「宮城県慶長使節船ミュージアム(愛称:サン・ファン館)」は,今からちょうど400年前の1613年(慶長18年),
仙台藩主伊達政宗公の命を受けてヨーロッパへ渡った支倉常長ら慶長使節一行を乗せ,
太平洋を往復した木造洋式帆船「サン・ファン・バウティスタ」の復元船を係留展示している博物館施設です。
船名は,「洗礼者聖ヨハネ」という意味ですが,その由来は,
スペイン人大使ビスカイノ一行と伊達政宗公の江戸市内での出会いの日
【1611.6.24(慶長16年5月14日)】
が洗礼者聖ヨハネの祭日に当たっていたことから命名されたものといわれています
復元船は平成5年10月、できる限り忠実に建造されました!
船体は全長約55m,重さ500トンの木造で,3本の高いマストを備えています。
(慶長使節船ミュージアム案内資料より)
東日本大震災直後の暴風により,前方のフォアマストが折損する等の被害を受けましたが,
平成25年5月には新しいフォアマストが取り付けられ,現在はトップマスト(マスト上部)やヤード(帆桁),
ロープ類の取り付け作業が行われているところです!
【震災前】
【震災後】
折れたフォアマストと,トップマストが取り除かれた状態です。
復元船を取り囲むドック棟施設も大津波により壊滅的な被害を受けました。
【H25.6.3現在】
新しいフォアマストが取り付けられました
フォアマストの材料となった木材は,カナダ・ブリティッシュコロンビア州の製材会社,
ウエスタン・フォレスト・プロダクツ社から寄贈されたものです
【H25.6.18現在】
順調に復旧工事が進んでいます!!
国内外の多くの皆様の支援により,サン・ファン・バウティスタ号は元の姿を取り戻しつつあります
また、出帆400周年を迎える今年2013年秋には,様々な記念事業が実施されるほか,
現在休館中のサン・ファン館の再開館も予定しております!
皆様のご来場をお待ちしております!
(toshi)