セツの 日々つれづれ日記

猫たちの様子や感動した景色など、日々のささいな出来事をアップしています。

桜の吉野山 その1

2013-04-18 15:55:18 | 吉野山
ずっと、見てみたいと思っていた吉野山の桜。

桜の時期は人混みがすごいと聞いて、足踏みをしていました。


けれど昨年の秋、初めて吉野山を訪れて、その美しさの虜になり。

人が多いくらいなんだ!

行列に並ぶくらいなんだ!

えい、えい、お~~~!


……もうちょっと気楽に行ってもいいんじゃない?


前回の紅葉の吉野山の記事はこちらからどうぞ。

『紅葉の吉野山(1/4)』


右側のカテゴリーの『吉野山』からも、見に行くことができます。




で、晴天の春の平日、朝。

吉野山に到着。

駅から中千本あたりまでバスで上がり、乗り換えて奥千本へ。

この乗り換えがめちゃくちゃ混んでました。

ひたすら並んで並んで……。

休日だったらいったいどうなっているんだろう……。

想像したくないなぁ……。

旦那をいつか連れて行くとき、休日の混雑の中、いったいどう案内すればいいんだろうと、ずっと頭を悩ませていました。

やっぱ早朝出発かなぁ……。



奥千本、入口。

着きました~~~!




ぎゅうぎゅう詰めだった車から降りて、一気に開けた空。

真っ青!!

背中に羽が生えたようです。


まずはこの、いきなりの急坂に打ち勝たなければなりません。

前回は何度も何度も休憩して、ヒーヒー言いながら上がった道。

今回は。

公園でウォーキングいっぱいしたから、楽勝楽勝!!

自分でも不思議なくらい元気で、急坂を駆け足なんてしてました。

途中のご褒美、絶景!




高所恐怖症だから、あの先までは行く気にはならず(笑)。

行っている人を見て、行ったつもりになっておく。


さらに登って、トイレがある場所の横から入る、先ほどとは反対側の絶景。




すごいなぁ、山の上だぁ~~~。

大きく、深呼吸。す~~~~、は~~~~。


前はこの場所に気づきませんでした。

前の人が見に行っていたので、うしろをついていったんです。

この山では、周りの人がどう進むか、何を見ているかを注意して見ていると、いろんなことに気づくことができます。

同行者がいれば、それはもっと増えるでしょうね。


坂を登りきった私は、これから西行庵へ進んで行きます。

昨年秋にこの場所を歩いた時は、おっかなくて歩きにくくて遠くて。

戻って来たときには足が攣り、もう車で下に降りたいと思ったほどでした。


ところが、今回は。

ウォーキングでついた体力のおかげか慣れのせいか、足取りはとても軽く。

たまに駆け足をしてしまうほど。

このエネルギー、どこから湧いて来たんだろ?

お天気で気持ちいいからかな。


修験道でもある一本道を、ひたすらまっすぐ進み。

前回震えてなかなか進めなかった崖を見下ろす道も、心無しか幅が広く見えたりして。

すいすい、とたとた。


あっという間に西行庵に到着しちゃいました。




びっくりするほどすんなりと、ここまで来られちゃったなぁ……。

まだまだ体力、全然減ってないし。

すごいなぁ、どうしちゃったんだろ。



坂を下り、下から桜を見上げました。




この辺りは標高が高いので、まだ桜は咲き始めです。

この山の桜は、ほとんどがシロヤマザクラだそうで、葉っぱと一緒に花も咲きます。

まるで散ってしまったように見えますが、これから咲いてくるのです。

青空とのコントラストが素晴らしいですね。

こんな日に来れて、ほんとうにラッキーです。


西行庵のそばにあった石碑。




これ、どんなにネットで調べても出てこないんです~。

西行庵の前にドーンと置いてあるのに、なぜどこにも書いていない!?

どなたかご存知の方、教えて下さい~~~!!

