昔からおもちゃのようなものからハイクラスなものまで腕時計好きです。
所詮1度にひとつしかつけられないとわかっていても
「時間を見る」というよりも、
アクセサリーとして欲しくなってしまいます。
だって靴はお洋服に合わせて変えるのだから
時計だって変えたいんです
夏場のお遊び用として使っていた時計が壊れてしまいました。
ベルト部分が割れてしまい、取り替えてもらおうと
正規代理店に連絡してみると、
「この商品は今は輸入していなくて、部品もないので修理できません」
とのこと。
流行りものを購入したツケね、、、とがっかりしながらも仕方なく、
百貨店の時計修理のコーナーなど数店へ持っていってみました。
でもどこに行っても「これは修理できません」とのこと。
理由は、
特殊な工具がないとできない、
壊してしまうといけない、（もう壊れてるのに。。。）
などなど、、、
イタリアまで持っていかないと直してもらえないのかしら、、、
でもそんなことは出来ないので、
この時計は捨てなきゃいけないのかしら？？とテンションが下がって
いたところ、会社の男の子から
「ここなら修理してもらえるかもしれないですよ」
という情報を聞きました。
銀座インズ2の1階に入っている
喜光という小さな時計修理店。
あまりにもいろんなところで修理できないと言われたので
どうせまた断られるんだろうなぁと思いながら伺うと、
おじさんが1人。
おじさんに壊れた時計を見せながらどこも直してくれないと
いうことを告げると、
大丈夫ですよ。部品はつくってなんとか直しますよ。
と言ってくれました。
すごい！どこに行っても直せないと断られたのに
そんな簡単に直せるって言ってくれるなんて
そのおじさんHさん曰く、
別にすごいことじゃないですよ。
昔はどこの修理屋さんでもなんでも直せるのが普通だったけれど、
最近はそうした技術をもっている方は少なくなってきているそう。
でも本当は出来て当たり前の技術なんだそうです。
そして無事に直していただいた時計。
完璧です♪♪
料金もびっくりするくらい良心的でした。
こんな近くにマエストロがいたなんて。
いろいろお話をお伺いしたところ、インポートの時計の電池交換や修理、
オーバーホールもやっていただけるそうです。
以前、ある時計を正規代理店でオーバーホールしてもらったら
5万円くらいかかったのですが、ここでは2万円くらいで
やっていただけるとのこと。
おまけに電池交換なんてインポートのものでも1千円だそうです。
私がおじさんとおしゃべりしている間も、
いろんなブランド時計を持った人たちが電池交換などに来ていました。
知っていらっしゃる方は知っていらっしゃるんですねー。
さっそく私も止まったままになっていた時計などなど
いくつか持ち込んでみました。
機械式の時計は開けて中身を見せてもらいました。
購入して随分経ちますが、中のぜんまいを見たのは初めてです。
こういうの見るとますます愛着が出ますよね。
機械式はクォーツ時計と違い、数十年と長く使っていけるそうですが
そのためには5年に1回くらいは
オーバーホールをしたほうがいいそうです。
時計も人間ドックと同じで定期的な検査は必要ということですね。
Hさんとおしゃべりしながら、いろいろなお道具も見せていただき、
ロレックス専用とか、オメガ専用のお道具とか、
いろんな時計ケースの開け方とか、
職人さん好きの私としてはとても楽しかったです。
ブランドの時計はやはり正規の店舗に持っていき、
その雰囲気も楽しむのは大賛成です。
私も某ブランドに持ち込んで、シャンパンをいただきながら
対応していただくのとかに至福を感じてしまうタイプですので。
でも、今回出会えたHさんのような昔からの職人さんも
大切にしていかないとな～と思いました。
今回お邪魔した喜光さんは、
他で断られた時計修理をしてもらいたい方、
リーズナブルにきちんと電池交換をしたい方、
などなどには、ぜひオススメしたいお店です。
ちなみに、Hさんは水曜、木曜の18時～21時、
日曜の1日を担当されているそうです。
一見とっつきにくそうにも見えますが、
いろいろなことを教えてくださる気さくなおじさんです。
喜光
東京都中央区銀座西2-2
tel.03-3563-6518
