セツの 日々つれづれ日記

猫たちの様子や感動した景色など、日々のささいな出来事をアップしています。

春のお庭のかわい子ちゃん♪

2015-03-24 09:19:41 | 庭猫

今朝はとっても寒い~~~!!

冬に逆戻りですねぇ……。


先週は、春の陽気に包まれていた我が家のお庭。

次々と咲き出す花たちに心癒され、カメラカメラと撮影に勤しむ日々でした。


庭のシンボルツリーであるさくらんぼが満開で、朝も夜もお花見という贅沢♪




ひっきりなしに小鳥たちがやってくるので、望遠レンズ、望遠レンズとまた家に入り。




いやはや、可愛いです、メジロちゃん。


メジロリアンしている二人。




元気女子ひろみちゃん、しょっちゅうお庭で遊んでいます♪

小枝でサッカーしたり、口にくわえたり……。




リスみたい


上手に遊ぶひろみちゃんの動画です

後半は、メジロが気になって仕方がない様子が映っています。

音楽が入っていますので、音量にお気をつけ下さいね





リンクはこちらです。


冬毛のひろみちゃん、おなかがプックプクでしたねぇ~

フフフ…… 後ろ足の肉球の色が、左右で違っているのが見えましたでしょうか。

左は真っ黒、右は……?

ほとんどピンクでちょっとだけ黒ブチなんですよ~~


あらあら、庭伝いにぴゅーっと走って行ってしまいました。

行ってらっしゃ~~い




しばらくして。


おや、ポンちゃんがのっそりと箱ハウスから出てきました。




キョロキョロキョロ。

おい、どこにいった? とばかりに、ひろみちゃんを呼びます。

クーン、クーウ?


よそのお庭からてけてけ帰ってきたひろみちゃん。




ポンちゃんに必ずスリリ~~と懐きます

-ただいま




なんってラブラブなんだろうと、いつも思います


ボスの風格を持っているけれど、実は寂しがり屋なポンちゃんなのです。




そんなポンちゃんが大好き でもけっこう後ろから小突いたりもしている、ひょうきんなひろみちゃんです。




笑うとる

後ろのドアは、このあいだ塗り直したものです。

チョコレート色がひろみちゃんの背景にピッタリだわ



もうすっかりこの二人のお庭になっておりますが、こうして私が外に出ていると、この方が黙ってはいません。

出せ~~!! ここから出せ~~~




うにゃあうにゃあと矢の催促です。

ポンちゃんたち……いるけど……、試しに出してみようかな……?


いつでも家に入れられるように、抱っこしてそおっと外へ。

どうかな……??


じっと見つめる二人。




このあと、連れ立ってお散歩に出かけてくれました!!

ポンちゃん、のっそのっそ。

ひろみちゃん、後ろからパンチパンチ!!しながら(笑)。


気を使ってくれたようです。

ありがたい。ほんとありがとう、二人とも!!!



イブちょをそっと地面に下ろすと。

最初は警戒して、沈丁花の下へ潜り込みます。




それにしても綺麗な瞳……、最近ちょっと緑色が入っているようにも見えます。


しばらく様子を見て……。

沈丁花の枝の匂い、好きだったね。




不思議と、よく香る花ではなく、枝がいいらしいんですよね。

ツツジもそう。



ぐぎぎぎ……




なんちゅう顔してるの!!


いい香りでリラックスしたのか、お庭をてくてく歩き出します。




いっぱいお花咲いてきたね~~イブちょ。


楽しい気分になってきたのでしょう、やっは~とゴロンゴロン




おなかです


ひとしきり遊んだ後は、もう一度沈丁花の下でゆっくりお外を満喫……。

じっと立ちすぎて腰が痛くなってきた


のんびりとお散歩させてあげられて、嬉しかった~~

イブちょ、よかったね。

またお庭で遊ぼうね。




おうちへ帰ると、しろちゅさんがこの笑顔でお出迎え




しろちゅ、ただいま。





それでは、また次回です~~~


古民家のお蕎麦屋さん

2015-03-22 02:02:26 | 日記(+猫)

