歌よみもどきの書

歌詠み「もどき」のあかんたれが吐き出す、短歌になりきれない五七五七七の羅列です。

CHITTA手帳

2022-08-23 | 五七五七七



ぎっくり腰。
三十余年ぶりにやらかした。
事務椅子に座って肘や手首で体を支えながらならデスクワークは可能^^v
どうしても動かないといけない時は死力を尽くして(笑)立ちさえすれば、事務椅子のコロコロ利用(この場合、車椅子代わりにするより歩行器代りにしたほうが有能)で動けるライフハックを得た^^v
なんか寝込んだら再起不能になる予感がして。。

以上、長いネタふり。
とゆー訳で先週届いてたCHITTA手帳をカスタマイズして痛み緩和作戦!?

今年は、手帳難民っぷりが半端ない。
年初から使う手帳を誤って日曜始まりにしてしまったのがそもそものつまづき。
もったいないからそのまま使ったもののどうしても馴染めずストレス増加。
6月から百均のA5ノートをカスタマイズして使用したところ、今まで色々使った中ではとても使い勝手がよかった。2点を除けば。
気に入らん点その①インクの裏映り。
ま百円やし文句は言えん。
その②作るのに時間がかかること。
元々こーゆーの好きなもので、業務や睡眠に差し障るほど凝ってしまう^^;
秋始まりのA5・バーチカル・月曜始まり…と条件で絞り込んだらCHITTA手帳が引っ掛かった。
手帳に3000円以上の予算をかけたくない派ではあるが、カバー無しも売る姿勢が好印象で10月始まりを入手。
使用後に気が向けばレビューするが、とりあえずカスタマイズ状況の記録を↓










「すべてはワクワクリストから始まります」と使い方に書かれているのがちょっとシンドイやら申し訳ないやら、な使い方になるけど、10月からの相棒としてできれば私色に染まっておくれ*^^*



きらきら系?愛用者多きCHITTA手帳 ガテン事務系にカスタマイズ

肝らしきワクワクリストを書き換へる ワクワク「しなくても兎に角やる!」

「やること」はmustとwantがせめぎ合ふ to do listの関ケ原なり


 


通信障害

2022-07-04 | 五七五七七

久しぶりに心のアンメーターがプラスの方に振ったので、ちょっと書こう(詠もう、ではないのか^^;)と思う。

土曜の未明からのauの大規模通信障害がなんとか復旧した由。
先ずは、現場の皆々様、お疲れさまでした(`・ω・´)ゞ
現場って、もちろんエンジニアのみなさんもやけど、例えばショップにわざわざ怒鳴り込む人の対応に当たったガチ矢面の現場のみなさんも、本当にお疲れさまでした。
そして、マジよかったww ← 私もauユーザー

そもそも普段から公私の「公」案件の入電は固定電話やし、「私」案件って緊急以外は音声でなく文字派(キャリアメールやらSNSのDMやら)な私。
幸いこの土日は外出予定がなく、家のWi-Fi(と結局使ってないけど固定電話も)あるのでユーザーの割に事無きを得た。
(大変な思いをされたユーザーさん、ごめんなさい^^;)

そして、ユーザーであろうとなかろうと、困っていようがなかろうが、
こういった時にチェックしてしまう嫌らしい性格の私。
何をかって?
会社の会見!

先ず昨日の社長会見。
ピンチをチャンスやないけど、こんな人がトップなら大丈夫やん、ええ会社やん、的な印象をもった。
こういう時に人間の本質って見えると思うのね。
今までも、「寝てないんだよ!」と逆切れしはる社長とか、心のこもらん土下座をいきなりしはる社長とか、「私だって理系だぁ」とか言って混乱を極めているであろう事故現場へヘリで視察という名の邪魔しに行かはった行政の長とか、色んな人を思い出す。
髙橋社長は、謝罪も説明も、カンペなしにきちんとしたはった。たった一人で!
よう前にガンクビそろえて並んで「申し訳ございません」て頭を深々と下げてゆっくり5数えてあげる、的なシーンあるでしょ?
あんなの見ると、練習したはったんやろか…て思うくらいにはひねくれてまして、私め^^;
それに比べるのもアレやけど、とっても気持ちがよかった。

