せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

笑顔一分前

2007-04-23 20:16:49 | その他

「おれ、蘭が好きなんだ」

そう、と返して、自然に笑みが毀れる。やっとこの子も人を愛することを覚えたのだ。そこに、と言うと、少し躊躇った後、すとんと腰掛けた。それで、どうして私に?そう語りかけると、やはりすこし躊躇った後、表情を崩す。

「蘭は、ヅラが好きなんだって」

その言葉を聞いて思わず声を洩らす。もう一度聞きなおしてもやはり同じ問いが返ってきた。そんなわけは、ないからだ。蘭のフルネームは桂蘭、そしてその兄である桂小太郎、2人は兄妹であり、好き合うことは例外だ。そんなはずはない、そう返すと、怪訝な顔で返ってきた。どうして?

「2人は兄妹だからだ。蘭の言っている好きと、お前の言っている好きは異なるんだよ」
「・・どういうふうに?」
「ふむ・・お前は、好んで食べる食べ物などがあるだろう」

そう言えば肯定の返事が返ってくる。すかさず、それが蘭の言う"好き"だ。と続けた。あまり納得はしていないようだったが、とりあえず頷いている。まあ、兄妹愛、とも呼ぶがな。そう呟けば眉間に皺が寄ったが、口を開くことだけはしなかった。

「お前の言う好きは・・そう、だな・・・愛、と呼ぶべきか」
「あい?」
「そう、愛だ」

にこり、と笑いかければ、いよいよ首を捻った。難しかったか、そう考えて簡潔に話す。とりあえず、自身を持て。蘭は兄として小太郎を慕っているだけだ。そう言えば、目を見開いたあとで、先生ありがとう、と叫んで騒がしく出て行った。
自身を持っていい、何故なら、三時間前蘭が同じことを言って来たのだから。

さあ、あの子が笑顔で帰るまで、あと何秒。


(20×3+10秒、約一分となります)


―――
(笑顔一分前)
バビロンまで何マイル?


このガキ(ガキ言うな
・・・・・子供は多分高杉とか銀とかそのあたり。
まあ蘭は俗に言う愛され主人公かもしれない。

真撰組のある方には恨まれてるんですがね(待


マザーグースのナーサリーライム。

バビロンまで何マイル?
20×3+10マイルです
ロウソクの灯が消えないうちに着けますか?
ええ、行って戻って来られます
あなたが軽やかに走ったなら
灯が消えないうちに、たどり着けますよ


火が消えるまでには、どうか笑顔で帰れますように。

ギャー!!

2007-04-22 19:26:17 | Weblog
イベント行ってきました!疲れたけど楽しかった!!


一時間早く着いてしまったのでぶらぶら。
Zちゃんが堂々と萌えとか言う・・!(汗

電車に乗っていけば出入り口でお二方と
はぐれました・・!(アクシデント1)。
そしてやっと会えれば早瀬の人見知り
スイッチオン。Zちゃんに隠れてました(待

花屋敷について着替えます。山崎です。
このあたりでカメラ持ってくれば良かったと後悔。
時既に遅し(笑
何故か褒められました。ラケットを(笑

そしてZちゃんに借りた靴が痛いこと痛いこと・・!
早瀬の感想→「よし沖田、靴擦れを起こすがいい(待」

滝っぽいものの近くでもそもそと写真撮影。
制服神楽&沖田発見したばくしょもえ!(待
ぱちぱちと撮っていれば頼まれた!(滝汗
坂本さんと高杉さん、桂さんでした(多分)。
でね。

視線が痛いわけですよ(爆笑

すごい恥ずかしかったでも面白かったデス。
高杉さん(Tさん)に肩組まれて心臓がヤバイ!!
Mちゃんは高杉が好きなので発狂しそうでしt(殴
見た後暫く悶えて動けなくなってた(笑

次はコスプリなるものを撮りました。
もうこの辺りから視線が気にならない(笑
「非行動、皆でやれば、怖くない」みたいな(?!
TさんとMちゃんのらぶらぶ(?)写真を撮ろうと
した途端。

YさんとZちゃん入ってきた!!(爆笑

すごいびっくりしてましたばくしょ(ヤメレ
Tさんは高杉で(何度もMちゃんを抱きしめて下さってた)、
Mちゃんは神楽です(このコの足だしはレア(笑 )。
Yさんは桂で、Zちゃんはぱっつぁん(新八)。
(近藤がコンで土方がひじりさん(どこからきたそれ)、
沖田が姉にあやかってそーちゃんで、高杉は晋ちゃん)
桂さん格好良かった!!

