『3月に美味しく食べられる“梨”がありますよ』 と 言われてもすぐには信じられなかった。 そもそも“梨”は秋のフルーツである。
新しい品種の “王秋”(和梨)
配布されたチラシには“桜の時期まで食べられる” と 収穫が11月だと貯蔵がきく
福島駅前通りに残された一本の梨の木 萱場梨の原木と言われ今も実をつける
こちらに移ってきた際に購入した地図本には福島市の名産として “もも・なし” と書いてあった。郊外には フルーツ街道とネーミングされた果樹園が続く道路もあり 自他共に認めるフルーツ王国である。 地元で観光に携わっている人から聞いたからと言っても中々「そうですか」と頷くことが出来なかったので それならば・・ 「試食会があるので来ませんか」と心が読まれていたかのような誘いがあった。 12月下旬、会場には50名程が集まっていた。配られた資料によると JAは勿論、観光関係やマスコミ等各方面から出席されているようで 力の入れようが伝わって来た。 目の前に置いてある“梨”は大玉だった。早速皮を剥くと果汁が滴り落ちて来た。少し大きめにカットし口の中に入れてみた。 印象はと言うと甘みと酸味のバランスがほどよい感じがして更に果汁がたっぷりと言うところが気に入った。 そしてなによりも一番気になっていた事に対しては「貯蔵性が良い品種なので日持ちがして3月でも今日と変わらなく楽しめます」と言う説明であった。 洋梨も含めればほぼ半年の間 “梨” を楽しむ事が出来ると言う事になる。 福島市には“萱場梨”というブランドがあるがそこに新たな品種が仲間入りすることになるので果樹農家の方々も活気づいているのではと この会場内で感じる取る事が出来た。