ヒントは、芳埜山(よしのやま?)、苔清水、です。

私も自分で調べなきゃ。

これは、西行さんの和歌を総ざらえしなくちゃいけないかもしれません。

西行庵の前だから西行さんの和歌だって信じていますけど、違うかもしれません。

うー、知りたいなぁ。



話が少し逸れましたが、次は西行庵の中を撮ってみました。




広角で撮っているので広く見えますが、中は狭いです。

もちろん後から作られた物で、この辺りに庵があったという資料をもとに再現されたようです。

桜の花が大好きだった西行さん。

ここで昼間は桜を見、鶯の声を聞き、きっと話しかけ、そして夜は月を愛でていたのでしょうね。

敏感すぎる感性の持ち主だったのだろうなぁと思います。


西行さんの和歌と言えば、

 『願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ』

これがとても共感できて好きだったのですが、先ほどの歌碑を調べているうちに、他にもいろいろな歌を知ることができまして。

 『うぐひすの春さめざめとなきゐたる竹の雫や涙なるらむ』

 『ふるすうとく谷の鴬なりはては我やかはりてなかんとすらん』

 『春のほどは我が住む庵の友になりて古巣な出でそ谷の鶯』

 (鶯たちよ、春の頃は山の庵に住む私の友として、この谷を出て行かないで欲しい。)


じーんとする歌がいっぱいあって、切ない心が手に取るように感じられますね。

それほど傷つきやすくピュアな人なのか、そこが『うまい』というようなことなのか。

今の人よりずっとタフだったでしょうから、そのあたり、計りかねるところです。


西行庵周辺の、私がいいなぁって思った景色です。















山の奥というのは、ほんとうに清らかで豊かな気配に満ちていますね。

吉野山へ行かれて、お元気な方は、ぜひぜひ西行庵まで足を運んで下さいね。

あ、高所恐怖症の方は気をつけて下さい(笑)。


帰り道です。




いい眺めですね~。

右側の道は西行庵に続き、後ろは苔清水という名水が出るところで、私は左に登って行きます。

右側の谷間を見ずに、ひたすら前だけを見て歩きます。




美しくも恐ろしい?高所恐怖症にはこたえる一本道です。

前回はここで2回くらいしゃがみこみましたね~。

ようは見なきゃいいんだ、見なきゃ。

そう言い聞かせながら、でもついつい景色が見たくてちらり。

う~~~、ぶるぶるぶる。

そして進む。

そんな感じでした。


やっと、広いところに到着です。




前回、ほっとして泣きそうになったところですね(笑)。

奥千本の景色のなかで、一番好きな場所です。




高い高い木が、心を揺さぶります。

私はできませんが、何人もの人たちが座って見下ろしていた切り株。




周りの人たちに倣って、私もここでお昼ごはんにしましょう。

コンビニおにぎりをパクリ。

目の前には、雄大な吉野の山々が続いています。




すごいところで食べちゃいました。

写っているカバンは、愛用のカメラバッグです。

レンズ一式と荷物全てがここに収まります。


ではでは、ここで休憩となりますので、続きは次回にいたしましょう。


とても一日では全部見きれない、吉野山の桜。

枚数ばっかり多くて見所は足りないという、申し訳ない力のなさですが。

できるものを、精一杯。

お届けしたいと思います。



それでは最後に、恒例のお見送りです。

イブちょ~、よろしくね~~~。

って、何見てるの?




お気に入りの場所でくつろいで、見ている先は……。




テレビ!!

岩合さんの猫の番組ですね~。

以前は、猫、猫がいる!と、テレビの前で大興奮だったのに。

今は、これ、ほんとはいないんだ、って、分かってる感じなんですよね~。

旦那と二人、イブちょが落ち着いてテレビ見てる~~~!と大騒ぎでした。

岩合さんの番組にだけ、反応するんですよね~。

自然な姿が映されているからでしょうね。

人、猫、共に癒される、素晴らしい番組です。



それでは、また次回、その2でお会いしましょう~~~~




少し前に、Facebookで紹介していただいていたものです。

イブちょがほいっと土を放り投げていた、あの写真です(笑)。