山崎格好良いとか言われた。ジミーなのに(何

そして例のあのシーン(神楽が高杉に傘を突きつけている
シーン)の再現もやっていました最高!!楽しい!!(嬉

仮面ライダーとか、忍たまも居ましたー!!
このあたりから骸さん(リボーン)を見かけたぱっつあんが
狂いだす。次あったら撮ってもらうと運命を信じてた。

そしてZちゃんとMちゃんはKHのソラさんを撮りに行く。
ついていったら名刺貰いました。きゃっほう!(笑
ソラさん格好良かったです、あと誰かな(待とうね

Yさんに声可愛いと言われました。癒されるとまで言われました。
早瀬の反応→「すみません、ごめんなさい、ほんとすみません」


衣装変えー!!


Tさん 高杉→土方(本物マヨと偽タバコまでも・・!)
Yさん 桂→銀さん(格好良かったです・・・!)
Zちゃん 新八→沖田(Zちゃんも腹黒いかんね!(笑 )
Mちゃん 神楽→高杉(ハマり役!!超ハマり役!!!)
早瀬 山崎(そのままで)

この時沖田がキレたり高杉が落ち込んだり(笑・・ごとじゃない
高杉の包帯巻きましたうまいだろィ!(わかるか
この頃から何故か沖田弁な山崎(早瀬)。違うだろィ。

でね。

Mちゃんすげー格好良いの!!最高なの!!

すごかったあれはすごかったヤバかった。


そしてその後トイレ(その話する?!?!
出てきたYさん第一声。

「銀さん普通に女子便入っちゃったからね」

 た し か に ! (爆笑
でも入ったら入ったで少し焦って無かったことに
しそうだなという話で落ち着きました(何が

そして更にコスプリコスプリ。
変なオバサンに睨まれた。睨むなら見るな(ケッ
攘夷(Yさん&Mちゃん)がいっちゃいちゃですた(笑
ひぐらし部活メンバー全員発見しましたきゃっほう!
土方&沖田&山崎+銀ちゃんだからさ。

高杉の居場所が無いよ(笑

でもほんとにMちゃん鼻血吹けそうだったよ!
でもね。でもね!

高杉の格好で高杉に悶えるのはどうかと!(笑

ほんとに銀ちゃんと高杉がらぶらぶでした。
お幸せにー!(待

そしてそのまま外に行く(視線痛い視線痛い)
声かけられました。「それ何の?」何が。
頭の良いMちゃんは銀魂のですーと答えてました。
Yさんが銀ちゃん銀ちゃん騒がれてましたよ!

雷門まで行く途中に団子を買いました。
Yさんは甘いものが好きだそうです。さすが銀さん!(違
Mちゃんはすっごく絵になるの!!もうヤバイ!!
団子食べてるだけなのにすっげ絵になるんだよ!!
写真超撮られてました。もてる男は辛いね!(笑
そして間違って指を入れて撮ってしまった早瀬。

「すみません山崎退、一生の不覚(笑)」

うけ狙ったら笑いをとれましたやったね!
でも間違ったのは本当ごめん高杉(笑

でね。

土方さん、なんですけどね。

やはり、出ました。


土方スペシャル(沖田曰く犬のエサ)団子ver.


