかをこの映画は描いている。

イラクが大量殺戮兵器を保有し、アメリカへ攻撃を仕掛けるという情報を捏造した。この捏造情報を基にアメリカが正当性を振りかざしイラクに軍事攻撃を始める。だが、イラクの何処を探しても大量殺戮兵器の存在を証明できる事実がない。
イラクで兵器を探しまわる部隊を率いるロイ・ミラー隊長(マット・デイモン)が、政府の情報に疑問を抱き始める。
メディアと政府の関係、現場と政府の違和感、現実は何処にあるのか?
ロイ・ミラーは単独で捜査し始める。

実際は、いつの間にかサダムフセイン、テロ首謀者とされる「アルカイーダ」のリーダー、オサマ・ビンラディンを拘束せよという摺り替えに変えられたような気がするのは私だけではないだろう。

過去の事件なので結末は見えているこの映画。そこが非常に残念。なので「ユナイテッド93」には及ばない。
一つにはマット・デイモンが主演していることも原因。「ユナイテッド93」では、出演者ほぼ全員があまり面識のない俳優だ。ここにドキュメンタリー風の追い風があった。グリーン・ゾーンではロイ・ミラーがあまりにも画面に登場するので、それに耐える演技力を持った俳優に任せるしかなかったという事もあるのだろう。ここも合わせて残念な所。

近年稀に見る名監督、ポール・グリーングラス(個人的に、今一番好きな監督)の手腕が映像を通して伝わってくるだけに、非常に残念な作品ともいえる。
だが、制作費は監督自身、最高額ともいえるだろう。セットやロケ先を観れば一目瞭然(笑)

次回のポール・グリーングラス監督作品を心待ちにしながら「ジェイソン・ボーン」シリーズでも見返しておこうか・・・

PS:ボーンシリーズ、ユナイテッド93ともiPhone、iPodに入れてあるのでいつでも観れる♬ちなみに・・・

1位「ボーン・スプレマシー」
2位「ユナイテッド93」
3位「ボーン・アルティメイタム」

といったところですね♬


グリーン・ゾーン ★★★★☆