「みなみけ」の原作を読んだ一期スタッフは大変戸惑ったそうである。
この8ページの漫画はあっという間に読み終わってしまうので、普通の放送体制でそのままアニメ化するのは無理だ。
意外と情報量の多い漫画でもあるんで、ゆっくり映像にすれば5分くらいはもたせることができるのだが、それでも30分番組は作れない。
だから一期は3~4話ほどのショートエピソードを組み合わせた。オリジナルもショートエピソードとして混ぜ込む。無難。
「おかわり」は繋いで一本の話にした。それ自体はそんなに間違った選択ではないように見えるが、オリジナルを混入させて尺を稼ぐ必要がある。
あるいは、全部オリジナルにしちゃうか。
また使える原作も限られていた。これは推測だが3巻あたりまで完全に一期に任せて、「おかわり」はほとんど4巻だけで作るような分配を行ってるような。
仮説:使える原作がわからなかった?
ストーリーの分配で一期との連携が取れていないのは1話のトウマの性別の件で明らかである。
あと2話ではハルカの番長伝説についての説明があって、ヒロコとユウが一期でやった過去の番長伝説をわざわざ再確認するけど、カナは伝説の実態を知っているはずなのに間違った伝説を覚えている。一期を忘れてしまった人への配慮じゃなくて、一期で番長の話をしなかった想定で話を作ってないか。
「おかわり」は単独のアニメではない。前期で説明した設定を踏まえた作品だ。前期を見る、もしくは原作を読まないと設定が語られていない部分が多い。
登場人物のプロフィールを再度説明する必要がないから、マコトはなんで女装してるのか、トウマの性別はどういう設定なのか、保坂とか何者なのか、それらは全部説明なしで進行する。
だが、スタッフが違うから一期のアニメオリジナルの話の続きはできないし、一期で原作をどこまでやったかも製作段階では把握しきれてないと、1~2話あたりの描写から推測される。
原作と設定違うわけじゃないから読めばわかる。そういうアニメも間違ってはいないのだけど、しかしこのアニメが原作ファンに受けるタイプのアニメでもない。
「無印」と「おかわり」で連携が取れている部分としては保坂のキャラづけ。
どちらも原作と結構ちがうのだが、アニメ同士で比べるとそれなりに一致を見る。
特殊なアニメ企画が現場に与えた負担もあったと思うが、もちろん基本的な作風もまずかった。
万能だけど怠け者のハルカ、バカだけど頭脳派のカナ、傍若無人だけど優しいチアキ、そういったキャラクターの二面性がだいたい削ぎ落とされてる。キャラの性格設定が安直。
単純化してキャラの役割をはっきりさせたというより、単に安直。ただのパンツ漫画と舐めてたんじゃないかと思う。
他のキャラクターはそこまで多様性が無いから、そんなに違和感を生じていない。
(個人的に吉野が一番違うと思うが、難しいキャラなので仕方ない…)
「おかわり」の悪評を受けて、一年後に放送された「おかえり」は短編スタイルに戻り、原作のアレンジもほとんど行わないアニメ化だった。
だがそれなら原作読めばいいじゃんって話である。
今度のアニメ化、年内には情報が来そうにないが、あれから作風も変わってきた原作をどう料理するのかは楽しみにしている。
この8ページの漫画はあっという間に読み終わってしまうので、普通の放送体制でそのままアニメ化するのは無理だ。
意外と情報量の多い漫画でもあるんで、ゆっくり映像にすれば5分くらいはもたせることができるのだが、それでも30分番組は作れない。
だから一期は3~4話ほどのショートエピソードを組み合わせた。オリジナルもショートエピソードとして混ぜ込む。無難。
「おかわり」は繋いで一本の話にした。それ自体はそんなに間違った選択ではないように見えるが、オリジナルを混入させて尺を稼ぐ必要がある。
あるいは、全部オリジナルにしちゃうか。
また使える原作も限られていた。これは推測だが3巻あたりまで完全に一期に任せて、「おかわり」はほとんど4巻だけで作るような分配を行ってるような。
仮説:使える原作がわからなかった?
ストーリーの分配で一期との連携が取れていないのは1話のトウマの性別の件で明らかである。
あと2話ではハルカの番長伝説についての説明があって、ヒロコとユウが一期でやった過去の番長伝説をわざわざ再確認するけど、カナは伝説の実態を知っているはずなのに間違った伝説を覚えている。一期を忘れてしまった人への配慮じゃなくて、一期で番長の話をしなかった想定で話を作ってないか。
「おかわり」は単独のアニメではない。前期で説明した設定を踏まえた作品だ。前期を見る、もしくは原作を読まないと設定が語られていない部分が多い。
登場人物のプロフィールを再度説明する必要がないから、マコトはなんで女装してるのか、トウマの性別はどういう設定なのか、保坂とか何者なのか、それらは全部説明なしで進行する。
だが、スタッフが違うから一期のアニメオリジナルの話の続きはできないし、一期で原作をどこまでやったかも製作段階では把握しきれてないと、1~2話あたりの描写から推測される。
原作と設定違うわけじゃないから読めばわかる。そういうアニメも間違ってはいないのだけど、しかしこのアニメが原作ファンに受けるタイプのアニメでもない。
「無印」と「おかわり」で連携が取れている部分としては保坂のキャラづけ。
どちらも原作と結構ちがうのだが、アニメ同士で比べるとそれなりに一致を見る。
特殊なアニメ企画が現場に与えた負担もあったと思うが、もちろん基本的な作風もまずかった。
万能だけど怠け者のハルカ、バカだけど頭脳派のカナ、傍若無人だけど優しいチアキ、そういったキャラクターの二面性がだいたい削ぎ落とされてる。キャラの性格設定が安直。
単純化してキャラの役割をはっきりさせたというより、単に安直。ただのパンツ漫画と舐めてたんじゃないかと思う。
他のキャラクターはそこまで多様性が無いから、そんなに違和感を生じていない。
(個人的に吉野が一番違うと思うが、難しいキャラなので仕方ない…)
「おかわり」の悪評を受けて、一年後に放送された「おかえり」は短編スタイルに戻り、原作のアレンジもほとんど行わないアニメ化だった。
だがそれなら原作読めばいいじゃんって話である。
今度のアニメ化、年内には情報が来そうにないが、あれから作風も変わってきた原作をどう料理するのかは楽しみにしている。