子供達みんな仲良く良い子になってください父のことを思い出せば母を大切にしてください長い間母に世話になりました
この遺言は、若くして死んだおじいちゃんの遺した言葉。なんでものんびりした人だったようで、空襲警報が鳴っているのに呑気に畑仕事をしたり、屋根の上でゆったり日向ぼっこをしていたり。そんな人物なのに稼ぐのが上手でそれでいて気前がよい。なんだか結構慕われてみたいです。結局大腸がんで亡くなったのですが、痛み止めのない時代にその痛みを「ヘビに蜂にムカデにいっぺんに刺された痛みだ」と表現していたみたいで、それを伯母が言っていたのを今でもよく覚えています。
私が生まれる前に死んでいるので伝え聞いた事しかわかりませんが、痛みに耐えながら書いたこの遺言は私の心に深く沁みていたように思います。だからなのでしょうか、子どもに願う事はただ一つ、兄弟仲だけは良くあって欲しいということだけなのです。そして兄弟仲だけはひとえに親の責任だと思っているので、今のところ仲が良いのはとっても嬉しいです。
でもこの遺書を認めた祖父を先祖に持つ親戚の中にも骨肉の争いとやらを地で行く人もいたりします。もちろんそんな親戚に兄弟仲を説く事なんてしないですしする気もありません。そもそも上辺だけの付き合いしかしないようにしていますし、兄弟仲の話ができるのは一番近い親戚だけで良いと思っています。
兄弟仲は親の責任だと言いましたが、その原因のほとんどは親のえこひいきだと思っています。その関係性たるや、子を見たら親がわかるし、親を見たら子がわかる。だからといって厳しい目でばかり親子関係を見てはいません。それどころか常々その関係性は性善説で見るようにはしています。しかしながらその色眼鏡をもってしても、この親子関係はちょいしんどいなぁ、という人に出くわす事があるのです。せっかく家族になったのにもったいないなあ、って思う事が本当に多くあるのです。
ということで、家族になってくれたお嫁ちゃんお婿ちゃん含め、姉に甥っ子姪っ子にみんな仲良くやってます。この関係がこれからも続くよう、私も精一杯頑張りますので先祖の皆さん、どうぞよろしくお願いします。
青山という場所ですが、相続の額も半端ないみたいです。そこで生まれる兄弟間の軋轢、近所の方からそんな話を聞くたびに、それだけは絶対に回避したいと思いが強くなりました。そんな話を沢山聞いてきたので、4人の兄弟仲だけは気をつけてきました。
その子育てで一番意識してきたのが「えいこひいき」しないということです。そしてそのための「えこひいき」。
その子育てで一番意識してきたのが「えいこひいき」しないということです。そしてそのための「えこひいき」。
日常生活を徹底的に指導するのは、合う相手、合わない相手の価値基準を持たせるため。自分が普通にできることをできない相手なんて選ぶわけがないのだから。
その辺りは教えたつもりなので、子どもが選ぶ相手は絶対に素晴らしい人だと思っている。そして自分の子どもよりも選んだ相手を全面的に信頼する。そういうものだ、子どもというものは。
子どもが連れてきた相手を否定する親がいるようだが、何を教えてきたのだろうか。なぜにそのような否定が生まれるのか理解できない。子どもが選んだ相手こそが子育ての集大成だ、だから私は自分の子どもよりも相手を全面的に信頼する。それくらい子どもが選ぶ人は絶対だ。
せっかく兄弟として同じ釜の飯を食べてきたのだから、全く環境の違う場所で生きているとしても、そして普段は交流がなかったとしても、何かあった時にお互いに支えあえる関係でいて欲しいな、っていう気持ちはあったりします。でもこればっかりは子どもたち次第ですし、私がこうなってほしいという願望は単なる願望、それは本人たちが考えていくことなので、どうなっていくか楽しみにしたいと思っています。
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