日経紙朝刊、関係Webサイトによると、三菱自工が「ギャラン・フォルティス
/スポーツバック」を発売とのこと。
5ドア車だが、いわゆる2.5ボックスあるいはファストバック5ドアと言われる、
通常の4ドアセダンの形状を保ちつつもハッチがリアウインドーごと開くもの。
既にフォルティスの発表時点で欧州向けに存在していたのと、フォルティスの内覧会
でも日本市場投入に向けて検討中という話は耳にしていたが、景気低迷、自動車不況
のこの時期での投入には少々驚いた。
振り返れば、三菱でもこのタイプのボディはランサー、エテルナは専用ボディで販売。
派生モデルとしてもギャランスポーツ、ディアマンテ、カリスマ(5ドアは日本未発売)
と意外に多い。
また他社でもトヨタのスプリンター・シエロ、ホンダのコンチェルト、日産のプリメーラUK
などが見られた。
しかし、レガシィやインプレッサ以降、普通の2ボックスワゴンが市民権を得たため、
国内市場では絶滅。三菱でも12年ぶりの投入との報道がされている。
確かに2ボックスに比べれば荷室容量は少ないが、実際にリアシートの肩口より上に
荷物が積み上がる事は(一般自家用では)まれである。
よって2ボックスでも荷室の上部空間は多くの場合デッドスペースになっているので、
2.5ボックスでも大差は無い。
むしろ、リアハッチが大きく開くことによる荷物の積み下ろしのしやすさとスタイリ
ッシュなボディラインの両立、あるいは(ルームミラーでの)後方視界の良さなどが
メリットと言えよう。
と、偉そうに講釈垂れているのは2.5ボックス→ミニバンと乗り継いだ者の実体験
からの話である。
どっちつかずの中途半端と言う声もあるが、合理的思考をする欧州市場では定番の
ボディタイプだけに決してそういうものでもない。
フォルティス4ドアが欲しい(でもワゴンは要らない)、という奇特な方(苦笑)がもし
居れば5ドアも検討される事をオススメする。
ただ、心配なのはミニバンだろうが何だろうがとにかく売れないこのご時世での投入。
日経紙には目標500台/月と控えめな数字があったが、それとてどうであろうか?
という感じである。
三菱フリークスとしては(久しぶりの新製品だし)何とかがんばって欲しいトコロ。
闇独語
11月アタマに国内お披露目があったようだけど、(4ドアの)リアスカート周りの
変な造型は治っているのかなぁ??
今度三田に見に行こう。