そして今晩の技術的な説明会見。
YouTubeでライブしたはるの、思わず最後まで見てしもた。
主人には「お前理屈もわからんのにようそんなん聞いてられるねぇ」と呆れられたけど^^;
はい、理屈なんてわかりません(キリッ)
いえ、そもそも「通信とは」が分かってないおばちゃんに「トラフィックの輻輳」なんて分かるはずない。
けどね、会見の雰囲気がよくって分からんなりに聞いてみたくなったの。
あんまり文系理系って型にはめたないけど、理系独特の理路整然さと朴訥さがうまいこと融合してるっていうか。
質問しはる記者さんたちも、感情的にならず、重複質問もなく、「質問は一人2ヶ」もちゃんと守ったはった。
ズームミーティング様式の質疑応答やからもあるかな。
発言前に、ミュート解除して、音声大丈夫ですか?て確認することでだいぶ冷静になれるんかも。
美しい流れやった。
こうあるべきやね、ええ大人が集まってるんやし。
子供に笑われるようなグダグダの会見や議会でも見習うべし!(知らんけど^^;)

私も、冷静にユーザー側の反省っていうか振り返りをしてみると。
不通の時(特に主人の方が何時間か早く復旧したこともあり)に色々と試してみたのね。
着信はできるけど、発信はできないとか。
着信はできないけど、着信履歴はつくとか。
あれって「輻輳」に輪ぁかける行為やったんやろなぁって。(ごめんなさい)
震災の時の安否確認とかと同じやんね、以後気をつけよう。
それと、素人ながら思ったことがひとつ。
今回、復旧までに時間がかかったのは、完全不通の事態を回避しつつの作業やったかららしいけど。
例えば、料金体系を松竹梅に分けて。
「梅」はこういう時に遠慮なくバッサリ断たれるの了承済みのかわりに激安料金で、「松」は何が何でも死守するかわりに少しお高くなります、的なやり方って可能なんかなって。
医療現場のトリアージみたいなの。
私、固定電話あるし、現金派の昭和人間やし、梅に手ぇあげる(*・ω・)/


ほんま、お疲れ様でした(`・ω・´)ゞ









同じ轍な踏み給ひそ 一度なら失敗は成功のもとなり

あなたとはこの空のみで繋がれり 通信障害恐るるに足らず




 


二階囃子のなき京の夏

2020-07-17 | 五七五七七

7月1日 お千度

見物も稚児さへもなく粛々といつもと違ふ七月(ふみつき)の来ぬ




先日,インスタでも書いたのですが…
祇園祭、今年もやったはりますからね。
そもそも,宵々山から山鉾巡行までを祇園祭と思たはる方が多いみたいですが。
7月入ったら1日の吉符入りから31日の疫神社夏越祭までずーーっとひと月間続いてますから。
中止なのは一般人がぎょうさん集まる行事(鉾建てとか山鉾巡行とか出店とか)だけです。
せやし「祇園祭がない」と言われたり思われたりすると、違うのに!と歯がゆくなったり、哀しくなります。
祇園祭はありま~す!





withと言ひつつ念入りに除菌(のぞ)き殺菌(ころ)す アフターの矛盾誰もな問ひそ





7月4日

「二波」の兆し感ずる前に夫(つま)とせり 町屋ディナーと京のお泊り




↑ 串くら本店
こちらでupした様に5/22にも行ったのですが。
その時は、私が運転手で一滴も飲めず(笑)
仕事が忙しくなる前にリベンジと京都の内需拡大にささやか(めちゃショボイ^^;)な貢献を!と。
1時間あれば帰宅できるのに、市内にホテル予約して1泊しました^^v
京都入りした土曜の夕方は5月に比べて活気が出てきたかなぁと感じたのですが。
翌日、日曜のお昼前(それも7月の!)にしたら、通りもお店も空いてました。
そんなこんなで、観光客のお土産やお使いものでもないのに、祇園祭のパッケージもんに惹かれてあれこれ買うてしまいました。



こんちきちん

恒例のBGMの空々し二階囃子のなき京の夏








7月17日

ゆくりなく粽(ちまき)届きぬ 奇しくも前(さき)祭の巡行あるはずの日に



例年は、浄妙山や北観音山の粽をいただくことが多いのですが、今年はクラファンに。
届くのが8月の予定やったのに(偶然やろけど)今日届いて、なんかめっちゃ嬉しかった。