最初はちょろっとかけただけだったんですがね。
その相談の場を見回りシーンとか言われて撮られた。
でね、もっとかけろとか高杉の鬼畜の所為でね(笑

本物みたいになっちまったよォォォ!!(爆笑

沖田は「土方さんのことはもう哀れみの目でしか
見られないこれから」とか言っちゃってました。
当の土方さんも捨てようかなとか言ったしね(笑
いやでもあれはすごかった。ほんとにすごかった。
言葉では言い表しようの無い恐怖(待
そんなことを言ってたら「あれ私、この中で
一番年上なんだけど」みたいになりました。

すいやせん土方さん(何

沖田隊長に口の中の皮を食い千切る癖(痛いよ
を撮られて、

山崎ィィ!!ギャー!!の図をやった(逆

普通は土方を煽るんですけどね、沖田が。
必死に追いかけました。

「隊長ー!!!てめっ、ざけんなー!!!」
「ちょ来んな足痛ェんだよ!」

 し る か (鬼


痛い視線を感じつつ会場に帰還。
また橋の近くで何枚か撮りました。
着替えではプリクラをわけるわける。

痛い足を引きずりつつ帰宅です。今も痛い。





Yさんにジャスタウェイ工場の制服着た
高杉の話したら笑ってました(当たり前

水鏡

2007-04-21 20:11:55 | お題

"粋狂な野郎だ"

いつか言われた言葉を頭の中で繰り返しながら、苦い煙管の煙を吐いた。やはり好きにはなれなかったが、これが無ければ生きていくこともできない気がしている、何故か。馬鹿馬鹿しいな、と思いつつも灰を落とした。それが瑠璃色の波に攫われる前に、また一歩を踏み出す。
ふと蘇った頭を撫でられた昔の生々しい感覚に身震いした、けれど、思い出せば次から次へと沸いてくるものだ。何時も微笑を湛えていた先生、ふざけたように映る銀時、前だけを見ていた桂、遠くを見ることのできた辰馬。そして、離れてしまった高杉。どこで壊れたのだろう、歯車は。そう頭の片隅でぼんやりと考えながら、夕立のように降りかかる、生々しくも冷たい面影の波に体を任せる。どうせ逃れることなどできやしないからだ。
はじめての戦の後、赤く濡れて帰ってきた高杉に言われたのだ、確か、きっとそうだ。"粋狂な野郎だ"、そう言われたのは私が怯えていたからかもしれない。此処まで汚れなかったのは、彼等が私から刀を遠ざけて、届かないようにしていたからだ。迎え人と待ち人の境界を越えたあの日も、まだ美しいだけで。
耳裏に微かに残る歌声が恐ろしく、そっと覆うように耳をふさいだ。まだ頭を撫でる感覚は、指は、しみついたままで。なかなか消えてくれはしないものだ、死に逝った彼等はおぼえてなどいないというのに。
その子守唄を思い出す(聞く)度に、視界が歪みそうになる、獣が疼く。何年経った今でさえ、貴方無しでは上手に歩けるはずも無い。何故なら私は貴方の授業の途中だから、先生。これから私は何処へ行けばよいのでしょうか。

"貴方が思ったように生きればいい"

笑えよ、銀時はそう言った。困ったように笑っていた。踊れよ(殺せよ)、赤の海の上で、赤く染まった靴を見て高杉はそう言った。全てを拒絶するかのような舞(剣)を踊って(振るって)いた。それでも先生は死んでしまったのだ、私達の数えようの無い、計りようの無い、強い愛を攫ったままで。だからその棺に情など捨て置いてきたつもりだった。先生を奪った奴等に復讐を、苦しみを、と、胸に刻んだつもりだった。
疼きだすのは、まだその憎しみを忘れない健気な背で、腕で、指先で。その度に懐かしい景色は赤に濡れて傷んでいく。焼け付くように消えていく。
だからあの時、江戸が戦火に包まれた時、私は先生の子守唄を聞くとき、そっと耳をふさいだのだ。だからあの時、江戸が戦火に包まれる前、私の先生の頭を撫でた、暖かい手を、咄嗟に払ったのだ。それが未だに胸を引き裂くと言うのに、上手に歩けるはずもないのに、私は何処へ逝けばいい。

"酔狂な野郎だ"

けれどこれが、まぎれもなく今なのだ。先生の優しい歌は、彼の崩壊の調べに変わってしまった。私はやはり、歌がきこえないように耳をふさいだ。纏わりつくような指はしみついたままで遠くへ逝けるはずもないけれど。あの時絡まった舌を切り落として、言葉を紡げなくしたのは貴方じゃなくて(溢れ出る憎悪で)。踏み出そうとすれば、腕が引かれたような気がして、そのまま砂浜へ倒れこむ。その腕に爪を立てたのは、いまさら水面に歪んだあの日の面影を映した、(私の汚れが混ざった海だった)。煙管がころころと転がる。

(私は先生を奪った江戸を許さない。決して、幾年経とうとも、この憎しみを忘れない。この腕の傷に誓う。私はこの傷を戒めになどする気は毛頭無い。先生を奪った奴等を消したんだ、そしてこの傷を負った。むしろそれは、誇りに思うべきだろう!)


