肉表面削り取り作業 実施せず NHKニュース
富山県や福井県などの焼き肉チェーン店で、生の牛肉のユッケを食べた客が集団食中毒にかかり、4人が死亡した問題で、店がユッケを提供する際、細菌が付着しやすい肉の表面を削り取るトリミングという作業をしていなかったことが分かりました。国の衛生基準では、店にトリミングを行うよう求めていますが、チェーン店側は「卸売業者に任せていた」としており、警察は、衛生管理に問題があった疑いがあるとして、業務上過失致死などの疑いで近く強制捜査を行う方針です。
「焼肉酒家えびす」では、富山県砺波市と福井市の2つの店で食事をした6歳の男の子2人と43歳の女性が死亡したほか、5日朝になって、この女性の70歳の母親が死亡し、今回の集団食中毒で死亡したのは4人となりました。また、神奈川県の店で食事をした人も含め、23人が重い症状となっています。中毒を訴えた客の多くは、生の牛肉を使ったユッケを食べていましたが、いずれの店も、ユッケを提供する際、細菌が付着しやすい肉の表面を削り取るトリミングをしていなかったことが店側への取材で分かりました。厚生労働省が設けた衛生基準では、客に生の肉を提供するときには、食中毒を防ぐため、飲食店に対してトリミングを行うよう求めています。これについて、チェーン店を経営する金沢市の「フーズ・フォーラス」は「肉を仕入れていた東京・板橋区の卸売業者にトリミングをしてもらうようにしていた。安全面について、仕入れ先の業者に任せきりだった」と説明しています。卸売業者は、板橋区の調査に対して「熱処理をする加工用の肉として販売しており、生で食べられるものとは認識していない」と話しているということです。今回の問題で、合同捜査本部を設置した富山県と福井県の警察本部は、チェーン店などの衛生管理に問題があった疑いがあるとして、業務上過失致死などの疑いで近く強制捜査を行う方針です。警察は、今後、店の関係者や卸売業者から事情を聴くとともに、肉の流通経路などを調べて、食中毒の全容解明を進めることにしています。
富山県や福井県などの焼き肉チェーン店で、生の牛肉のユッケを食べた客が集団食中毒にかかり、4人が死亡した問題で、店がユッケを提供する際、細菌が付着しやすい肉の表面を削り取るトリミングという作業をしていなかったことが分かりました。国の衛生基準では、店にトリミングを行うよう求めていますが、チェーン店側は「卸売業者に任せていた」としており、警察は、衛生管理に問題があった疑いがあるとして、業務上過失致死などの疑いで近く強制捜査を行う方針です。
「焼肉酒家えびす」では、富山県砺波市と福井市の2つの店で食事をした6歳の男の子2人と43歳の女性が死亡したほか、5日朝になって、この女性の70歳の母親が死亡し、今回の集団食中毒で死亡したのは4人となりました。また、神奈川県の店で食事をした人も含め、23人が重い症状となっています。中毒を訴えた客の多くは、生の牛肉を使ったユッケを食べていましたが、いずれの店も、ユッケを提供する際、細菌が付着しやすい肉の表面を削り取るトリミングをしていなかったことが店側への取材で分かりました。厚生労働省が設けた衛生基準では、客に生の肉を提供するときには、食中毒を防ぐため、飲食店に対してトリミングを行うよう求めています。これについて、チェーン店を経営する金沢市の「フーズ・フォーラス」は「肉を仕入れていた東京・板橋区の卸売業者にトリミングをしてもらうようにしていた。安全面について、仕入れ先の業者に任せきりだった」と説明しています。卸売業者は、板橋区の調査に対して「熱処理をする加工用の肉として販売しており、生で食べられるものとは認識していない」と話しているということです。今回の問題で、合同捜査本部を設置した富山県と福井県の警察本部は、チェーン店などの衛生管理に問題があった疑いがあるとして、業務上過失致死などの疑いで近く強制捜査を行う方針です。警察は、今後、店の関係者や卸売業者から事情を聴くとともに、肉の流通経路などを調べて、食中毒の全容解明を進めることにしています。