満開の八重桜に包まれた境内 香りを放つ桜があった・驚き
緑色の花は目立つ存在・これも桜 周囲とのコントラストが美しい
数えきれない花びらをつけていた 足元にはタンポポも
寺を一週する道に咲く桜 急坂も桜を見ながら 桜越しに見えた山々
福島市の信夫山に薬王寺と言う寺がある。 この寺の由来は古く1100年以上も遡るらしい。 信夫山には古い歴史がたくさん詰まっているので地元の歴史ファンの方々には たまらない山になっているのではないだろうか。 薬王寺では四月も下旬 (今年は少し早かったが) になると沢山の桜に包まれる。 その種類は八重桜を中心に20種類くらいあるそうだ。 信夫山ではソメイヨシノが終わってから一呼吸した頃にまた美しい桜に出会えるので楽しい限りである。 その中に珍しい桜があると聞いた。 境内を歩いていたら明らかに今迄見た事がない桜があった。 それは花びらが何と緑色をしていたのだ。 こんな不思議な桜は見た事がない。 本当に桜なのだろうか と思ったが この木の前のプレートには “御衣黄(八重桜)” と書いてあった。 周囲を薄いピンク色の桜にかこまれて 確りとその存在を主張しているように見えた。 中々美しかった。 そして更に驚いたのは香りを放っている桜があった事だ。 桜の花は匂いがしない と言うのが通説だと思っていたが 認識を変えなくてはならなくなってしまった。 “駿河台香(一重桜)” とプレートには書いてあった。 香り自体はそれほど強くはなかったが上品な香りがした。 ここはお寺の境内なので静かに楽しむ事が出来た。 心が和んだ桜との出会いであった。