備忘録かな

思いつきとメモを思うままに

大学間競争と格差

2007-04-04 14:07:39 | 時事ネタ
京都大学工学部は2009年度の入試から二次試験において全学科で国語を必須科目にするという。学力低下が叫ばれる中、トップクラスの大学でさえ教育や研究に対して危機感を持っている。一方で、私立大学は熾烈な受験生獲得競争において、受験必須科目数を減らしたり、随時入学生を受け付ける名ばかりのAO入試をやったりと、いわゆる「人気取り」に奔走している。各大学はこの期に及んでさらに学科を新設したり、新大学を設置したりと水ぶくれを繰り返し、その振る舞いは狂気の沙汰としか思えない。大学間競争激化は出来る学生と出来ない学生の間の学力格差を拡大し、全体で見るとほとんどの層に対する教育の質を低下させている。誰かが国家全体の教育のことを真剣に考えなくてはならない。少なくとも国は真剣に考えていないから。