前回の記事で、しょうゆ作りをさせていただいたお蕎麦屋さんの写真を、今回はアップしようと思います。

奈良県宇陀市榛原にある『一如庵(いちにょあん)』さんです。

建物が、なんと築150年の古民家だそうで、家を見せていただくのをとっても楽しみにしていました。


駐車スペース横にサンシュユのつぼみがぽつぽつ。




今頃ふわりと咲いているだろうなぁ……。


↓これはうちの近所のサンシュユです。



ここ数年、梅や桜と同じくらい心待ちにしているお花です。

ビタミンカラーがはじけていますね


大木と古民家。




昔から立ってそう~~、キノコみたい




紅梅が素朴に飾ってありました。




壁には和紙に手書きのメニュー。




寄せ植えされている緑に目を留めました。




石板を照らす光。




木の建物って、ほんと味わいがあっていいですよね。




庭の松が、まるで踊る炎のような枝ぶりでした。




では、お店に入っていきましょう~~

ガラスの柄が凝っていて、昔の建具なのでしょうか。




曲がった梁に、古い建物の魅力を感じます。




このガラスもとっても趣がありますね~。




古い家具だ~~!!




近頃、『渡辺篤史の建物探訪』や『劇的ビフォーアフター』、『住人十色』など、建築の番組を見るのが好きで。

古民家再生って感じだなぁと、すごくドキドキします


インテリアの飾り方も、ひとつひとつとってもセンスがあって、見るのが楽しかったです。








陶芸作家さんの作品もいくつか展示されていました。






こちらは別の作家さんかもしれません。






しょうゆ作りの合間に、こうしてキョロキョロと見させていただていたのでした

古民家の素朴さを生かした雰囲気作り、堪能させていただきました



このお蕎麦屋さん、ミシュラン一つ星に選ばれているそうです。

まだお蕎麦を食べたことがありませんので、このあたりを通る際はぜひ、お蕎麦をいただきたいです





それでは、ねこねこタイムです~~~


アンモニャイト中のイブちょさん。




鼻もしっかりガードして、寒そうだなぁ……。


足としっぽをぎゅーー!!




チラッとこちらを確認。

そばにいるよ、安心しておやすみ。




ねんね~~~





そばでこうしてぐっすり眠ってくれるって、嬉しいことですね。



それでは、また次回です~~~



しょうゆ作り体験

2015-03-17 11:13:14 | ワークショップ

だいぶ寒さが和らぎました。

暖かいというだけで、なんだか身体がホッとします。


先週金曜日に、榛原にあるお蕎麦屋さん『一如庵』で、しょうゆ作りのワークショップに参加してきました。


しょうゆって、どうやってできてるの??

当日お知り合いになった方々も、皆一様に、大豆からできてるんだよね……くらいの知識しかなく。

理科の実験に参加するような不思議な気分で会場入りしました。


今回は、皆さんブログに顔出しOKとのことでしたので、素敵なお顔をアップさせていただいています






奈良県で実際にしょうゆを作っておられる方が先生でした

今までに何度も講義をされておられるようで、その時の体験談、失敗談も面白おかしく交えながら、とっても分かりやすく説明してくださいました。

学校の授業みたいで楽しい~~!!!

