歌よみもどきの書

歌詠み「もどき」のあかんたれが吐き出す、短歌になりきれない五七五七七の羅列です。

祓ひたまへ

2016-06-30 | 五七五七七

さ夜更けて食ふ水無月の罪悪感もろもろと共祓ひ給へ

 

 

私は、一応仏教徒です。^^;
でも、日本には八百万の神様がいはると信じてます。^^v
それと、(これは年々強くなってますが)季節感やら行事を大事にしたい思いがあります。

てな訳で!
本日(もう日付変わるけど^^;)、6月30日はひとつの区切りであります。
いつもなら、我が家御用達の某スーパーの近くの神社へ茅の輪をくぐりにお参りするのですが、今年は水無月を買って帰るのがやっと。
夕食をボリュームのある献立(スペアリブ)にしてしまい、主人や母は「明日の朝に食べる~」といち早く休みました。
私もただでさえ炭水化物控えてる(毎年恒例?!人間ドック前のにわかダイエットです^^;)ので、同じく朝ごはん代はりでもいいかと思いましたが。
同じ糖質制限の禁を犯すなら(おおげさw)、古式にのっとり6月中にいただいた方がと思い直し!
23時過ぎてからひとりで食べ、すぐに寝るのはヤバそうなので、あと1時間は頑張って起きていようと思う次第であります。(アホ)



そういえば、今日会った某氏は。
「子供の頃はどちらかと言うといやいや食べさせられてたけど、最近食べたいと思う自分にびっくりする。」
と言われてました。
好みの変化もあるのかもしれませんが、子供の頃の記憶とあいまって風習(習慣)を次世代へ伝えようとするスイッチがタイマーで働くような気がします。

TL見てたら。
相変わらず残業の多そうな息子も、水無月買って帰ってて笑いました。
わ、子供って育てたように育つんやって。(コワ^^;)

あ、そうそう。
茅の輪くぐったり水無月いただいたりするのが全国的な風習でないということを私はネット環境ができて始めてから知りました。
貴船神社のfacebookより以下、引用させていただきます。

日本人は「清浄」を尊ぶ民族である。
人間はこの世に神から命を授かり、神の子として生まれてくる。神の心は「清らか」だが、この世に生を受け、現世の世俗の生活の中で知らず知らずのうちにいろいろな罪穢に触れゆく。
悪事を働くことだけが罪穢ではない。
嘘をついたり、人を憎んだり、怒り、嫉みなども罪穢となる。
罪穢が体に溜まってくると、これは良いはずがない。
身体の中の氣力とか元氣の元である「氣」が衰えてくる。
「氣」は、まさに生命のエネルギーそのもの。
【「氣」が枯れる】これが「穢(けがれ)」の語源である。
それを祓い清めることによって、枯れた「氣」をよみがえらせる。
そうして清らかな氣持ちで、活力あふれる生活を再開する。
それが「大祓」の意義である。
・・・(以下略)


何はともあれ!
お陰さまでなんとか無事に半年を過ごせたことを感謝しつつ。
内なる憎しみ・怒り・妬み・・・ついでにストレスや贅肉(爆)の存在を自覚し、自浄努力の決意とともに「弱い人間なんで、神様、よかったら助けてね♡」と素直に甘える機会も大事かなと思うこの頃です。


夏越の祓の祝詞?神歌?です。↓

水無月の夏越の祓する人は 千歳の命延ぶといふなり



*トップの画像は去年いただいて1年間玄関につるしてたお守りです。
(納めに行かんとね。)


実家跡

2016-06-27 | 五七五七七

私の生まれ育った町に仕事がありました。
お墓参りの都度菩提寺には訪れるのですが、実家があった場所の前は久しぶりに通りました。
先ず浮かんだのは

夏草や兵どもが夢の跡 (松尾芭蕉)

でした。
空き地になったままで草が身の丈ほどに生え茂ってました。(所有地ではありません)
いえ、実家跡だけでなく。
辺りも閑散としていて。
私が子供の頃は、旧街道で、商店街で、活気があったのに、近くに大型店舗ができて広いバス通りがそちらにできて、商店の子供は継がずに家を出て(うちもソレ)、その大型店舗が万年全国ワースト2で撤退すると・・・とよくある話。


草茫茫 ボウの字悲し実家(いへ)の跡 (ひろ子)

季語がないし、残りの七七も付けようがない?ので、川柳ってことで。^^;



父方の叔母が、その町で今もひとり暮らしておりまして。
冬に差し入れた牛すじ大根の容器を忘れたままになってまして。
(「容器も貰といて」というと「送る」と言うので「送料もったいないしまた行く」といったまま夏に^^;)
これまた久しぶりに、叔母の家へ容器回収かたがた立ち寄り。
コンビニにコピーへ行ったり、従姉妹(叔母の娘)家族の様子や地元の知人の消息、共通の趣味(短歌!)の話で2時間ほどいました。



新聞紙濡らして友は取れたての小松菜そっとくるみて呉れぬ
  (船橋好子)


↑叔母の(京都新聞の文芸欄に載った)最新作です。^^v
叔母は母校の先輩でもあり、思考・嗜好・志向が実の親子より似ているらしく?実家なき今となっては叔母の家を訪ねてほっこりできる時間を過ごせたのであります。

おばちゃん、またね!





立ち寄るとかけし電話に出て叔母も電話をせむと思ひし不思議 

自慢せぬ叔母控え目にアピールす「河野裕子さんにも取ってもろてんえ」

持たせる菓子のなければ通販の箱開けてパックをくれる叔母心かな






河野裕子さんが選者の頃、私も何度か投稿したのですが、未だにこんなんやから推して知るべしですね。^^;


玉ねぎ

2016-06-21 | 五七五七七

はぴばメールの返信をみて
「こんな誕生日」と寄越しし友を案じつつ何ができるかひたすら思ふ


夕食を昼に仕込みて画策すきみに負担のなきサプライズ


「玉ねぎを山盛り貰ひお裾分け 倉庫のつひでに寄る」とメールす


辻つまを合はせるための玉ねぎと小さき花束探す@フレスコ


泣きさうなきみに通じぬ親父ギャグ ナオキの代はりわれには難し


帝王切開(カイザー)の羨ましきか 母娘(おやこ)三人誕生日揃ひ夕餉を囲まむ


夕食前の10分ほどの「つもる話」
「ご飯して。晩なら会えるて分かったしまた連絡する。無理せんときよし。」


「倉庫が近くでよかった。ありがとう。」
(嘘がバレずによかった、テヘペロ)