劇団フライングステージメールマガジンFS通信

カミングアウトしているゲイの劇団
フライングステージのメールマガジン

劇団フライングステージ メールマガジン「FS通信」 vol.192 2023/07/15

2023年07月15日 | Weblog

■ 劇団フライングステージ メールマガジン
■ 「FS通信」 vol.192 2023/07/15
http://www.flyingstage.com/

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木陰の恋しい季節、いかがおすごしですか。
劇団フライングステージの岸本啓孝です。
今月もメールマガジン「FS通信」をお届けします。

■■■もくじ■■■
【01】石関 準 出演/第59回百雀会 松戸舞踊会
【02】関根信一 作・演出 劇団うりんこ「わたしとわたし、ぼくとぼく」(札幌公演)
【03】gaku-GAY-kai 2023
【04】劇団員の近況などなど
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【01】石関 準 出演/第59回百雀会 松戸舞踊会

石関 準が雪乃音左京として「第59回百雀会 松戸舞踊会」に出演します。

☆「第59回百雀会 松戸舞踊会」

□ 日程
2023年7月21日(金) 開演11:30 終演15:45

□ 会場
松戸市民劇場
松戸市本町11番地の6
松戸駅西口から徒歩5分 ※駐車場がありませんので公共交通機関をご利用ください。

□ 料金
無料

□ 石関 準こと雪乃音左京からのメッセージ
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7月の恒例となりました松戸百雀会に雪乃音 左京(ゆきのね さきょう)として出演させていただきます。歌謡曲「火の鳥」を勤めます。新舞踊の世界は、これからもますます裾野を広げる楽しい、親しみやすい踊りです。真夏の直前に出演者、汗だくで稽古中です。新名取りのご披露、初舞台の方、もちろんゲストやベテランも健在で、色とりどりの全48番。御予約頂く必要はございませんので、気軽に遊びにいらして下さい。JR松戸駅から5分の会場です。チラシご希望の方にはご郵送させていただきます。平日ですが、皆様のご来場をお待ちしております。
石関準 こと 雪乃音左京
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□ お問合せ(劇団フライングステージ)
stage@flyingstage.com

*春謡流Facebookページ
>>https://www.facebook.com/shunyouryu/

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【02】関根信一 作・演出 劇団うりんこ「わたしとわたし、ぼくとぼく」(札幌公演)

「自分とは違う人」も大切にできる世界を

主人公の佐々木健人は、保護者からの男性保育士への偏見に落ち込み、ゲイである秘密を打ち明けられず引きこもってしまった。ある日、鏡を見ていると、1人の少女が現れて、言った。「世界を救って欲しい」少女に導かれて1997年の教室へ。そこで10歳の自分と出会い・・・

園長先生から電話あったよ。電話出なさいよ! 子どもたちも待ってるって。どうする?
わからない。って言っといて。

世界を救って欲しい。
救って欲しいのは僕の方なんだけど。

うちのクラスにも男か女か分からないのがいるけどな。

ご覧、いろんな人がいるだろう。
女装している人、ヒゲを生やしている人、カップルのお姉さん、車椅子で参加している人、その介護をしている人、応援しようって人、ただお祭りが好きな人……
君はひとりじゃない。

今回の公演は、さっぽろレインボープライドHPに関連イベントとして紹介して頂いています。全ての人が「自分らしく」生きられる世界に、「わたしとわたし、ぼくとぼく」はプライドパレードを応援しています。

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さっぽろレインボープライド2023
2023.9.16(土)-9.17(日)
主催:さっぽろレインボープライド実行委員会
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「わたしとわたし、ぼくとぼく」
名古屋市民芸術祭2021 名古屋市民芸術祭特別賞《演劇部門奨励賞》

「わたしとわたし、ぼくとぼく」の作品詳細はこちらから
https://www.urinko.jp/repertory/cn4/pg2378303.html

□ 作・演出
関根信一
ゲイであることをカミングアウトして活動している劇団フライングステージ代表。
脚本「Tea for two -二人でお茶を-」が2018年にTGRさっぽろアートステージで大賞を受賞している。

□ 出演
児玉しし丸 小原ひろみ まきのかずひこ 藤本伸江 杉浦耶麻人 むらつばきはるな 平野萩(客演) もげ(客演)

□ 日程
2023年
9月8日(金)19:00
9月9日(土)14:00
開場は30分前
※終演後、脚本・演出の関根信一とゲストによるアフタートークあり。

□ 会場
生活支援型文化施設コンカリーニョ
https://concarino.or.jp/
北海道札幌市西区八軒1条西1丁目2-10
・「快速エアポート」手稲・小樽方面行き「琴似駅」下車。
 駅直結連絡通路ご利用にて徒歩3分。
・小樽、手稲方面(普通または快速)「琴似駅」下車。
 駅直結連絡通路ご利用にて徒歩3分。
・地下鉄東西線「琴似駅」下車。JR琴似駅方面へ徒歩12分。

