チャイナが占めるあの地域は、力によって征服を繰り返してきた混沌たる地獄のような地域でした。太古の人類のうち農作を取り入れた集団が、最強だったと思います。とにかく人類にとって食料こそ、生存に一番必要とされていたからです。農民は定住して余剰作物も、持てるからです。
しかしチャイナの周りには狩猟民族が周りを取り囲んでいて、作物を暴力で奪いに来ることなど、当然のことです。今のチャイナになるまで何度も、他民族に滅茶苦茶にされ、どこに漢民族がいるかさえわからない状況です。
今のチャイナは人口が多いことと、独裁政治で逆らうものは、教育と称して僻地に追放し、または粛清をして成り立つ恐怖国家です。チベットやウイグルを見れば、一目瞭然ですが、要するにこの地域には共産党員が治める、下級人民を、奴隷のような扱いでこき使っている地獄のような国です。
どうしてこんなに人口が増えてしまったのか謎ですが、日本に帰化した石平氏は、チャイナの親分、習近平を何物にもまして憎んでいます。チャイナの敵というより人類の敵だというところまで行っているのではないかと思うくらい、習近平という怪物を罵倒しまくります。
私はどういうわけかこの石平氏が気に入っています。体に似合わず大きな声で、独特の石平節で、物おじせず、ズバリとチャイナの政治やそのやり口に対して容赦のない批判と罵詈雑言で吠えまくります。
ヒラマサのオリンピックを控えてちょっと一休み。産経新聞名物コラムを載せて、ヒラマサはじっくりと競技以外の大会ぶりを見ていきたいと思っています。どのくらいヘマをやるか、すでにやる前からこの醜態ですから。
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産経ニュース・平成30年2月8日 掲載分より
【石平のChina Watch】
神格化」が止まらない習主席 世界の救世主のつもりなのか…〝自画自賛〟に唖然
1月11日掲載の本欄は、中国国内における習近平国家主席の「神格化」の動きを取り上げたが、実は、それから2週間後、習氏の「神格化」はさらにエスカレートして驚愕(きょうがく)の新段階に入った。
人民日報などの共産党宣伝機関は何と、習主席のことを「中国人民の領袖(りょうしゅう)」だけでなく、人類全体の指導者として持ち上げ始めたのである。
そのために人民日報などが使ったネタは、1年前に習主席がスイスで行った2つの演説だ。昨年1月17日、習氏は中国主席としてスイスで開催のダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)に参加して基調演説を行った。翌18日、習主席はジュネーブの国連欧州本部でも演説した。
この2つの演説において、習主席は「開放型の世界経済」を唱え、米トランプ政権の保護主義を暗に牽制(けんせい)し、一定の注目を集めたが「開放型の世界経済」をいかにして構築するかについて主席から具体的な提案や措置の発表もなく、会議参加者と各国からの反応は今ひとつであった。
しかし、中国共産党の宣伝機関の手にかかると、習主席の2つの演説はあたかも、この地球上の人々に光と喜びを与える「福音」となったかのように粉飾された。
今年1月25日、人民日報は1面トップで、習主席の2つの演説が発表されて1周年となるのを記念し「思想の光で世界の進路を導こう」と題する長文の論説を掲載した。
翌26日、人民日報は再び1面トップで習主席の演説を絶賛する論評を掲載したが、今度のタイトルは「人類の進歩と変革を導く力」であった。
つまり人民日報からすれば、習主席の2つの演説はいつの間にか、「人類」と「世界」を導く「光」と「力」となっているらしい。タイトルを見ただけでも、自国の主席に対する人民日報の過剰賛美が既に厚顔無恥の境地に達していることがよく分かった。
人民日報論評の中身となると、それはまた、読む人の失笑を誘うほど自家賛美のオンパレードであった。
曰(いわ)く、「2つの基調講演は世界人民の心の声を代弁し、世界全体に大きな影響を与えた。“世界がどうなるのか”“われわれはどうすべきなのか”の迷いが広がっている中で、中国の理念の光は人類発展の方向性を示した」。
曰く、「2つの歴史的演説は哲学の高いレベルから人類の運命を説き明かした。それは大海原の灯台のように船舶の進路を導き、時間と空間をこえた思想的魅力を放った」。
この行(くだり)を原文で読んだとき、私はさすがに虫酸(むしず)が走るような思いをしたが、29日に配信された新華社通信記事の「習近平賛美」はそれ以上のものであった。
曰く、「人類の進路を示した習主席の2つの講演は、知恵の声を大地に広げ、真理の光をもって暗闇を照らした」。つまり新華社通信の表現に従えば、習主席が例の2つの演説を行う前に、われわれ人類一同は「暗闇」の中にいたというのだ。
自画自賛がここまできたら、普通の神経を持つわれわれはもはや唖然(あぜん)とするしかない。しかし人民日報と新華社通信はどうやら本気で、習主席のことを人類の救世主に祭り上げようとしている。そして習主席自身もそれを黙認しているはずだ。
それは単なる妄想だと笑って済ませられるものではない。
「習主席が人類全体の方向性を示さなければならない」という、この一見荒唐無稽の妄想の背後には中華帝国の皇帝が天下の主=世界の支配者であるという中華思想の亡霊と、21世紀における中国の世界制覇という中国共産党と習主席自身の大いなる野望が見え隠れしているからだ。
妄想に近い野望を胸に抱いて世界支配へと動きだす「新中華帝国」と「新皇帝習近平」に、どう対処していくのか、それこそがわれわれにとっての大問題だ。
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【プロフィル】石平
せき・へい 1962年、中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得。
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チャイナほど訳のわからない国はありません。情報制限しているうえに、日本のメディアの中にも食い込んでいて、都合の悪いニュースはほとんど流しません。東シナ海のタンカー事故での日本の迷惑なぞスルーしています。
日本のメディアは御贔屓のヒラマサ冬季五輪の様子を、少しづつでは、ありますが、テレビでも伝えるようになってきました。隠そうとすればするほど嘘がばれて恥をかくし、隠し切れないと観念したのでしょう。
儒教精神は何よりもメンツを重んじ大事にしています。大胆不敵な見栄張りです。雪のないただ寒いだけのこの場所にオリンピックを誘致したのが目的で、大会が成功しようが、大失敗に終わるか、自分に都合の悪いことはすぐ忘れ、大成功したと歴史にはそういう風に書きます。
儒教的精神を捨てた日本人は賢かったといえますが、日本にもまだ儒教的影響を強く受けた政治家や学者も、少しは残っています。進歩的だと言われているメディアの世界は、彼らが思うほど進んではいず、かえって一周近く遅れているかもしれません。
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