都のはずれから #コロナよさらば て叫びたい。


もうね、マジ、色々とアレで。。。

2020-06-18 | 五七五七七

十とせかけ時差/棲み分けと慣らせどもたちまち揉めぬ自粛の家ぬち

嘘を吐く媼のことはな庇ひそ血のつながりの哀しけれども

老ひ方は生き方なりと教えしか ならば誇れる母であれかし

たらちねの老母(はは)の行ひ/もの言ひより辛きは夫(つま)の『お前の親やろ』

亡き父は浄土で悠々とあらましかば母を傍へは呼ばざらましと




どよ~んとするような歌詠んで堪忍どっせ。
私も何処かで吐き出さんとやってられしまへん。
今の自分に贈る歌は… ↓






わたくしは母とは違ふわたくしと母とはちがふと鏡につぶやく
    
       by 中川宏子さん 『いまあじゆ』

 


好子おばちゃんへ ~『木洩れ陽』の感想~

2020-06-02 | 学習ノオト

叔母の歌集『木洩れ陽』は、年度末ラッシュの最中も、新年度らしくない繁忙期にも何度も読んでいた。
5月になり我が家(当社)にもコロナの影響が出始めて現場は止まったものの、私個人的には確定申告が済むまでは落ち着けず、お礼とかお祝いとかに感想の手紙を添えて…というのはその後のタスクにしていた…



…ら!
先日、叔母から追加の歌集(2冊欲しいと伝えたが入れ違いで出版社から1冊だけ直送された。まコロナ騒動が収まればお祝い方々追加分を貰いに訪問すればいいかと放置してた^^;)に「頂き物が多くて食べ切れぬから」とおかきや干菓子のあれこれにお小遣い(笑)まで添えて送られて来た。



しまった!
確定申告を終えても絶賛放置プレイ中やった。。
すぐさま電話で無事着いた旨とお礼は伝え、感想はまた改めて…と切ったものの。
感想を手紙にするには、下書きが必須。
そしてこのブログにも「感想は改めて」と記してる。
そうや!叔母への手紙の下書きとブログ記事を兼ねたらええんやw ←コラ!
と、いう訳で、以下叔母への手紙の下書きのつもりで書いてみる。





好子おばさま

前略ごめんくださいませ。
先日は、『麒麟』の始まる直前にお電話し失礼いたしました。
お声を聴く限りお変わりなさそうで安心しております。
色々お気遣いいただき(この年になりまだお小遣をいただき恐縮しております)その上決して近くない道のりを郵便局まで出向きお送りいただき、改めてお礼申します。
おばちゃん、ほんまにありがとう!!

さて。
それでは第一歌集『木洩れ陽』の感想をつらつらと述べさせていただきます。
途中、おばちゃんのお歌に大いに刺激され拙歌を織り交ぜますが、悪しからずご容赦くださいませ。




まず装丁。
淡く、彩度を少し抑えた上品な藤色。
よいお色なだけでなく、おばちゃんのことをご存じな方は皆この色からおばちゃんを連想されると思います。

あは紫のカバーは想像かきたてる 子規の藤の歌とか茄子漬 (ひろ子)




そして口絵に使っていただいた父の写真。(*参考画像↑。ブログ用に編集)
折しも今年は十三回忌でしたから、本当にいい供養になりました。
あんなに撮った山ほど川ほどの写真の中でこの4枚は日の目を見ることができた、と嬉しいです。
選んでいただいた写真も、レイアウトも、お歌を邪魔することなく、そのものを詠まれていなくても全体に流れるトーンとはとても合っていると思います。
(私はお祭の写真を1枚推した記憶がありますが、花ばかりで正解です!)
そして、父の写真の感想まで教えていただいて、ありがとうございます。
「一例に」と先輩?のお葉書を切って同封していただいたの、嬉しくて栞にしました。
もちろん『木洩れ陽』専用です。




お歌は何度も読みました。
年度末や(例年なら暇なはずが今年は姫路の現場に通ったりして結構バタバタしていた)新年度になってからも。
短歌はいいです。
いくら忙しいといっても三十一文字くらい読めますもの。
そしてたった三十一文字の中に小説くらい凝縮されているものがあったりもして。
詠む(作る)方は、結社に入るでもなくいつまでたっても我流で進歩のない私ですが、読む(鑑賞)方はとても好きで、歌集・雑誌・同人誌を割と読む方です。
ただ今回は今までにない読み方ができました。
身内ならではの味わい方です。
身内故の大きな感情移入で涙が出るほど心が揺り動かされたり、「そうやったんか」と新たな発見があったり、ふーんと笑ったり。(私は「七つの子」ではなく「富士山」でした!)