昔は居眠りしてたくせに、この歳になると嬉しいんですよね


しょうゆ作りの材料は、一からすれば何日もかかるし難しいので、あらかじめほとんど仕上げてくださっていました。

それでも、その工程は一から丁寧に教えてくださいます。


大豆はまず圧力釜で蒸します。

人が食べるにはちょっと柔らかすぎるかな~、でも煮崩れてはならないという絶妙な加減で。




大豆が40度以下に冷えたら、『種麹(たねこうじ)』と呼ばれる麹菌を加えます。

見せていただいたのは、こんな粉状のものでした。




大豆と小麦を混ぜたものにそれを加えて、『麹室(こうじむろ)』と呼ばれる温度が保たれた部屋でかき混ぜられます。

寒いと菌がよく働けないし、熱くなりすぎても菌が死んでしまうので、人の手で大切にほぐして温度を均一に保つのだそうです。

室に入って大きなスコップで……、重労働なのだそうです。


こうして菌が二重三重と大豆に巻いていきます。




味見させてもらいましたが、粉っぽくて水分が抜け、菌のでしょうか、独特の匂いがしました。

こうして真っ白に菌が巻くまで育てられた大豆たちのことを『麹(こうじ)』と呼ぶそうです。


右から順番に状態がわかります。




一番左の状態まで作って持ってきてくださったので、私たちがすることはただ塩水に入れて混ぜる、それだけ(笑)。

それでも、人の手で大切に育てられた豆たちだと思うと、作業するのもなんだか厳粛な気分になりました。




用意してくださった塩水入りペットボトルに、二人一組になって丁寧に麹を入れていきます。




ザラザラザラ……。




お箸で優しくかき混ぜて、落としていきます。




そこへさらにいい菌がいっぱい育っているペーストを、先生から入れてもらいます。

私たちのペットボトルしょうゆがしっかりと発酵するように、先生が二晩かけて菌を育ててきてくださったそうです。

命の源のような気がします。






パッチンとフタをしてもらって。




こんな感じに。




それを、ゆさゆさと撹拌すると。




ゆさゆさ




混ざりました~~、この状態を、『諸味(もろみ)』というそうです。




あとは、これを持って帰って開封し、時期によって毎日~一週間に一回混ぜ混ぜします。

ペットボトルを振って、均一に混ざるように。

蓋は、中から発生してくる気体が抜けるよう、振るとき以外は上にかぶせておくだけ。

こうして一年(!!)、自宅で育てるそうです。

一旦作ったら寝かしておく、というのではないのですね~~~。

入っている菌の働きがそれぞれ違うので、時期によって混ぜる回数を変え自分で育てていくのです。

うお~責任重大!!!

どんな菌がどういう働きをするか、先生はちゃんとご存知で、この菌のお仕事が終わると次はまた別の菌がアルコールを作って……と、とても詳しく教えてくださいました。

大豆に巻き巻きした菌は酵素を作り出し、酵素は小麦や大豆に含まれる糖をエネルギー源としてアミノ酸を旨味に変える……。

しょうゆは、こうして人の手で化学的に作り出されるものだったのです……!!!


それにしても、近頃は除菌、殺菌と菌を目の敵のようにしていましたが、乳酸菌などいい働きをしてくれる子たちもたくさんいるんですねぇ。

改めてそれに気づかされました。




見事に発酵、熟成すると、このように茶色い色素が出てきて、しょうゆが出来上がります。




ちょうど一年育てていたものを、目の前で絞ってくださいました。

カッターでペットボトルを開き、ドロリとしたしょうゆを二重に敷いた網で漉していきます。






ゆっくりゆっくり、一年かけて育てられたしょうゆが落ちていきます。




全部落ちきるのに何時間もかかるので、楽しく遊びながら待つもよし。






夜の間に落としておくというのでもいいそうです。


私たちはそんなに待っていられないので(笑)、少し取り分けてもらってお味見タ~~イム!!!




すっごく美味しい

しっかりとしょうゆの旨味があり、塩分濃度も濃すぎず完璧!!

私のもこんなに上手にできるかしら……できてほしいな……。


絞ったあと残ったものは、まだしっとりとしょうゆがついているので、魚に塗って焼くもよし、こうして、




焼き菓子の材料にするもよし、いろんな使い道があるそうです。

このお菓子は、お蕎麦屋さんの奥さんが、その残ったものを入れて焼いてくださいました。

熟成した豆の風味が効いて、美味しかったです~。ごちそうさまです



最後は質問タイム。




こ~~んなに優しそうな先生に教えていただきました~~~!!

