ダークマター、ホーキング放射、ブラックホールなど

ブラックホール、ダークマター、相対論、そうして賢者の石探索中。

逆転の始まり?

2014-11-18 12:00:37 | 日記
円安にストップがかかっていません。

これは日銀、黒田さんの想定を超えてしまったようにもみえますね。

黒田バズーカは少々やりすぎたのかもしれませんねえ。

そうやって為替は日本がより困る方向へと動くのでありました。


円安要因ですか?

もちろん、黒田さんの「物価上昇2%は良いことだ」というプロパガンダであります。

それからGDPの落ち込みですね。

そうしてその要因となった消費の落ち込み。

それを招いた消費税アップ。

それから今度は消費税アップ見送りでの財政悪化と。

まあこうやって泣きっ面にハチ状態の出来あがりであります。


もちろん円高になっての輸入物価の上昇。

それによる国内経済へのボディーブローと。

それが地方経済への追い打ちとなっています。


さあこれで自民党さん、安定多数を取る為の選挙に突入ですか?

さてさて、思惑どうりにいきますやら。

ここは安倍さんのお手並み拝見といきましょうかねえ。


電王戦・やねさんの挑戦

2014-11-16 15:37:20 | 日記
人間の棋譜を参考にせずに評価関数パラメーターを学習させる」ということに集約される様です。<--リンク

つまりは「人間の作った棋譜は、あるいはプロ棋士の棋譜などはいらない」と。

2チャンネラーのいいがかり(失礼!)に反論するにはこれを検証しなくてはいけません。

そうしてこれが「やねさんの挑戦」の本質でありました。


サブテーマとして当然ながら「人が作った定跡は入力しない事」になります。

COM君は自分で「評価関数パラメータを決定」し「定跡も発見」しなくてはいけません。

その手段は「対戦により学ぶ」ということですね。

でもその際の対戦相手は「自分かもしくは自分と同じような生い立ちのソフト」に限られます。

人間が作った棋譜から評価関数パラメータを作り上げたソフトは「人間のコピー」ですからね。

そのようなソフトとの対戦は間接的にではありますが「人との対戦と同等」と見なされます。

そういう訳で当然の事ながら「人との対戦」で学習するのも禁じ手でありますね。


話は飛びますが今回はポナンザややねうら王が自分で定跡を作りだした様でありますね。

しかしながらその発見のベースとなっている評価関数部分の学習は「人の棋譜を使ったもの」でありました。

ですので、「新しい定跡」かもしれませんがそれはCOM君が独力で成し遂げたものではなく、あくまで人との共同作業でありました。


それに対してやねさんの挑戦は「人の棋譜を使わない」、そうして学習の為の「人との対戦もしない」のでありますね。

そうであれば「COM君は独力で将棋を学んでそうして定跡も発見した」と主張できるでありましょう。


しかしこの道は相当にきびしそうであります。

入力できるのは、「それぞれの駒の動きと最初の駒の配置」、それから「先手番と後手番があり王を取られると負け」というルールだけであります。

あるいは「取った駒は自分の駒として盤面に打ち込める」、「敵陣に入ると成り駒できる」、そうして千日手と入玉ルールでしょうか。


さてそれだけのルールセットを与えられたCOM君がはたしてどこまで棋力を向上できるのか?

それは人間の棋力を超えるのか?