例えばですが。
作歌直後に地元の新聞に載った

日に焼けつ野球に暮れし少年の兄顕ち来たる通夜の読経に

というお歌を

日焼けして野球に暮れし少年の兄顕ち来たる忌明の読経に

と推敲されて時系列的に後へ回されたことも、ストーリーとするにはおさまりが良いよいようにされたのだなあと勉強になります。
たまたま父が亡くなった際に目にしていたからこそ学べたことで完成品だけを読んでいても分からないのでとても得をした気持ちです。
風景なども普通は想像するだけですが、同じ八幡に育った者ならではの「あの景色かな」という想像もでき楽しいです。
孫を詠むお歌は(三人とも小さい頃の記憶しかなく立派になられた今を知らないので)、当時の可愛いしぐさが脳内再生される特典もありました。
おばちゃんが第二歌集を出されない限りできない貴重な体験です。


ばあちゃん子のわれ知らぬ祖母の詠まれをり「母」なる祖母の横顔を知る (ひろ子)

「娘」(こ)とあるは長女か次女かと思いつつ鑑賞するは身内の得と (ひろ子)

「姪」を詠む歌に喜ぶわれはミーハー叔母らしきかな気遣ひのあり (ひろ子)

山田家に生まれ育ちて嫁ぎ出でし共通項もつ叔母の歌うた (ひろ子)




最近は口語短歌に接することの方が多いので、おばちゃんのお歌を読むことで文語や歴史的仮名遣いの入ったものを読み返したくなりました。
文語は読むことはできても、使いこなせていない自省の念もあり。
学校で習ったことを卒業する時に律義に返して何も残ってない有様を久しぶりに恥ずかしいと自覚しております。
私の短歌の目標はかっこいい辞世の歌を詠んでお葬式の粗供養に同封してもらうこと(笑)ですが、このままでは無理そうなのでもうちょっと頑張らなければと大いに刺激も受けました。




オノマトペや編集の妙を学びたる教科書となりありがたきかな (ひろ子)

ジャブのごと大和言葉のよさ沁みて早速購(か)ひし本を開きぬ (ひろ子)

(あ)もいつか歌集なるもの作れぬか 腕磨くより心研ぎ澄まな (ひろ子)





冗長に書きなぐりましたが、最後に個人的に気に入ったお歌をいくつか引かせていただきます。


木洩れ陽の淡きぬくもり掌(て)にすくひ八幡宮の石段(いしきだ)のぼる

夕闇に白くあはあは浮かびゐる花の帯なす背割のさくら 

裏庭の紅梅仄かに匂ひ起(た)ち雨戸閉づる手ふと休めたり

水張田に鉄塔の影きはだてば朝(あした)の窓辺去り難くあり 

(うみ)のかなた遥かに霞む峰指してあれは比良ねと夫に確かむ
                   (冬の車窓より)

綱手繰(たぐ)り巧みに井戸の深きより兄西瓜上ぐるを見てゐしかの日  

ハムチーズ赤黄緑のサラダ添へパンと珈琲のわたしの朝餉(あさげ)

定まらぬ地球上なれど美しき国に歌拾ふわれの幸(さきは)い  

をだまきのやや俯きて咲きたるを遠き日の娘(こ)を見るごと眺む

拙くも令和に詠まな現(うつ)し身の憂ひ喜びの折折の歌








もう少し世間が落ち着きましたら是非ともお目もじ叶いますように。
その時は、時間をかけてもっと詠まれたお歌のあれこれを聞かせていただければと存じます。
時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます。

温かく和やかに来し折々を叔母読みませり木洩れ陽のごと (ひろ子)