□ スタッフ
美術:岡田保(演劇組織KIMYO/かすがい創造庫) 
照明:四方あさお 衣裳:さくま晶子 音楽・音響:内田アダチ 
宣伝美術:イラスト/伊藤ちづる デザイン/オフィスニーフェ 濱田邦彦・千寿
写真:清水ジロー

□ チケット
一般:2,000円 U-18:1,500円
※全席自由
※4歳以上有料、U-18=18歳以下、4歳以上有料

□ チケットご予約
電話
●劇団うりんこ TEL.052-772-1882
●生活支援型文化施設コンカリーニョ TEL.011-615-4859

●うりんこネットストア
https://urinkojp.stores.jp/
うりんこネットストアにアクセスし、ご希望のチケットを購入して下さい。
ご来場の際に受付にて、お名前とチケット画面をご提示下さい。

□ 主催
公益社団法人日本児童青少年演劇協会
児童青少年演劇全国縦断公演
-コロナ禍の子どもたちに演劇鑑賞体験の回復と拡充を-

□ 後援
札幌市教育委員会

□ 協力
さっぽろレインボープライド実行委員会
世界エイズデー札幌実行委員会
札幌子ども劇場協議会
札幌太陽中央子ども劇場
札幌3(北・西・手稲)子ども劇場

□ 助成
文化庁文化芸術振興費補助金
統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化地形(アートキャラバン2)
独立行政法人日本芸術文化振興会

□ 公演のお問い合せ
劇団うりんこ
TEL.052-772-1882 FAX.052-771-7868
info@urinko.jp www.urinko.jp
名古屋市名東区八前一丁目112番地

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【03】gaku-GAY-kai 2023

☆gaku-GAY-kai 2023

□ 日程
2023年12月29日(金)-30日(土)

□ 会場
シアター新宿スターフィールド
新宿区新宿2丁目13-6 光亜ビルB1F

※詳細は確定次第、こちらのメールマガジンや、劇団フライングステージのHPでお知らせしていきます。

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【04】劇団員の近況など
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・関根信一
この7月で上演が終了する青年劇場「きみはいくさに征ったけれど」の稽古のほかは、新作の準備と舞台と映画と美術展と新作の準備をしていたひと月です。
部屋で仕事をしているとクーラーをつけていても暑い。ベランダの日よけカーテンと室外機の日よけカバーはがんばってくれているのだけれど。

