あちゃー…

訳あって自分のところに来たバイク。

国内は販売どころか発表すらされていない代物なので国内には数台しか存在しない。

もちろん日本の4大メーカーの1社が純国産で作ったバイクなんですが中古パーツは皆無なうえに改造パーツも国内には無し。
(特定を避けるためぼかしています。)
そんなバイクのフロントフォークのオイルがダダ漏れ。
しかも左右(T_T)

部番がわからないのでwebikeでは買えない。

そのメーカーを扱っている販売店に行けばなんとかなるかも知れませんが、1つ1500円程度のモノなんて純利益が知れてるので、部番を調べて業者に発注(もしくは業者に丸投げかも知れませんが)の手間を掛けさせるのも申し訳ないので気が引ける。
まぁ最悪はお願いするとしてとりあえずなんとかならないかと調べてみると。




ありました！応急処置の方法が！





これ耐水ペーパー1000番を10センチ15センチサイズにして角を切ったものです。



んで、これを






ダストシールを外して






オイルシールの留め具も外して






研ぎ面(やすり面)をシール側に向けて角の部分から差し込み、長手方向をインナーチューブに巻き付けて3周ほどゆっくり回します。(オイルシールをペーパー掛けする)



ただこれだけです。



破れると全バラの刑の諸刃の剣。



あとは元通りに組んでオイルを規定量入れるかそのままかはおまかせしますが、漏れてたオイルは掃除しましょう。






40キロほど山道を試走したけど全く漏れてません。(一番下の画像が漏れてるように見えますが漏れてないんです)



あくまでも簡易的な処置と思って下さいね。



実はガンマとかCBとかDRなんかがオイル漏れしたからシールを交換したのに1年くらいで漏れたなんてことが多々あって、腹立たしく思う事が過去にあったけどこれなら簡単で早く、安いから使える方法かなー？と。



ちなみにシールとインナーチューブのすき間にペーパーが入らない場合はホイールを外してアウターと一緒に回しながらとか、トップキャップを外して内圧を逃がすと入りやすいみたいです。



いろんな事を思いつく人がいるものですね。

ハンターカブの続き

前回は




灯油を入れて一晩放置すると




あからさまに減ってます。ｶﾞｯｶﾘ

で、仕方ないのでバルブシートの修正に出しました。
こればっかりは専用の道具が必要だしこの先使う予定すらないし特別な技術と知識が必要なのでプロにお任せです。




結果、バルブフェイスも研磨が必要でした。
電気ドリルで素人が手を出すレベルじゃダメでした。

さて。組み付け開始！



バルブステムシールも買っちゃいました。
しかしこの過剰梱包はなんとかならんもんかね？




ヘッド廻りをドンドン組み付けて、タペット調整はマニュアルに従い0.05でセット



組み付け前に記念撮影。右のピストンの見える部分はシリンダーが波打って虫食いがあった所。(排気側)



これは吸気側



新品は気持ちいいですねー。



老眼でピストンリングの向きが見えん！！



なんとかかんとか組み上がり、プラグを抜いてゆっくり空キック。

バルブに当たらない事を確認しつつオイルポンプを回して各部にオイルを行き渡らせて・・・

「コトン」


・・・・・へ？なんの音？


ボルトの先端がネジが無く根元付近だけネジ切ってあり、銅ワッシャーがついてる。



・・・・・・・！！


げ！


カムチェーンガイドローラーを留めてるボルトだ！！

仮組みして本締めするのを忘れてた！！




ガイドローラーが見当たらん！！orz

しゃーないなー・・・
ヘッドが少し前上がりなのでガイドローラーがクランク側に移動したと仮説し



ケツを上げてクランクを右に左に回して・・・

ありました。細いマイナスドライバーで穴を合わせて無事完了。
自分の手際の悪さに自己嫌悪。


残りのパーツも組み上げてキーを廻して緊張の瞬間です！

渾身の力を込めてキック！！！



シーン・・・・


まぁシリンダーを、オイルまみれにしたからなー。

さらにキック！！！キック！！！キック！！！

キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！
キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！


プラグを見るとベットリ。

掃除してプラグを外したまま


キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！
キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！



あれやこれややって

キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！
キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！


筋肉痛を覚悟して


キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！
キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！キック！！！





え？エンジン始動ってなーに？美味しいの？





ホントはこの時点で23時。あーあ・・・

続きはいつになるやら・・・

続き

そして、シリンダーですが



錆び？なのか巣らしくボコボコだけど全体に波打ってる。

シリンダーは買ってないよー(T_T)



ヘッドを分解。



バルブフェースも荒れ荒れ



ドリルに付けて油砥石でサクサクっとカーボン落とし。



まぁまぁ綺麗になったかな？



タコ棒つけて当たり面のメンテ。



灯油を注いで漏れるかどうかの確認です。



ありゃ？漏れてる

今日はタイムリミットなのでここまで！

みなさんはどんな連休ですか？

うーん…

少し前から乗っていたハンターカブがエンジンをかけると「カチカチカチカチ」と、変な音が聞こえています。


最初はバルブクリアランスが広いのかな？と思い、点検するも規定値内。

どうにもわからないのでお店に行って「異音がするけど直すといくら？」と、聞いてみると答えとして3つ。
・タペット調整
・カムチェーン
・ピストンの首振り
の、原因が有り得るが店を一人で切り盛りしてるのでやれるのはいつになるかわからないですよ？　と、前置きがあって○○円くらい　との事。

じゃあまた後日に来ます。と伝えて帰宅。

カムチェーンやピストンの首振りでも「カチカチ」音が出るとは知りませんでした。

暖気運転後にオイルフィラーキャップを開けるとブローバイガスがたっぷり。お店の診断と症状でピストンやピストンリングが怪しいと推測し、ダメ元でピストン、ピストンピン、ピストンリング辺りを発注し、届いたので分解！



お店の店長ごめんなさい。ネットで買っちゃいました。



サクサク分解。



カムを抜いて

シリンダーヘッドを外そうにも全然外れません。

プラハンで叩いて叩いてなんとか外れました。



スタッドボルトが錆びて固着してたのが原因でした。



ピストンクラウンもなかなかの黒さ。



土蜂が巣を作ってやがる。



ピストンに傷が…



スタッドボルトの錆びがなかなかです。

続く