さあ、私は何処へ?


―――
(The future which is not visible.)
この溢れ出る汚れを、憎悪を抱えたままで。
あなたに追い着けるはずもなく、思いだけが、傷口をひらいて。
ひとりでに血を流すそこに、あなたは牙を立てる。

攘夷志士というか松陽先生を描きたくなってのー。
まー、名前さえ出てないんじゃがの!(待

・・・・坂本弁は、難しいぜよ(違

勉強中だったんですよ、主人公は。
学問はもちろん、いろんな感情も。

でも先生は、消えてしまった。
全てと言えるような愛を攫って。
中途半端な汚れと、憎悪を残して。



狂った獣と、血を流す心を、抱えて。
(さあ、私は、どこへ、逝けば、いい?)

けもの道

2007-04-21 16:22:23 | お題

これは呪いだ。

呪詛のようにまとわりつく言葉、口調、ちらつく壊れた笑み。これは呪いだ、私はあの男に呪いをかけられたのだ、きっと。でなければこんなに恐ろしい思いなどするはずがない。背筋を舐めるような恐怖が這いつくばる。心臓は今にも破裂しそうに不順な脈を続けているわけもないし、こんなに世界が、赤いわけがないのだ。
何かから逃げるように走る。いや、逃げるように、なんかじゃない。実際に逃げているんだ、あの男から、呪いから、恐怖から。脳裏には飛び散った赤が離れない。
その逃げ切った先に辿り着けば眠れるのだろう例え見るのが悪夢だとしてもこの纏わりつく呪いから逃げられるのならそれ以上の安堵は得られないのだ。舌を這ったあの感覚が離れない。いますぐにでも舌を切り落として吐いてしまいたい。
脳裏を這った声色に背筋が凍る。今にも発狂してしまいそうだ、「なァ、俺のモノになれよ」、これは悪い夢だ。こんな嘘はありえない、そして彼が死ぬなんてこともありえないのだ。だからこれは、全て、そう、浮かぶ満月をも、牙を立てれば、間抜けな音を立てて飛んでいくのだ、風船のように。目覚めればあの男が死んでいればいい。

冷風が葉を巻き込みながら身を切るようにして駆け抜けていく。切れているのは素足の方だ、それでも今はかまわない。むせるような気持ち悪さを感じながら、道も無い山を、けもの道を走る。迷っているのかもしれない、それでももうかまわない。
昔攘夷戦争があったここは何十、いや、何億の死体がまだ埋まっているのだろう、そう考えていると何かに躓いた。ふとみれば白い何か、甲高い悲鳴を上げて縋るように上へと逃げる。背をなめずりまわすように恐怖が駆け抜けていく。息が苦しくて、窒息してしまいそうだ。
体がついて来ずに息が浅くなって言っても、逃げろ、本能がそう告げてくる。見えない空ではきっと星が私のような思いをしながら黒い吹き溜まりの中でもがいているのだ。足が何度も縺れる。記憶も絡まっていく。

目の前に赤い吹き溜まりが広がる。溺れているかのような彼。そうしたのはあの男だ、そうしてあの男は。

剣先が掠った頬が痛んだ。泣いているのではなかった。雨だ。足が滑って泥の中に顔を突っ込んでしまった。痛い。心もさることながら、頬の傷は、意外にも痛い。焼け付くような胸の痛み。狂ってしまいそうだ。顔の横で花が咲いている。それに手を伸ばして、握りつぶす。これが毒花だったとしてもかまわない、攘夷達の墓で彼のように尽きれるなら本望だ。そうでなければ誰か、私の心臓を射抜いて欲しい、刃で。

あんな嘘を吐いたあの男なんて死んでしまえばいい。(これは呪いだ)(なァ、)
気持ちの良さそうな月など牙で壊されてしまえばいい。(これは呪いだ)(俺を、)
彼を奪ったあの男なんて、(これは、呪いでなければならない)


(愛せよ。)


―――
(Love.)
愛せるまでは壊れろと私に囁く、あの声で。


あの男っていうのは間違い無く高杉(作者が間違うか普通
COCCOの「けもの道」。途中に叫びが入ってるのでv(待


彼っていうのは桂だと思います(だと思います?!