まず、素朴な疑問だった『どうして小麦を入れるのか、大豆だけではダメなのか、米にしないのか』を聞いてみました。

・大豆だけで作られるのは『たまり醤油』。作るのが難しく熟練の技が必要なのだそう

・しょうゆはたくさんの香りが混ざり合っているが、その中に4つ大きいものがあり、そのなかの二つを小麦が出している

・風邪を引いて匂いがわからなくなると味もわからなくなるように、我々が普段(これがしょうゆだ)と思っている味には小麦が不可欠なのである

・小麦が日本でたくさん栽培されるよういなったのは江戸時代に入ってから

・なので今のしょうゆが生まれたのは、江戸時代以降である

・さらに、庶民にまでしょうゆという調味料が浸透するのは、巨大な木桶が作られるようになった江戸中期以降、後期になる

・それまでは、『醤(ひしお)』と呼ばれる塩辛のような自然発酵食品や味噌の上澄み液が、貴族など一部の身分の高い人達の間だけで食されていた

・室町時代に、明との貿易で大豆と麦でできた調味料が日本に来ていたようだが、しょうゆとはまた違ったものだった


などなど……。

一気に書きましたが、これだけのことをアホの私がさっと覚えられるくらいに、わかりやすく笑顔で教えてくださったんです。

すごく嬉しかったし、先生のしょうゆ作りへの情熱と愛をひしひしと感じました。


いったいどういうものなのか、さっぱり想像できなかったしょうゆ作り体験でしたが、ものすごくいい勉強をさせていただいてしょうゆのことをたくさん知ることができました。

私の雑な味覚ではわからないかもしれませんが、これからは地元やいろんな地域で作られているしょうゆを買って、味わってみたいです。


そして今日も優しく振り振り~~

菌たちに、頑張ってね、と声をかけて。


いつにも増して長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださりほんとうにありがとうございました

次回は、素敵だったお蕎麦屋さんの写真をアップしますね。





それではねこねこタイムです~~~


ひろみちゃん、おひさまがポカポカしてきても、ゆっくり眠りたいときは箱ハウスの中がいいのかな~?




ん?顔の下に足がある……、どういう状態??




起こしちゃったね、ごめんめ。

綺麗なおめめでじーっと見つめられると、おばさんメロメロだよ~~


おうちの中では。


イブちょがなぜかお相撲さんのように仁王立ち




……なんでだろ、イブちょの腰に化粧回しが見える気がする……。

に~~~し~~~!! いぶちよのふ~じ~~~~!!!

行司さんの声が聞こえてきそうです(笑)。


しろちゅはここで、ごきげんさん




イブちょは狭そうだなぁ~~


寒くなくなると、寝る場所がちょっとずつ変化して。

猫たちの春を私も楽しんでいます


それでは、また次回です~~~



花ひらく、喜び

2015-03-15 00:48:57 | 庭の花

今夜も、また冷え込みましたね。

お外に出ると、息が白いです。

雪が降っている地域もあり、すっかり冬に逆戻りした気分。


それでも庭の花たちは、今しかないとばかりに葉をぐいぐい伸ばし、見事に咲いていくのです。


華やかな黄色の水仙は、まるで妖精たちがパタパタと飛んでいるみたいじゃないですか?




裏側から見ても、お星様のようで好き





頑張れ~~!って応援していた花たちも、いくつか無事に咲き出していますよ。

一面にいい香りを放つ、沈丁花






ちょっと肉厚で柔らかそうな花びらですよね


一番乗りで花を咲かせたアネモネちゃん。




直径5センチほどしかなくてちっちゃいけど、すごく元気をくれました。


こちらの白も咲きそうです。




横にたくさん見えている葉っぱは、残念ながら全て雑草……(笑)。

抜きにくいところにいっぱい生えるんですよね~。

なんとか元気に咲いておくれ。


玄関の脇には、咲くのが楽しみなアネモネの蕾があります。




ものすごく大きな蕾がぐぐぐ~~~と首を持ち上げていき、その成長は感動ものでした。

まだかなぁ、まだかなぁと待ち遠しく眺めています。

見事咲いたら、お知らせしますね



屋根の下で冬の寒さに耐えてくれたお花、スカビオサ ブルーバルーン(難しい名前~~!!)。






あとですね、私、雑草でよくあるカタバミというお花が好きでして。

カタバミの園芸品種にオキザリスという花があると知ってから、すごーく欲しかったんですよね。


やっと出会えたオキザリスちゃんは、鮮やかなパッションピンク




この開きかけの重なった感じが好きです。


うちの庭に新しいカタバミが来てくれて嬉しいなぁって思っていたら、このあいだ。

他の種類も発見!!

すぐさま買って帰りました。

オキザリス コモサ イエロー




太陽に向かってピッカピカに輝く花びらから、ものすごいエネルギーが出ている気がします

気がつくと長い時間しゃがんで眺めていたりします(笑)。


こんな変わり種のオキザリスもありました。

オキザリス パーシカラー




花のサイズはずっと小さいのですが、柄が面白いでしょ

無事に大きくなってほしいです。


あ、しろちゅが見ていますよ





最後はやっぱりこれでしょう、サクランボの花、ついに開きましたよ!!




