「置かれた場所で咲きなさい」
この言葉は、ノートルダム清心女子大学の学長だった
渡辺和子先生が卒業生に贈った言葉です。
書籍も発行されており、100万部を超えるベスト
セラーだと聞いています。
私が、この言葉を初めて聞いたとき、23歳でした。
・・・
そして、ここ1・2年、会社を辞めていく同僚社員の
後ろ姿を見て、
「この会社を辞めて何処へいくのだろう・・・」
とつくづくそう思ってしまう自分がいます。
・・・
私も転々としてきました。
理不尽な会社や営業ノルマの厳しい会社もありました。
「今勤めている会社はどうだろうか?」
退職していく社員を見ると、ふと、振り返って考え
ている自分がいます。
給料が安い以外は、働きやすい雰囲気の会社で、
その「働き易さ」を金銭に換算して差し引きすると、
厳しくない分、安いのは仕方がないかな・・・という
結論に至ります。
今より月5万円高い給料で、ノルマも厳しく、上司
もクチうるさい会社・仕事で勤めるのか、今の給料、
今の雰囲気で働くのか、どちらを取るのが良いのか。
人それぞれでしょうけど、私は自分自身の直感で安月給
でも長く勤められる今の会社を選択しているのでしょう。
・・・
転々としてきた経験から、
やはり、新たな職場・仕事となりますと気疲れもし
ますし、慣れるまでに時間もかかります。
また、同種同業のような仕事へ転職しても、その会社
その会社によって社風や勤めている社員の性格的なもの、
職場の雰囲気や考え方が違います。
その中で、またイチからスタートするという行動は、
正直言いまして「もう疲れた・・・」というのが本音
です。
ですので、今更ながら、
「置かれた場所で咲きなさい」
ようやく、確かにそうだなぁ・・・と思えてきました。
色々とありましたが、もうすぐ勤めて丸6年、そして
7年目に入ります。
やはり、勤め人として生きていくのであれば、一箇所
で頑張ってみることが大切だなと感じています。
「辞める」のは、いつでも出来ます。
営業ノルマがキツかったり、サービス残業が多かったり、
大手製造メーカー等の正社員でなければ、「こんな会社、
待遇悪いし辞めてやるっ!」と、辞めることが出来ます。
私は職業を転々とした経験があるので、特に「辞める」
という行為・行動には抵抗感はありません。
しかし、今は、
「じゃぁ、辞めた後、どうするの?」
「どこで働くの?」
「地元で、今よりも待遇が良い会社はあるかい?」
「また、地元を離れて都市(部)で働くの?」
色々と考えますと、地元の求人雑誌・求人情報を
見ても、
「今より良い条件の会社(正社員雇用)が無い」
もので、自然と、この会社に留まることになっている
というのが現実の状況だということを改めて認識させ
られます。
そして、
「それは、それで仕方がないし、これでいいのだろう」
という思いになります。
・・・
そして、そう思う自分を見つめてみますと、
「置かれた場所で咲きなさい」
を、実行しようとしている自分がいることに気づきました。
社内でなら、あの仕事にも興味がある、この仕事も
気になるなど、「ここ」「この場所」で物事を考えて
いる自分がいました。
23歳の時には、あまり深くは考えなかった言葉でしたが
今、自然と、今居る場所を主軸として、そこで咲こうと
している自分がいることに気づき、
「ようやく、言葉の意味を理解してきたかな」
「何を言わんとする言葉だったのか分かってきた」
という所に立った感を感じています。
「腰を据えて、1つの仕事・1つの会社に勤めて、余所見
せずに、とにかく働いてみる」
その姿勢が、新たな自分を創っていく源でもあり、そして
より良い生活環境へと導いてくれるチカラにもなるものだ
ということに、ようやく気づきました。
「遅咲き」ですね。
気づきというものは、早ければ早いほど、安定と幸福を
引き寄せることができるものだと感じました。
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