Way do I love you

2007-04-19 23:47:26 | お題
グロ注意。

「騒ぐなよ、耳障りな。」

そう言って刀を一凪すれば、何十との天人が吹き飛ぶ。身に着けていた防具は自分のものを一滴も付けず、相手の血だけで真っ赤に染まっていた。そこにまた新しい染みができる。頬にも滴った血を、汚らわしいと払うと、そこらに横たわっている同士だったものの身に着けている布で刀を拭く。手を話すと、関節が崩れる音と、血が跳ねる音が響く。辺りには静寂しかない。仲間は生きているのか。否、私に仲間などあろうか。
ふいに足首に、ひとつの手が触れた。驚いて身を引こうとしたが、以外にその力は強かった。堆く積まれた死体の山から、ひとつの手がのぞく。まるで地獄からの使者のようだった。何奴、威圧するように呟くと、その手がぴくりと反応した。

「た、たすけて、く、れ・・」
「・・・・愚かな」

拭いたばかりの刀を回せば、その手が腕から離れ、血を噴出す。断末魔のような悲鳴を上げ、その腕が幾度か痙攣した。汚らわしい。目を細めて、その臭いを遮断するように己の腕を持っていくと、それも既に血塗れていて、もう意味を成さないことに気付いて苦笑する。それが聞こえたのか、そいつは苦しげに唸った。

「・・き、さま・・・裏切り、者、めが・・・!!」
「裏切り者・・だと?死に損ないが何を言う、どうせ貴様は放っておいてもその肉塊の重圧で圧死する。私が助けたところで臓器が潰れていてはどうにもならんだろう。無駄なことは嫌いだ。私は天人を殺戮するという目的があるのでな、貴様と話している暇は無いのだよ。だが、日が暮れてまだ貴様が生きていれば、助け、腕を縫い合わせてやろうではないか。精々苦痛に耐えながら、憤死することだな、名も知らぬ同士よ。」

貴様が同士なものか。そう聞こえたが、あんな死に損ない一人にそう思われたところで、いや、世界中の攘夷達にそう思われようが、私は痛くも痒くもない。私の居場所は元々、此処ではない、遥か遠くの宇宙であるのだから。ならばどうしてここに居るのだろう。そう思う暇もなく、背中から死のうめきが上がる。

「化け、物・・鬼畜・・・!死を、売国奴に、死を・・・!!」

パァン、と。
耳を劈くような銃声と共に、それは途絶える。後ろ手に構えた銃から煙が上がっているのを見て、その纏わりつくような声をかき消すように銃口に息を吹いた。煙が消える。迷いも心も、消える。

(幾度も祈りを握り潰した)
(幾度も願いを踏み躙った)


But.


Don't kill God , me.


―――
(Don't kill God , me.)
カミサマ、ワタシヲ、殺サナイデ。

(名称未定)。散三龍華。



夜兎の血が騒ぐ。獣が殺せと囁く。
血に濡れた、わがままな血飲み子。

'Twas on My Birthday Night

2007-04-19 22:42:23 | お題

薄く霞んだ視界に、ろうそくの火がゆたう。

ぼんやりとそれ見つめたままで、息を吐くこともできないような静寂が続く。風に混じって、少しだけ鉄の匂いがする。それでも、気の所為、と自分に言い聞かせ、どこかに行ったままの2人に思いを馳せた。やけに優々としていたのを覚えている。そんなに嬉しいことでもあるのだろうか、あの2人があんなに喜ぶなんて。私も連れて行ってくれればよかったのに。
お前は此処で待ってろって。肩を押してでていった銀のこころなしかニヤけた顔を思い出して、む、と無意識に頬をふくらます。銀のばかづら。そう心の中でだけ呟いて、ろうそくが小さくなっていくのを見つめる。これが無くなったら、寝ようかしら。
そして銀後ろで、やっぱり優々としながら、それでも呆れたように溜息を吐いた兄上の顔も浮かんだ。でもその表情を見ると、何も言えなくなって、大人しくするしか選択肢がない私は、やっぱりブラコンかもしれない。

