厳しい2日間でした、
立花学園高校釣り部顧問です。
初心者が多い釣り部員たちにとっては、風と波に翻弄されて
何をやったら釣れるのかわからないうちに合宿が終わった感じではないでしょうか。
今回ぐらいの風と波は、そんなに珍しいものではなく、
芦ノ湖で釣りをする以上、覚悟しておかなければならないもの
まぁ、芦ノ湖の洗礼を受けたと思って次回に備えてください。
正直私にとっても厳しい2日間でしたが、
ワカサギの接岸もあってのこの風、
風がぶつかっているところには大物が必ずいると信じて、
2日間ミノーイングに徹しました。
1回目、1日目の午後、船べりまで黒い影が追ってきて、鯉かと思ってミノーを抜きあげると
ドルフィンジャンプをしたのはブラウントラウトでした。
ミノーで8の字を書きましたが手遅れ。
2回目、1匹目を見た後、すかさずフォローを入れると、
再び黒い影がミノーにチェイス、フックにタッチした感覚はありましたが
フッキングならず、
3回目、1時間ほどハーリングで場所を休め、再びキャスト、
ミノー着水後1アクションでブラウンがチェイスしましたが・・・
4回目、またハーリングの旅に出かけ、
私の後ポイントに入った淳の横に船をつけキャスト、
鈍いあたり、フッキングした魚が水面を割って水柱が上がった後フックオフ・・・
5回目、2日目の午後、1日目とは違う場所でミノーイング、
風がぶつかっており、底は大岩が敷き詰められています。
6投、7投目、ミノーの動きを止めたとき、強いあたり、
しばらくやり取りしましたが、フックオフ、
スレの可能性大。
ミノーを違う種類に変えてキャストを続けますが、全く反応なし、
直樹が横に来たので、
チェイスは多いのにフッキングに持ち込めないことを道具のせいにすると
「先生がミノーイングしてるの、久しぶりに見ました。」
近年水質が向上した芦ノ湖、大きなミノーは見破られる気がして
フライフィッシングとルアーはスプーンの釣りばかりでした。
普段は部員たちに「もっと竿を曲げろ!」と言っているくせに、
今は自分が竿を曲げていないことに気づかされました。
魚とのやり取りが「おっかなびっくり」だったんですね。
持つべきものは優秀な弟子と優秀なミノー、
6回目、左から私、直樹、淳、
淳はチャンピオンポイントに入っています。
釣れないので横の2人がウトウトし始めたときロッドに大きな重みがかかりました。
ゴンゴンと魚の動きと歯がミノーに当たる感触、
がっちりとフッキングして上がってきたのは47cmのブラウントラウト
センターがっちりフッキング、フックが伸ばされてぐにゃりと曲がっています。
「狙って獲る!」どこかの釣り具メーカー、全盛期のキャッチコピー見たいですが
厳しい条件の中、“釣った”という感触がすごく強い1匹でした。
連日の風、何か芦ノ湖は釣れないみたいに思われるかもしれませんが、
ハーリングでジャストパン(フライパン)サイズはたくさんヒットしますし、
餌釣りは今季最高の釣果を出しています。
私がブラウンをあげた直後、すぐ横では70cmクラスのレインボートラウトがフライで釣りあげられ、
エンジン船で出た方は亀ヶ崎で65cmのレインボーと45cmのブラウンを釣っていました。
部員にいつも言うことは、
天候が厳しくても必ずチャンスが来ます、そのチャンスタイムに
どこで釣りをしているか。
だと思います。
チャンスタイムに
ライントラブルなおしていたり、
ルアーの選択に迷っていたり、
まさかストーブで温まっていたり、
だからって無茶しろとは言いませんよ。
忍耐、忍耐、忍耐、忍耐の芸術であります。ねっ、