今年もたくさん花をつけてくれました。

咲きだした頃から雪がちらついたりと悪天候が続き。

白くほんわりと咲くこの花が、まるで枝に積もった雪のように見えました。


開いたことを一緒に喜んでくれているのは、この子たち。






つくつくつく……、サクランボの蜜はさぞ美味しかろう……。


ご近所の見事な枝垂れ梅には、こちらも花が大好きなヒヨドリちゃん。




羽が透けて見えますね。

せっかくの梅が白飛びしてしまった。。。露出補正したら一枚も鳥にピントが合わず……。

こうなったらマニュアルモードしかないかといろいろ設定していたら、飛んで行ってしまった……。

鳥の撮影は、ほんと難しいです。

それでも、お外で小鳥の鳴き声がすると、いそいそと望遠レンズに入れ替えて外へ出て行くのだから、ほんと好きなんですねぇ、私



家に入ると、しろちゅさんがなにやらおねだり顏ですよ。




こんな目で見られたら、もうメロメロです……


完全にロックオンされております。

はい、今行きます!!!





こちら、久しぶりのキリッとイブちょ




おお、かっこいいよ、イブちょ。

長くはもたないキリッと顔。

やっぱりイブちょはこの顔がいい。




笑うとる


それでは、また次回です~~~




3.11 東日本大震災から4年

2015-03-11 21:16:53 | 日記


あの日、奈良にいた私はパタパタと仕事中で。

揺れているのに気付いたのは、周りでは一人だけでした。

しばらくして、事務員さんが駆け込んできました。

テレビで地震のことが……!!と。

パッとついた画面に映し出されたのは、海が、ゆっくりと何かを押し出し覆っていく映像でした。

みんな、次々と流れる恐ろしい光景に頭が真っ白になって固まっていました。

日本中の人たちがそうだったのではないでしょうか。


いや~~!もうやめたって!!!

画面に向かって涙したこと、数え切れません。

今でも、あの波の下にたくさんの人がいたなんて、信じられないし。

津波が来るぞ~! 逃げろーーーー!!!

