神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

神様の世界史38 ダビデ王とは?

2022-12-11 02:25:43 | イスラム教
前回は、アダムの腰部分からアダムの子孫が全員出て来た事。
そして、その中でもぴかーっと光輝いていたのが、ダビデ王であったという話をしました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

一人で誰よりも輝いていたダビデ王でありましたが、
ユダヤ教やキリスト教世界においては、あまりヒーロー視されていません。
面白いですよね。
では、イスラム教において、ダビデ王というのは、どんな立ち位置なんでしょうね。
クルアーンの中の神様のお言葉や、預言者さん(平安あれ)がおっしゃった
事などから、真のダビデ王の姿に迫っていきたいと思います。

ダビデ王は前述の通り、預言者であり、王様でした。
まず、彼の特徴の一つに優れた判断力と知性があります。
また、神様は彼に聖典の一つである詩編を与えられました。
そして、預言者でありながらも王という地位も与えられ、人々を統治する力と才能を与えられたのです。

しかし、預言者さん(平安あれ)は、ダビデ王の偉大さについて、その知識や地位、判断力や統治能力については
多くを語っていません。
預言者さんが、ダビデ王について語った特筆すべき彼の特徴は、ナントかれの祈りと断食にありました。
預言者さん(平安あれ)によると
「アッラーにとって最愛の礼拝はダーウードの礼拝であり、最愛の断食はダーウードのものである。
彼は夜の半分を寝て、夜の三分の一を礼拝し、そしてまた夜の六分の一だけ寝た。
また、彼は1日おきに断食をした。』
そうです。

彼の礼拝と断食が、ものすごくいいという事ですよね~。
確かに、ちょっと凡人にはできない行いであります。

イスラム教では、一年のうち一か月だけ、ラマダーン月に断食をするのが義務です。
日の出の約2時間くらい前から、日が沈むまでの間一切の飲食を断ちます。
最近では、多くの人がこのラマダーン月の断食というものを知るようになりました。
しかし、ラマダーン月以外は全く断食をしないのではないか、と思っているかもしれません。
実際は、決してそうではありません。
ラマダーン月以外にも、結構断食をやる機会は多く、決して一年に一回の大イベントではないのです。

預言者さんのアドバイスによれば、毎月最低でも3日間はするといいと言われています。
それ以上できる人は、月曜日と木曜日の週2回。
もっとできるという人には、こんなアドバイスをされました。
「ダビデ王のような断食をしましょう。」と。
ダビデ王の断食とは、一日おきにやる断食です。
今日断食をしたら、明日はお休み。
そしてその次の日にまた断食、次の日はお休み、といった感じですね。
この一日おきの断食というのが、ザ、ベストオブ断食。
これ以上にない最高レベルの断食であるということです。
つまり、毎日やるのは良くないわけです。
例外はもちろん、ラマダーン月の一か月間。
これは毎日やらないといけません。
それから、ラマダーン月の前の月(シャーバーンと呼ばれる月)。
このシャーバーン月の一か月間は、預言者さんはほぼ毎日断食をされていたということです。
ただ、これは義務ではないので、やらなくてもいいのですが、、。

このように、ダビデ王はイスラム世界では今でも尊敬され、愛されている人なのです。
彼がユダヤ人であったとか、ユダヤの王様であったとかで、ダビデ王を嫌うイスラム教徒はまずいません。
キリスト教のシンボル的存在のイエスキリストだって、イスラム教徒は大好きです。
その証拠に、自分の子供にダビデ王やイエスの名前を付けるイスラム教徒はたくさんいます。

ユダヤ教とイスラム教と聞くと、なんだか血生臭い争いを想像してしまう人が多いでしょう。
そして、それは宗教的争いだと信じている人も多そうです。
それは、テレビや新聞といったメディアだけでなく、youtubeなどを通してもそう発信している人が多くいます。
しかし、ユダヤ教とイスラム教の歴史を見れば、それがすぐに過ちである事が分かります。


さて、アダムは光輝いて超まぶしいダビデの前に立って、面白いことを言いました。
「彼に私の寿命の40年をあげてください。」
というのも、アダムの背中から出てきた彼の子孫達の額には、各々の寿命が書かれてあったからなのです。
一人ひとり、何年生きるかがもう既に書かれてあった。
10年と書かれている人もいれば、110年と書かれている人もいたとのこと。
なんだかアニメの世界のようです。

つまり、人の寿命というのは、もう産まれてくる前から決まっている。
いや、産まれる前だなんて、そんなレベルのものでなく、
アダムがまだ天国にいるそんな時から、すでに決まっていたということです。

自分の周りにいる大事な人、家族や友人、恋人が亡くなることほど辛いことはないでしょう。
時に、彼らの死に対し自分を責めることがあるかもしれません。
「もう少し、よい病院へ連れて行ってあげればよかった」とか。
「あの時、出発をもう少し遅らせればよかった」とか。
「あんな物を食べなければよかった」とか。
本当にいろいろな事を後悔をし、自分を責めてしまうことがあるかもしれません。
しかし、、、、

人の寿命というのはもう信じられないくらい前から決まっていたわけです。

産まれる前からこれだけの間だけ、この地球にいられるというのが決まっていたのです。
ただ、ただ、決まっていたことが起きただけのことであるのです。
大事なことは、地球上で私たちが経験する死というのは、これが全くの最後のお別れではありません。
後述しますが、この世(現世)の終わりは来世の始まりであります。
この世でしばしのお別れをしたけれども、来世でまた一緒になれる可能性は大いにあるのです。
優しい神様は、こんな不完全で不平等で戦いだらけのな現世なんかではなく、完璧で平等で終わりのない平和な日々(来世)を用意してくれています。
その完璧なる平和な場所で、死別した人と一緒に暮らせるようにしてくれています。
そのような完璧な場所、絶対に誰もが100%確実に幸せに暮らせる場所、そこへ行くために今の時間(現世)が与えられているのです。
現世を神様が示された道を歩むことによって、来世では誰もが、幸せで満たされた生活を送れるようになります。

さて、アダムは自分の寿命の40年をダビデ王にあげたいと神様に申し出て、神様はその願いを受け入れたそうです。
しかし、アダムが死を迎える時、魂を取り上げる係の天使に彼はこんなことを言いました。
「まだ私の寿命は残っているはずだが。」
すると天使は、
「あなたはダビデに40年というあなたの寿命を与えたではないですか。」
アダムは「あー。そういえば。」
そうです、人間というのは忘れっぽい存在なのです。

アラビア語で人間のことをインサーンと言いますが、これはナシヤという動詞から派生した言葉です。
意味はずばり、忘れる。
そうなんです、神様は人間を忘れっぽい存在として創られたのです。
だから、誰かが
「あれ、そんなこと言ったっけ?」なんていっても怒らないように。
なぜならその人は、これ以上にないほど人間らしい人なのですから。
因みに、私も最近はめっきり忘れっぽくなって、かなり人間臭くなってきました。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

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