歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

『産経抄』をちょっとまとめて読みました。

2018-03-13 12:22:20 | 産経ニュースから記事を拾う

 

     

  

   たまに『産経抄』を取り上げます。産経新聞の社是を一番表しているコラムです。唯一安倍首相を応援している大手新聞として名を売っています。今日本は国際的においても信頼され首相の名前は知れ渡っています。そんな状況の中、勝って行われたニクソンの頭越しのチャイナ訪問。

   日本から見たらずいぶん舐めた真似をしてくれたと思うことですが、当時の世界状況においては、かなり強力な勢力を持っていた佐藤栄作首相をもってしても、日本は軽く見られていたのでしょうし、日本全体の空気も仕方がないことだと半分納得してしまったのでしょう。

    

   いまその再来が訪れるのではないかと、メディアは嬉々として騒いでいます。ヒラマサオリンピック以来、北朝鮮が、親北朝鮮派のムン大統領に、還元をもって近づき、アメリカを中心に行われている経済制裁をなし崩しに有耶無耶にする作戦が、功を制しそうな雲行きです。

   北朝鮮のキム三世は、アメリカのトランプ大統領との会談ができる段階にまで進展し、朝鮮半島は今のところ沸き返っています。日本の頭越しに北朝鮮とアメリカが正常な国交関係が結ばれるという条件ですが、日本が取り残されると反日メディアは喜びを隠しきれないようです。

    トランプ米大統領、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(ゲッティ=共同)

 

   ニクソンショックの事と、今回の米朝会談に、反安倍で結集している反日メディアも、日本が危険な状況になることを望まないとは思うのですが。

 

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【産経抄】産経新聞・平成30年3月13日付

   平成24年に87歳で亡くなった俳優の大滝秀治さんは、芝居の稽古の前に必ず台本を2冊もらった。1冊は肌身離さず持ち歩く。演劇評論家の木村隆さんのインタビューに、「体から離すと、役が逃げるような気がして」と語っている。

      

  ▼書き込みもあって、当然汚れる。「ちょっと見せてください」といわれても断った。「ダメです。台本っていうのは下着とおんなじでね。パンツ見せる人いますか」(『演劇人の本音』早川書房)。

  ▼財務省はなぜ、学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却に関する文書について、国会でありのままの開示をしぶっていたのか。理由がようやく明らかになった。もちろん、名優とは事情がまったく異なっている。昨年2月以降、14の文書で多数に及ぶ書き換えを行っていたからだ。

  ▼削除された部分には、安倍晋三首相夫人の昭恵氏や複数の政治家に関する記述が含まれている。「記録は残っていない」と国会で答弁した佐川宣寿(のぶひさ)氏は、疑惑の核心については、口を閉ざしたまま国税庁長官を辞任した。

     財務省「森友文書」ねつ造疑惑野党合同ヒアリングで説明を聞く野党議員=12日午後、国会内(斎藤良雄撮影)

   財務省「森友文書」ねつ造疑惑野党合同ヒアリングで説明を聞く野党議員=12日午後、国会内(斎藤良雄撮影)


売却交渉に関わっていた近畿財務局の男性職員が自殺した、との報道もある。もはや真相が徹底的に解明されないかぎり、誰一人幕引きに納得しない。

  ▼大滝さんは、役者の心得について聞かれて、「自信と謙虚の間で生きればいい」と答えている。「自信の上にうぬぼれがある。謙虚の下に卑屈がある」。「最強官庁」と称されてきた財務省のエリート官僚の心得も、本来は同じはずである。

  ▼しかし、今回の公文書書き換えの発覚で、「国民に真実を伝えなくてよい」とする、独善的なうぬぼれの体質が明らかになった。では一体、誰に対して卑屈になって、前代未聞の不祥事に手を染めたのか。

 

 

【産経抄】産経ニュース・平成30年3月12日 付

   「一九七一年七月十五日という日を私は一生忘れないだろう」。田久保忠衛(ただえ)杏林大名誉教授は、著書の『戦略家ニクソン』に記している。この日ニクソン米大統領は、敵対していた中国を訪問する、と電撃発表した。

  ▼時事通信のワシントン支局長だった田久保氏は、半信半疑のまま原稿を送った。いわゆるニクソン・ショックの立役者は、キッシンジャー大統領補佐官とされてきた。田久保氏によれば誤解だ。

    

  ▼ニクソン氏は53年に副大統領としてアジアを歴訪して以来、中国について思考を重ねてきた。キッシンジャー氏はその手足となって動いたにすぎない。トランプ米大統領が米朝首脳会談に応じる、とのニュースも、世界を驚かすのに十分だった。

  ▼ニクソン氏と違い、トランプ氏が北朝鮮の核問題について、深い知識を持っているとはとても思えない。専門家は、北朝鮮の術中にはまる懸念も指摘する。日本としては、置き去りにされたまま事態が進んでいかないよう、米側との連携を強めていく必要がある。

  ▼ニクソン訪中をまったく知らされていなかった当時の日本政府は、パニックに陥った。自民党は、昭和44(1969)年暮れの総選挙で圧勝していた。佐藤栄作政権は、前年の70年安保問題を乗り切り大阪万博も成功させて、政治的安定を享受していた。

    

心の緩みをつかれた形である。「1970年の1年間をムダにした」。外務省の課長だった岡崎久彦氏は、駐米大使だった牛場信彦氏の嘆きの声を何度も耳にしている。

  ▼安倍晋三政権は、昨秋の総選挙で勝利を収めたとはいえ、森友学園問題の紛糾で政治の安定どころではない。今度は長期間にわたる混乱が、外交のブレーキとなっているのではないか。心配でたまらない。

 

    コラム産経抄

 

 

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   森友学園関連文書問題は、いちいち付き合っていられないのでしばらく様子を見てみます。ここぞとばかりにブーメランも物ともせず、見苦しいまでの、大言壮語を吐き散らしているのが今現在の状況です。しかし目まぐるしいこの動きはいったいどこから来るのでしょう。

   しかも出てくる顔、露出する名前が全部悪名高い政治家失策を重ねた連中ばかりです。支持を落とし、民主党惨敗を招いた連中が、ぞろぞろと凝りもせず、次の選挙のために顔を売ろうとしています。やっていることは何一つ日本の為にはならないという事を知っていてです。

   日本共産党も志位和夫氏が17~8年党首として君臨しています。前回の選挙で当選者を半減させたのに、選挙で選ばれた党首ではなく、単なる宮本賢治の家庭教師をしていただけという東大出身の若者が目に留まり、党首にさせてもらった身です。不破哲三氏がいまだに影の党首らしいです。

      

   共産党は生き残りをかけ、様々なことを画策しています。野党を巻き込んでの日本の中を分断する作戦です。今はとぼけていますが日本の体制を共産化するのが独裁党首をいただく、独裁国家が夢の共産党なのかもしれません。今世界で共産党独裁国家はチャイナと北朝鮮。

   世界にもいくつかありますがうまくいっている国は一つもありません。すべて国の中は乱れ、経済的に滅茶苦茶な、貧富の差の激しい、権力者だけの特権階級だけが、豊かな国ばかりです。こんなの何処がいいんでしょう。そんな国にするために安倍降ろしをする連中の目指す社会は何なのでしょう。

 

 


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