blog of Flying Tangler

皆もすなるぶろぐといふものを、我もしてみむとてするなり

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お持ち帰り、OK or NG

2008-03-15 22:10:37 | モノローグ
南極の石、持ち帰っていいの?
2008年03月15日19時05分 (朝日新聞速報)

 記念だとしても、南極の石を持ち帰っていいのか――。世界7大陸の最高峰の単独登頂に挑戦中の登山家が、南極最高峰の山頂付近から持ち帰った小石を盗まれたとして警察に届けたところ、山岳関係者らから「石の持ち帰り」そのものを批判する声が上がった。環境省も「好ましくない」との見方だ。環境問題に取り組んでいる登山家の野口健さん(34)に朝日新聞が意見を求めたところ、自分も同じ経験をしたことを明かしたうえで言った。「機会があれば戻しに行きたい」




いくら『南極の石』だからって、所詮、石は石、 これしきに目くじら立てて非難を浴びせるってのも、どんなもんでしょう?



世の中、せち辛い・・・ というか、あまりに寛容さを欠いているように思えますが。



思うに、大声でこうした非難の声を挙げる人たちって、『環境保護を大事に考えている』、方々なんでしょうけれどね・・・



たった数個の石ころを持ち帰っただけで、南極の環境に影響を与えるでしょうか?



これに触発されて、次から次と大勢の人が南極に押し寄せて、地形や環境に影響を与える程、石ころを持ち帰るようになるでしょうか?



希少な高山植物を引っこ抜いて持ち帰ってしまう行為や、文化遺産・自然遺産にサインするなどして傷を残す行為と、同列に置くのはどうかと思うんですけれど。



「自然はあるがままに置け・・・」というスローガンも、あまりに過激過ぎると、そもそも人間という種の存在なんて成り立ちません。


敢えて言わせてもらえば、そもそも大した用事もないのに、南極だぁ、山頂だぁとかへ行きたがる”人”としての行為そのものが、エネルギーの無駄遣いといえばその通りですし、余計なCO2の発生源です。


たかだか、数個の石っころを持ち帰ったなんてことは、それに付随した諸々の行為にくらべれば、正に『誤差』のようなもの・・・ じゃないでしょうか?


これしきの事に居丈だかの叫びを上げる人には、ある種の作為すら感じてしまいます。



それはそれとして、



『南極の石』を盗まれて盗難届けを出した人も、少し用心が足りませんでしたね。


たかが石っころなんだから・・・


そんなに大事なものならば、決して盗まれないように保管するか、それとも『ただの石っころ』にふさわしく、裸で転がしておくとか・・・


そして、被害届けなんかを出して、『南極からお持ち帰り』、ってことが明るみに出たら、



こういう轟々たる非難を浴びせる人たちがいるかもしれないという、『リスク認識』を欠いていたようですね。



どうしても我慢が出来なくなった時の立小便は、人目のない場所を選ぶことです!

(あっ、 ワタイこの前、銀座・4丁目でしちゃいましたがね・・・ナイショです)






ところで、新聞社からコメントを求められて、「自分もやっちゃいました」と白状した、登山家の野口健さん・・・



いささか正直過ぎましたね。 貴兄にまで、非難の砲口が向かわないことを祈ります。







[追記]

『南極・・・』で思い出したことがあります。

もう何年も前のことですが・・

『日本人冒険家』がオートバイで南極点を制覇する、という『冒険紀行』をさるTV局が放映していました。

私的には、「随分と無神経なことをするもんだ」と不愉快に感じたものです。

せっかく、環境汚染から一番遠い場所に、大した目的もなしに汚染物質を撒き散らしに行くなんて・・・


でも当時、どこからも非難の声はあがりませんでしたね。



あっ、そうか・・・

『お持ち帰り』はダメだけれど、 『置き捨て』は許されるん?