今月の観劇メモはこちらです。
・「小金吾討死・木の実」「すし屋」@歌舞伎座
久しぶりに再開した幕見席。エレベーターで4階までいけるのはうれしい。孝太郎さんがすっかりベテラン味。仁左衛門さん、セクシーでかわいらしい。「すし屋」は、他愛のない話がどんどん大きくなっていくのが見物。源太が妻子を身替わりにして送り出す場面がしみじみよかった。初めておもしろいと思った「すし屋」かもしれない。俳優の力、仁左衛門という人のすごさに感動。
・映画「老ナルキソス」@新宿ケイズシネマ
とてもていねいにつくられていると思った。鏡についての想念が様々展開する。ゲイを商品化することなく、着地もみごと。最終日で終映後に舞台挨拶。東海林毅と主演の田村泰二郎さん。劇中の絵本の朗読も。水石亜飛夢さん、村井國夫さん、日出郎さん、千葉雅子さん、モロ師岡さんもすばらしい。
・ナショナルシアターライブ「オセロー」
黒人演出家による黒人俳優が演じるオセロー。当事者が演じるってどういうことだろうとずっと考えた。オセローがレイシズムの被害者とする演出はおもしろいんだけど、弱者、愚かという、ステレオタイプの黒人イメージの強調にもなっていると思った。
白人社会で将軍になったムーア人というオセローにはもっと強烈な自意識があるんじゃないか。それゆえの悲劇なのではないかと。オセローがある意味矮小化されているのでイアーゴのドラマも成立しない。オセローが大きくなれば、イアーゴの葛藤も浮かび上がるんだけどなと残念な気持ち。
・「ある馬の物語」@世田谷パブリックシアター
トルストイ原作、白井晃演出。売られて老いていく馬の一生が人間の一生にも重なって切ない。馬のしぐさの振付が「キャッツ」のようだと思ったり。でも猫の自由は馬にはない。馬も人間もつらいな。
・東京乾電池「牛山ホテル」@アトリエ乾電池
岸田國士作。ふんわりした郷愁がただようものかという先入観が気持ち良く裏切られた。激しくて誰にも共感できない、熱い群像劇だった。初めてのアトリエ乾電池。いい空間で気持ちがいい。
「青いカフタンの仕立て屋」@ヒューマントラストシネマ有楽町 静かな映画。静かさと多くを語らないかんじが新鮮。そしてとてもセクシーだ。主演の三人がとてもいい。ラスト、男二人が彼女を葬送する風景。他に送る人は誰もいない。戒律をやぶってカフタンを着せた葬送と、男二人の愛情が等価につながっている。
・「神霊矢口渡」@歌舞伎座 幕見席再び。児太郎さん演じるお舟がとてもよかった。とてもかわいらしい。イケメンに一目惚れする娘の初々しさ。大きな身体を殺しきることなくていねいに演じている。歌舞伎を見ているんだなあと思った。それだけでもううれしい。
・「マティス展」@東京都美術館 梅雨のうっとおしさを帳消しにしてくれるんじゃないかと思ってでかけた。予想どおりの鮮やかな色彩。シンプルな絵も何枚もの下絵があってできていることを初めて知った。大作は、描いてるとき気持ち良かったろうなあとそうぞうしたり。少し涼しく爽やかな気持ちになった。
・読書会 東郷健「男色受難史」を読む@日曜喫茶青松
無事終了しました。前の週に飛田ニケくんの家で、1980年にニューヨークのラママシアターでの上演の記録映像を見た。内容はぜんぜん違うことになっていてびっくり。
今回、読んでみて思ったというか感じたのはやっぱりつらいなあということ。思ってたほどつらくはないか? いや、やっぱりつらい。当時、東郷健という人が僕にはどれほどつらい存在だったかを思い出した。
なんで舞台上で男同士のセックスが各場ごとにあるんだろう。男性同性愛者とアナルセックスというのが短絡したのは、もしかしたら80年代のこの作品のせいなんじゃないかと思ったり。読後の「舞台上でセックスを見せて誰がうれしいんだろう」という発言が心に残った。それを見せることに意義があると思ってたんだろうと思う。選挙演説でもあえて過激な露骨な言葉を多く発していた。
それは解放にはつながったんだろうか。抑圧にはつながらなかったのか。誰に向けての表現だったのか。もし彼がいなかったら、発言や作品がなかったらということを考えた。それでも、参加のみなさんの話を聞いて、いろいろ新しい視点で見れるようになったのはよかった。これまで見ないようにしていたものをしっかりと見た。

フライングステージは例年秋に公演を行っていますが、今年はありません。年末のガクゲイカイが次の公演になります。次回の本公演は2024年3月、座・高円寺1で行う予定です。詳細は来月のメルマガでお知らせできると思います。
暑い日が続きますが、みなさまどうぞお元気でお過ごしください。
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・石関 準
朝のベランダに鳩が来て鳴いています。勝手に「鳩時計」とよんでいますが、AM4時とか5時で早すぎ。いざとなったら追い払うため水鉄砲に酢水を入れてスタンバイ(テレビで見た)していましたが、マンションの外装リニューアルでベランダに鳩避けネットが設置されました。安心。でもちょっと寂しい。勝手なものです。
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・水月アキラ
先月、潮来あやめ祭りに行ってきました。
祭りも終わり間近の時期のため、あやめではなく、かきつばた(あやめより花が大きい)が咲いていましたが、美しかったです。
手漕ぎの「ろ舟」にも乗り、水路からもかきつばたを眺めましたが、娘船頭の話では、あやめの見頃の時期は、豪雨であやめ園まで浸水したとのこと。
最近の異常気象の影響を垣間見た気がしました。
今月は、水戸市内にある徳川光圀公が名付けた保和苑(ほわえん)に、水戸あじさいまつり期間終了後に行き、あじさいの盛りは過ぎていたものの、人がほとんどおらず、のんびり苑内を散策し、散り始めのあじさいを堪能しました。
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・岸本啓孝
15年ほど自室に置いている観葉植物のスパティフィラム。
丈夫な植物なのに、寒い日に外に置きっぱなしにしてしまったせいで弱ったのか、
あんなに増えた株も枯れて一株だけになり、花も何年も咲いていませんでした。
あきらめていたのですが、今年、白い花を咲かせました。
見習いたいです。
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【配信停止をご希望の方】
お手数ですが、このメールを「そのまま」返信してください。
配信停止確認の返信はいたしません。
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【不明な点・お問い合わせは】
stage@flyingstage.com
あてにメールを送ってください。ご感想も歓迎しています。
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【「FS通信」バックナンバー】
次のURLからご覧いただけます。
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発行 劇団フライングステージ
(関根信一 / 石関 準 / 水月アキラ / 岸本啓孝)
記事に関するお問い合わせ stage@flyingstage.com
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公式Twitter @flyingstage
 

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