ダークマター、ホーキング放射、ブラックホールなど

ブラックホール、ダークマター、相対論、そうして賢者の石探索中。

電王戦・第1期電王戦(第二局)

2016-05-25 07:52:38 | 日記
第2局は5月21日(土)・22日(日)に行われ、後手のポナンザが勝ちました。

そうして勝負はCOM君優勢のまま、一方的に終盤まで突入のようにみえました。

もはやCOM君の強さは人をはるかに超えてしまった様です。


でもプロ棋士のある方はこう言います。

「あれは将棋ではない。

将棋によく似た別のゲームだ。」と。

まあそう言いたくなる気持ちも分かります。

なにせ相手は疲れもしないし、思わぬ手を打たれて動揺することもない、COM君ですからね。

だから川上さんは最初から「異種格闘技だ。」と言ってます。


まあそれでも人間の方が強い内は「将棋してあげよう。」という態度でしたが、COM君が明らかに強くなってしまった現在では「あれは将棋ではない。」という態度になりますか。

しかしながら、COM君、何もルールを破っている訳でもありません。

COM君が銀を横に動かせば、その時点で反則負けであります。

ですから、その意味ではあくまで将棋であります。


さて、次回叡王戦には羽生さんが参戦する様です。

めでたく次期叡王に羽生さんがなれれば、かねてからの希望であった羽生さんとCOM君との将棋が見られることになります。

そうなればこれは明らかに歴史的なイベントとなります。

少々タイミングが遅れた感はありますものの、そうなるように期待しておりますよ、川上さん。

PS
大崎さんの観戦記が出ました。

第1期電王戦 二番勝負 第2局(大崎善生)<--リンク

人間が間違えやすい所は、ポナンザも間違えやすい、というコメントが印象的な記事はこれです。

*第1期二番勝負第2局 記者会見<--リンク

プロ棋士サイドのポナンザ対策はこちら

第1期電王戦<--リンク


PS
人工知能への懸念は「何十年も先の話」--グーグル幹部が語る<--リンク

グーグルさんは楽観的ではありますが、

「 Giannandrea氏は、「超知能(Superintelligence)」と呼ばれる概念について語り、これを「AIがさらなるAIを生み出すこと」だと表現した。」

この可能性は十分に現実的であります。

そうなったときに、人類に勝ち目はありません。

ちょうど、今現在の将棋の状況がそれを明確にしめしています。

(COM君が人の作り上げてきた定跡を超えて、独自の定跡を作り出し始めている現状がそれであります。)

PS
<人工知能>学会が倫理綱領作成へ たたき台示す<--リンク

松尾倫理委員長は「人工知能が、一般の人が思っているように自ら学習する域に到達するのはまだ相当先だが、自律性を持ったものを目指しているのは確かだ。・・・」と言っておられますが、「アルファ碁」が示した事実は「10年先」と信じられていた状況がいともたやすくくつがえることがある、、、ということであります。

PS
遅ればせながら、羽生さん主演のNHKスペシャル 「人工知能」を見ました。

なるほど羽生さん、ハサビスさんとも話したのですね。

そうして、あれやこれやの取材を通じて「もはや避けて通れない」という認識に至ったと思われます。

そういうこともあり、今回からの叡王戦参戦が実現したように思われます。

羽生善治名人「将棋のAIは未知数」 叡王戦へ決意語る<--リンク

16・6・13

PS
プロとアマ、絶望的に差が開いている、、、ということでもなさそうです。

そうして、プロを上回るようになってきたCOM君の登場で、そのような状況は今後ともより一層進んでいくものと思われます。

マがプロに4勝 朝日杯将棋オープン戦<--リンク


PS
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