エテポンゲの独り言

残したい瑣末な話し

呪文

2006年02月02日 | 妄想

 毎日次から次に新たなニュースが飛び交っています。ブログを書いてるとネタにしたい記事が幾つもあります。最近のニュースの中では「ハーレム親爺」が一番惹かれるネタですね。しかしあまりにベタなもんだから誰もが記事にしていてちょっと遠慮してました。

 女性からの視点と男性のそれとは随分異なる事件でした。今更解説などする気もありませんが、報道された当初はオームに似た匂いも感じたもんです。年配の方は「イエスの方舟」を連想されたでしょう。私もその一人でした。しかしその後の報道を見る限り少し違うようです。

 人間は生物の本能からかなり遠く離れた生き物になってしまいました。生物のオスとすれば自己の子孫を多く残す事に生涯のエネルギーの大半を注ぎますが我々はそうでもありません。そのエネルギーを昇華させて様々な形で生存の証しを残そうと努力します。実はそれが見つからないところに人としての悩みが生まれるわけなんですけれど。

 今回の事件を見た男性の中にも受け止め方はかなり違います。率直に羨ましく感じた人もいれば、俺は願い下げすると思った方もおられるようです。私は後者に近いですね。体力的な問題もさることながら神経を使わなければならない対象が今以上に増えるのは気が重い。

 しかしそんな私もこの親爺が言う呪文には興味が湧きました。その実体はおそらく大したものではないでしょう。特殊な状況でのマインドコントロールには興味はありません。しかし普遍的な環境で他人をコントロールできる術があるのなら話は別です。それはアラビアンナイトの魔法です。

 日々生活してると自分の力ではどうしようもない場面が多くあります。普通の人はそれを仕方ない事として受け入れながら暮らしてます。またそれこそが当然の現実の姿なんですが。けれどその現実の重さに耐え切れなくなる時があるんですね。そんな時にこのアラビアンナイトの魔法があればとつい思う事があります。