そこまで考えて、襖の向こうの月を見た。仕切られているのだから、もちろん、見えるはずもないけれど。そっと襖に手をかけ、

・・ようと、した。

それより先に襖が、たん、と小気味いい音を立てて開いた。ろうそくの火が消える。さら、と、まだ冬の匂いの混じった風が頬を撫で、思わず震え上がる。すると、頭の上に何かが落ちてくる。ふわ、と、香る。

「あんま体冷やしたら駄目だぞ、蘭。それやるから、大人しくしてなさい。」
「・・銀?」

そう呟くと、だからそれやめろって、と上から聞こえた。顔を上げた拍子に、頭に掛かった何かがずるりと落ちる。ふと見れば、どうやら銀の上着のようだった。・・くさい。聞こえないように呟くと、銀は後ろ手に襖を閉めて、私の頭に手をおく。

なで。

拍子抜けしていると、それはがしがしに代わった。銀、いたい、いたいよ、銀。銀時、銀さん、または銀ちゃんと呼びなさい。・・自分で自分の名前を言うのは、痛いよ、銀。命令形はよくないよ、銀。・・何コレ嫌がらせ?ねぇ嫌がらせ?呼び方指定してるじゃないの、蘭ちゃん?・・・ぎ。・・・ぎ?・・・ぎ、ぎぎ、銀・・、銀、ぎ、銀・・・。・・泣きそう、泣いていい?ご、ごめ・・!そういうつもりじゃ・・!!・・え、何、それは、蘭なりに呼ぼうと努力したわけ?どもり?ど、どもりです・・。可愛いのな。・・・うぐ・・。
銀があまりにもやわらかく笑うものだから、そんな奇声しか漏れなかった。気恥ずかしくて羽織に顔を突っ伏すと、銀の匂いがして、余計顔が赤くなる。ばか。銀のばか。たらし。天パー。でもやっぱり悪い気がして、視線を上げないままで、悲鳴を上げる心臓を無視する。

「・・ぎ、」
「もういいってば。」
「銀、時。」

震えていたかもしれない。わからないけど、銀が息を飲む気配はした。そんなにおかしかったの、笑うなら笑え、ばか。そう思っていると、ふいに背中に手が触れた。突然のことにびくりとなったけど、その後に続いた抱き寄せられる感覚で、そんなことは忘れてしまった。私の心臓が悲鳴を上げてる。気付かれないかな。そう思いつつも、突き放す理由が見つからず、腕にすっぽりと収まった。兄上はこれを見たら絶叫して、銀にいろいろ言うんだろうな。そう夢現に考える。

「・・蘭、絶対こっち、見たら駄目だから。あれ、あの、今、銀さんとこ紅葉お化け居るから」
「・・・こっちにも居るけど、見たい?」
「そりゃ、見たいけどよ、そしたらこっちも見えるじゃねーか。駄目だ、駄目。」

そっか。そう呟いて、体重を預ける。銀の胸板が耳のすぐ横にあるらしい、やけに早い鼓動が聞こえた。けれどやっぱり、この音は落ち着くのだ。兄上も、ずっと昔、そうしてくれた。
ふと考えが浮かんで、ねえ、銀。と、そのまま上を向かずに言う。私、目、閉じてるから。絶対、絶対絶対、見ないから、見れば?見えてもいないのに、自然と笑みが毀れた。きっと眠いからだ。眠くてからだが火照っているせいだ。普段は私が銀を叩いて、それでおしまい、だから。
・・わかった。小さい声で、そう聞こえた。うん。呟いて目を閉じる。そのまま顔を上げても、やはり銀の顔は見えなかった。惜しいな、見たかった。それも心の中にだけ止めておいて、羽織をもう一度握りなおす。