そんな必死の叫びが聞こえてくると、そこに飛んで行ってみんな助けなくては!!と気が急いて。

でも何もできない自分がいて。

少し経つと、津波の映像が辛すぎて、それが流れようとするとパッとチャンネルを変えることが増えました。

CMはほとんど公共広告機構のポポポポ~ンと金子みすゞさんの詩でしたね。

ごめんね、というと、ごめんね、という。

静かな数秒の詩に、いくどもホッとさせてもらいました。



東北のために何かしたい。

ボランティアで現地に行くことができない人はたくさんいて。

それでも少しでもなにか手助けができないか。

そんな焦りに、みんな包まれていたようです。


支援物資の搬入がだんだんできるようになってきたころ、仕事場でいろいろ集めて送ろうということになりました。

当日、仕事場の玄関脇にうず高く積みあがった物資の山に、呆然としました。

先輩が、せっせと品物別に分けて、テキパキと数を数えていくのを見て、慌てて私も数え始めました。

この頃、あちこちのお店では、「支援物資のためにたくさん買っていくのは控えてください、逆に物資が不足し始めています!」というアナウンスが流れていました。

なので、みなさんたくさん買うわけにもいかなかったと思うんです、特に紙おむつとか。

それでも、ものすごい数が集まりました。

みんな、なにかしたい、なにかできないかと、私と同じように切実に思っていたんだな、って、ひしひしと感じました。



しばらくして親友からも、

「タオルが不足しているところがあるらしいんで、少しでも集めて送ろう」

そう声をかけてもらい、他にもなにかできることはないかと思っていたのですごくありがたかったのを覚えています。


近くの大型ショッピングセンターへ向かいました。

幸いタオルは不足していないようだったので、少し購入。

悩んだ末、洗濯機を専用の除菌液で何度も洗い、タオルを一度洗濯しました。

普通の状態であれば、まっさらなほうが気持ち良く使っていただけるに決まっています。

けれど、もしも洗濯もなかなかできない状態だったら、私なら一度洗って水気を吸い込みやすくしておいてほしい。

なので、その旨をきちんと書いておくことにしました。

あと、タオルを買った時に、そうだ!とひらめき追加して買った物。

それは、ジップロックの袋でした。

袋ってけっこう役に立ちそうだなぁと思って。

一枚ずつそれに入れ、桜の写真とメッセージを書いたシールを貼って、親友に委ねました。

今でも、その選択は正しかったのかな、と、迷うこともあります。

けれど、もし気持ち悪ければ雑巾にでもしてもらえればいいし、と。

思い出すたび、自分をそう抑えています。


今日の天気を考えると、ほんとうに、こんなに寒い時期に外に放り出された人たちがたくさんいたんだ、と、改めて被災された方々の大変なご苦労を感じます。


昨年旅した宮城県の石巻市と田代島で、津波がみんな持って行った後の大地を見ました。

震災から3年以上経過しても、まだ建物の土台だけが残る真っ平らな状態で、雑草が高く生え放題でした。

商店、小学校……、そんな痕跡を見つけても、とても信じられなくて。

一枚も写真が撮れなかった。

現実にあったことをいまだにちゃんと受け入れられていない自分が、よーくわかりました。

家族を失う、友達を失う、家を住んでいる町を失う。

被災された方々の言葉を聞いていくら涙が流れても、失ったことがない私にはほんとうに理解することはできないし、また、感じすぎることをセーブしてしまっています。

キャパシティの小さい自分が恥ずかしいですが、自分ができることをどんどんしていく、それそれしかない、と前向きに考えるようにしています。



さて、東日本大震災でもうひとつ大きなことといえば、福島第一原発の事故についてです。

震災から今まで、現地で作業してくださっている方々に、心からこころから感謝しています。

ありがとうございます、お疲れ様です。


事故から3日後、礼儀正しく整列して、食事などの配給に並んでいた人たちのところに、福島第一原発からの放射能が降り注いだという話を聞き逆上しました。

ヨウ素剤を正しく配布されなかった場所があったという話にも。

日本はこれではいけない。

そう強く思うきっかけになった日でもありました。


ドイツではこの事故をきっかけに、廃炉へと敏速に舵を切ったそうです。

この地震大国日本で、どうして分からないんだろう。

あの日以来、心の中で渦巻いていることです。

このあいだ、宮崎駿さんが私とまったく同じことを考えておられることを知り、心強く感じました。



もう一回ひどい目に合わなければ日本は分からないんでしょうか。

関電からも、電気代の値上げを伝えるチラシに「値段を元に戻すため、1日も早い原発の再稼動を目指します」なんて書いてあってひっくり返りました。

事故後、あんなにも反対運動があったのに、いまだに汚染水が流れ続けているのに。

廃棄物の処理もできていないのに。

何より、先祖代々大切に耕してきた土地を一瞬で汚染させられた方々の気持ちを思うと。

やりきれなすぎです。


原発がある街の方たちにとっては、なくてはならない経済の要なのかもしれません。

日本は原発のエネルギーで今まで発展してきたのかもしれません。

それでも、これからは。

どうかどうか、クリーンなエネルギーへの変換を、1日も早く始めて欲しいと願っています。

私にできることといえば、せいぜい選挙で原発推進の党には入れないことぐらいなんですけどね。



ヤフーで3.11と検索すると、一人当たり10円が被災地へ寄付されることを、ブログ友達のはいでぃさんから教えていただいたので。

やっぱりブログを書こうと決めました。


関西でろくになんの体験もしていない私の記事でも、少しでもどこかでお役に立てることを信じて……。







最後に。

海外からも、とっても暖かい言葉や義援金をたくさんたくさんいただいたこと、ずっと忘れてはいけないと思いました。

親友から聞いた話では、タイのスラム街でなんとかその日暮らしをしている方たちが、日本のボランティアの人たちにたくさんお世話になったからと、少ない収入の中から義援金をたくさん集めて送ってくださったとのことでした。

一度親友に連れて行ってもらったことがあるので、自分たちの生活が大変なのにそんなにも……!!と恐縮する思いでした。


1日も早い復興を願うとともに、世界中の方たちに感謝していこうと思います。



長い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント欄は一応開けておきますが、なしで全然OKですので。


それでは、また次回です。