
■ テントのにじり口にひと工夫
9月のキャンプでデビューさせた新兵器の威力にぼくたちはビックリした。いいアイディアだと確信はしていたが、想像以上の威力だった。しかも、数100円の、どこでも手に入るありふれたバスマットである。
なぜ、いままで気づかなかったのだろう。いや、すでに多くの方々が使っているかもしれない。
テントに出入りするとき、テントの中に泥や小石を持ち込まないように、これまではグランドシートを敷いていた。当然、シート自体が汚れるし、あまり効果がなかった。わんこのルイのケージ用に買ったバスマットが期待したほどには調子よくないので、それをテントに入口に置いたらどうだろうとひらめいた。
8月からの秋雨前線の影響もあってサイトは湿っている。マットを敷き、靴はその前に脱いで上がればテントの中へ泥や汚れを持ち込む確率は減る。マットが汚れても簡単にきれいにできる。
さっそくホームセンターでルイのケージ用よりは大きいバスマットを買って持参した。運搬だってじゃまにならない。ぼくはキャンプ道具をルーフキャリーに乗せるので、クッション代わりに敷いてやればこと足りる。
■ テントの出入りが楽になった
ちょうど、ぼくが左の膝を怪我していた。テントへの出入りで膝をつくと、従来のグランドシートではかたい地面をモロに受けてしまうが、やわらかいマットならまったく問題ない。
女房がこのマットを「にじりマット」と名づけて笑った。出入りするときのにじりにこれほど便利なものはない。
雨が流れ込んできても勝手に浮いてくれるし、もし、濡れてもひと拭きでにじりマットに戻ってくれる。これ一枚でテントの出入りがどれほど楽になったかはかりしれない。
若い人たちには苦にならないテント出入りのにじりだが、歳をとるとこれがなかなかしんどいのである。怪我をしていなくても膝への衝撃が軽くなるから実によろしい。
寒いとき、少々小ぶりだが、いざとなればシュラフの下に敷きこむここともできる。くどいようだが、安価だし、惜しげもなく使えるところがいい。
つい欲を出して建築用の部材で適当なものがないか探してみたいと思っているけど、あまり大げさにするよりも、やっぱりどこのホームセンターでも手に入るバスマットがいちばんいいみたいだ。