歌よみもどきの書

歌詠み「もどき」のあかんたれが吐き出す、短歌になりきれない五七五七七の羅列です。

冬の到来

2012-12-04 | 五七五七七



あまりいい画像でなくて恐縮ですが、何かお分かりいただけますか?
寒天干し場なんです。





自然製法による寒天は、9割が岐阜で生産されているとききますが、おらが村も「亀岡の北海道」と言われるだけあって(爆)、日中の天日干しと夜間のクソ寒さ・・・あ、もとい、厳しい冷え込み(もち凍結アリ)が適しているようで、昭和初期から行われているそうです。

ここで簡単な寒天レクチャー。^^v
テングサを水で洗って、煮て液状にし、それをろ過して固めます。
それを、網の張った筒に入れてすのこの上に突き出し、凍結と乾燥を繰り返して仕上がっていきます。
wikiによると、江戸時代に伏見の旅館の主人がたまたま発明して、宇治の黄檗山万福寺の隠元和尚が命名されたものだそうです。

小学生の時、テングサが何かも分からなかった(天狗がサッサで掃除してる絵を浮かべ丸覚え^^;)シロモノが、高校時代は生物部でカビの培養するのにお世話になり、大人になってからは和菓子やダイエットで(並べて自己矛盾に気づきますがスルー)お馴染みになるものが、こんな僻地で作られてたと知った時は、ひそかに感動しました。



↑こちらは亀岡市のHPから拝借の画像。
この白い寒天が、朝日に映えてキラキラするのがすっごくキレイなんですね。
何年かに一度、ネタに困ったTV局が「冬の風物詩」と取材に来られるほど。



*↑上の画像は2010年1月に撮影





よく、寒いところの人は辛抱強いって言われますよね。
京都にいる間、京の底冷えが一番キツイと信じて疑わなかった世間知らずの私が(汗)、当地に来て、「辛抱」の本当の意味を知る季節がやってまいります。
この地で生まれ育った訳ではないので、そんなに鍛えられてはないですが(言い訳!?)、それなりに辛抱強くありたいデス。




別珍とスタッドレスに履き替へむ寒天干し場の出さるる頃に

息吸へばのみど傷める気のありてあの丘朝日に白く輝く



  ←これからのシーズンは欠かせない別珍の足袋!^^