「愛してる。」
「わ、私・・も?」
「傍にいてやるから。」
「じゃあ私は銀をひとりにしない、」

そう言って私はころころと笑った。冗談にしては過ぎてると思った。きっと兄上だとか、高杉にでも吹き込まれたんだ。そう言えば私が喜ぶって。こんなひどい嘘、いらないのに。背中に回していた手に力を込めて、また銀の胸に頭突きする。泣いたらバレてしまうから。泣いたら、悪い、し。そうしたらあまりに力が入りすぎて、銀の上に乗っかる形になってしまった。重いかな、そう思っていれば、髪に生温かい息が掛かった。溜息だった。あのさあ。気だるそうに銀は呟く。お前さあ。

「・・何で、泣いてんの?」
「泣いてない、眠いだけ。」
「そんなに俺のこと、嫌いだった?」
「私もって、言った。」
「疑問形だったけどな。」

銀はもう一度溜息を吐いた。どうしようもなく居た堪れなくなって、そのままぎゅっと手を握ると、頬に何かが触れた。その何か、こと、銀の手は私の頬に触れると、そのまま顔を上げさせた。思わず唇を噛んで目を開けると、銀は悲しそうに笑っていた。ごめんな。そう呟いた。

「・・・何で謝るの、嘘、だったの?」
「嘘じゃねー。・・その、・・・折角、誕生日、なのに・・泣かす、つもりは・・・。」

口篭もったかと思えば、銀は、少し黙ったあと、だーっ、もう、悪かったよ!!と叫んだ。吃驚していると、何故か視界が反転して、今度は私が銀を見上げてる。涙がぼとぼとと畳の上に落ちた。銀は涙を袖で拭いながら、泣くなよ、とか、俺悪かった、とか、何度も呟いた。

「嘘じゃあ、ないって・・・本当?」
「何度も言わせんなよ。」
「・・あの・・・銀。」

ばつが悪くて視線を彷徨わせると、銀はまた苦笑いした。困らせて、ごめんな。そう呟いたんだ。違う、違うの。そう言って首を横に振ると、銀は少し驚いたふうで、私を見た。

「私は、銀の、こと。本当に、ひとりには、しないよ。」


Long ago. I told you ile.


「・・ぎ、」
「もういい、喋んな!!」
「ご、め・・・」

それは遠い昔。私は彼方をひとりにしないと言った。
それは遠い昔。私は、彼方に、嘘を吐いた。

「死にたく、ないよ。ぎ、ん」


―――
(Fade-out in you arm)
彼方の腕の中、尽きるは永久の夢。

アルストロメリア。桂蘭(デフォルト)。


ばかづらー(スーパーミ○クちゃん


わかるひとだけわかって。古いアニメ。
結構面白いのでオススメデス。(何

本編的にはありえない話。
銀は知らないはずなので。
相思相愛じゃあないので。
この2人(死ねよ

子供のような大人。大人のような子供。
キャラ違うとか言ったら駄目だから。
だって幼少(?)期だから。いいよ(何が
名前が二文字の人なんてはじめて見たよ(待
35文字ならリアルに見たことあるけどね。
ゲームとかじゃなくて。GGGじゃなくて。

紅葉を散らすという古い言いまわしがあるんでつ(何つ
まあ・・なんていうか、赤面するって意味ですね。
「もみじおばけ」は造語なんで使わないよーに!(笑

手直しして、やさしい話に直すつもりです。
この後銀がたらし的に瞼にちゅーして(殴
本当にキスしようとしたら、桂がケーキを
持って戻ってきちゃって、貴様蘭になにを
している、みたいな展開になる。・・はず。
そして、蘭は、自分の誕生日を忘れていて、
桂(兄)が持ってきたケーキを見て気付く、
というような感じです。
でもこの曲、私も嘘を吐いたの、ですから。

妹なのは姉の権力とかを使いたくなかったから。
そして妹にかまう桂が書きたかったから(笑


ていうか。


長ッ!!!

