復活した路面電車の車両
運転席から見る車内 地元ではチンチン電車と呼ばれていた
フロントには排障器と救助網が取り付く 座席は片側のみで奥行きが狭め
福島市内で1971年まで走っていた路面電車の車輛一両が先月当時の姿で蘇った。 場所は阿武隈急行に乗り福島から20分程の保原にある保原中央交流館である。 路面電車は市電(東京では都電)と呼ばれて日本全国でその市内の交通を担っていたが、今でもわずかに残されていて旅をする際の楽しみの一つにもなっている。 ここ福島市でも走っていたが他とは少し様子が異なっていたようだ。 開業は1908年と古い。 当時は軽便鉄道と言われ小型のSLが走っていた。そして隣接する市も含めたこの地域の拠点間を結び客車だけでなく貨物車も引いていたそうである。 最盛期には総延長57キロにも及んでいたらしい。 この路線が電化されたのは1926年(昭和元年)だそうでこの時から線路の幅がJR(例えば東北本線)と同じ寸法に広げられたそうだ。 しかし蘇った車両を見るとその本体はスリムに見える。 実際に東京で走っていた都電と比べてみると奥行きが50センチ狭くなっていた。 その為か座席が片側にしかついていない。 このような車両は日本全体で見ても希少な車両なのではないだろうか。 車両の復活は地元保原のロータリークラブが 当時養蚕の中心的な地域だったと言う歴史のシンボルとして蘇らせたと言うことであった。 地域の人にとっては歴史を再認識するきっかけになるでしょうが 私のような外からの人間には地域の歴史を知るよいきっかけにもなったのがよかった。 ところで 電車が好きな方にもこの車両は是非見てほしいです。 おもしろいですよ!!