アヴェマリア

2007-04-19 16:18:23 | Weblog


私は誰かを、救えたかしら。


BC、アリスが死ぬルートもあることにはある。
まあ、無いと言えば確かに無いんですけどね。

DCでは親子愛的なもの(ゼロス、ロイド)で、
BCでは恋愛感情(レオ→アリス)になってる。
でもアリスはレオのこと息子みたいに思って
いると"思い込んでいる"ので報われない二人。


散三龍華が行き詰まってます。

京都弁って難しくね(何

清龍鈴の口調は京都弁。むずいな。
アウロラ様でも参考にしよ・・・。

えめらるどいあー

2007-04-18 23:12:25 | ネタ張


初恋を気取ってみたつもり。


そういう夢を見たんです。面白かった。
誰か知らない男の人に助けてもらって、
私は確かにその人を見て焦がれたのに、
夢から覚めるとその顔さえなーんにも、
覚えていないんです。

ただ「みどりいろ」という印象しか。

夢の内容は、ある一日には誰かが必ず、
本当に必ず、死ぬんです。
でも、何故かその一日をくりかえして、
その日は誰も死なずに戻ってしまう。
私はそれを止めるのが役目でした。
でも、何故か私が死んでしまうことも。
その3日目、私は酒場らしき場所で、
その男の人と出会いました。
銃撃戦のようになった、酒場の中から、
カウンターを乗り越えて、逃げようと、
身を乗り出した、私の腕を掴んで。

「ここに居た方がいいぜ?」

好きでもなんでもありませんでした。
むしろ、嫌いとでもいえるような容姿。
でも何故か惹かれました。


不思議な夢。

どりぃみんぐらぶ!

2007-04-16 20:29:41 | ネタ張


夢みたいな夢みたいな夢みたいなおとぎ話!

でも聞かせてあげないよ!

口にしたら叶わないっておばあちゃんが言ってたから!


子供って明らかに恋に恋してるよね(待とうよ
まあ私も子供だけどね。恋は知ってる子供ね。
いいものだけど辛いよねー。キュン死にs(違

子供って元気で夢いっぱい、だからうざい(殴
しかも優柔不断。内申書考えようよ、馬鹿共!
(後輩と対等とか言っときながら貶してんだ)

私は内申書大事にするよ!休んでたからね!!
なんてったって衛星委員会副委員長だもんね!

偉いもんね!(違

次は学級委員目指すぞーオー!(何


ところで今日学校で考えてたんですが。
こう、現代的に直してみると(3Zのように)
高杉ってさ。高杉晋助ってさ。

元右翼のマフィアみたいな(無理がある

・・・いや、そんなかんじじゃね?
そもそも攘夷浪士自体が、そんなじゃね?


メモ。
Analogy Love
「銀時」ぼそ、と呟かれた声に思わず煙草を取り落としそうになる。「な、何だよ?」「・・映画、行こ」そう言って無理矢理に笑った―の長い指には、二枚のチケットが挟まれていた。(誰かにフられた雨の日。映画に行く約束してたけど、直前キャンセル、みたいな。PessimisticScreenEvening。3Z。先生銀と生徒)
「こんにちは」「・・・何やってんでィ。伝染るから、あっち行きなせェ」「お、沖田さんが優しい・・・?!病気です、病気!」「病気で悪いかってんでィ」「・・ごめんなさい、そういうつもりじゃ」「謝んな」「・・うん。・・・あの、私、」「今此処に居ること自体危険なんで、手短にしやしょーや。あんたにそう軽々と死んで欲しくないんでさァ」「うん、ごめんね、でね、あの、私、」「・・落ち着きなせェ」「うん、うん・・。あのね、本当に、ごめんね、沖田さん。私ね、私、死んで欲しくないっていうのは、嬉しいんだけど、」「けど?」「・・・け、」「・・け?」「結核に、なって、しまい、まし、た」(結核沖田。穏やかな殺意同一人物。LastCalmDays。最後の穏やかな日々。通常)

bye-bye-by..

2007-04-16 16:18:44 | Weblog


さようなら、さようなら、さよう、


普通に読むと
「さようなら、さようなら、~から」
になっちまうんですかねィ(何
似通ったものなら
Broody,Broody,Broody,it is...
だとか。グロそうな名前ー。(待

英語の名前大好き。読めないけど(無理するな


銀八先生読み終えました。めちゃめちゃ面白い!
もう面白いとかいう言葉じゃ現せないくらい!!

とりあえず、見ろ、うん、見ろ!(命令系?!