そうしてそれは「神の棋譜」に届くのかどうか?<--リンク

確かにこれは将棋ソフト開発者のみならずAI研究者のもつ「はるかなる夢の一つ」なのでありました。


PS
以上のことから考えますに「ようやく登り口が見えたかな」というような所だと思います。

例によってやねさんは「半分は出来た」と豪語されておいでのようですが、、、。

まあそれはいつもの「やねさん流の開発スタイル」なのでありました。


PS
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電王戦・人を超えるもの

2014-11-12 11:58:27 | 日記
予選初日のやねうら王vs習甦戦での角歩交換。<--リンク

そうしてAperyがSelene相手に金のタダ捨てをして連続王手の千日手に誘導して勝った件。<--リンク

いずれもちょっと見では人間は「明らかにCOM君の指した手がおかしい」と判断してしまいそうです。

でもCOM君はバグっていたのではなく「冷静な計算から出した次の一手」なのでしたね。

こうやってCOM君は人の判断を超えて行ってしまいます。


これはまだ将棋というゲームの中の話ではありますが、もうじき「車の運転」やら、「病気の診断」やらにもCOM君の判断が導入されてきます。

そうして、時間があれば人間はCOM君の判断の妥当性を検証できますが、車の運転のような場合はそうはいきません。

人はその場で「COM君を信用するか、それとも自分の判断で行動するか」決めなくてはいけません。


多分、大抵の場合はCOM君の判断が正しいのでしょうね。

でも大切な勝負の場面で「角歩交換」やら「金のタダ捨て」を指示された棋士がその手を指せるかどうか。

これは実は「プロ棋士が突きつけられている問題」にとどまりません。

今後「COM君が出しだ判断で運用されることになる全てのシステム」で問題になる事柄であります。

特にそのシステムの運用責任者および専門家は「想定外の緊急時」に「COM君の判断を信じるか、それとも自分の判断を信じるのか」問われることになりそうであります。


PS
蛇足ながら、それはまるで「サイコパスの世界」の様でありますね。<--リンク

PS
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電王戦・2014年電王トーナメント結果

2014-11-06 09:44:56 | 日記
予選結果(持ち時間15分+その後10秒将棋)

1位 Ponanza…8勝0敗
2位 Apery…5勝1敗2分
3位 やねうら王…5勝3敗
3位 Selene…5勝3敗
5位 N4S…4勝2敗2分
6位 習甦…5勝3敗
7位 AWAKE…4勝2敗2分
8位 さわにゃん…5勝3敗
9位 Calamity…4勝3敗1分
10位 nozomi…4勝3敗1分
11位 激指…4勝4敗
12位 ひまわり…4勝4敗

13位 大合神クジラちゃん電王戦 Ver.…4勝4敗
14位 きのあ将棋…4勝4敗
15位 彌生道…4勝4敗
16位 うさぴょん改…4勝4敗
17位 Labyrinthus…4勝4敗
18位 カツ丼将棋…4勝4敗
19位 ETCShogi81…4勝4敗
20位 GA将!!!!!!!!…3勝5敗
21位 メカ女子将棋…3勝5敗
22位 芝浦将棋Jr.…3勝5敗
23位 攻茶花電…2勝6敗
24位 きふわらべ…2勝6敗
25位 scherzo…2勝6敗

12位までが決勝トーナメント進出(持ち時間2時間+切れ負け)

結果

優勝:AWAKE
二位:ponanza
三位:やねうら王
四位:Selene
五位:Apery
ーーーーーーー
六位:N4S

八位:習甦
八位:さわにゃん

十二位:Calamity
十二位:nozomi
十二位:激指
十二位:ひまわり

5位までが電王戦Finalに出場です。


激指先生は初戦の習甦に敗れ、その習甦もやねうら王に敗れて結局電王戦には出場できませんでした。

激指はけっこう人気のある、多く使われているソフトでしたので、この負けは結構な衝撃を関係者に与えた様であります。

そういうわけで今年のソフトレベルはあきらかに昨年よりもレベルアップしていましたね。


もう一つのエポックはponanzaがAWAKEに負けたことでした。

ponanzaはここまで公式戦では負け知らずでしたが、とうとう大一番で敗れました。

そうしてこれもまた「新しい時代の到来」を象徴する出来事でありました。


さて、われらがやねさん。

堂々の三位入賞であります。

相変わらずの一夜漬け、突貫工事ではありますがそれなりの結果を出すのは大したものであります。

AWAKE戦ではAWAKEのmate 63(どう応じても63手以内に詰むということです)の前に沈みましたが、次のSelene戦では入玉模様を見事に詰め切り勝利しました。


ちなみに、1位のAWAKEは昨年は対やね戦でフリーズ負けをしたと記憶しています。

それが今回の1位ですからねえ、たいしたものでありました。

それから5位のAperyですがこのソフトも昨年は対やね戦でやねさんのワナにかかって瞬殺されたのでありました。

でも今回は見事に電王戦出場を勝ちとりましたね。

というわけで、この二つのソフトは見事に去年の雪辱を晴らした訳であります。


さあそれでもう一つの大事なこと、やねさんの公約はどうなったかでありますね。<--リンク

本人いわく「50%しか達成できませんでした。」とのこと。

今回はやねさん、「人間の棋譜を参照した模様」であります。

そうしないとやはり「強くできなかった」のでありますね。

そうして「人間の棋譜を参照しない。」という戦略のもうひとつのソフト「 芝浦将棋Jr」は25ソフト中の22位でありました。

これは「やねさんが歩こうとしている道のきびしさ」を示すものであります。

それでこの件、詳細はまた後日ということで、、、。

そうそう、それからどうしてツツカナは参戦しなかったのでしょうかねえ、一丸さん。


PS
AWAKEのmate 63に対して数手遅れてやねうら王はmate 43を認識し、自分の負けを覚った模様です。<--りんく

いずれにせよ実戦でここまで読むのですからCOM君、すでに十分に「人外魔境」であります。

そうして、それにいどむプロ棋士の方々のご苦労が本当にしのばれますね。

PS
mate 63=>穴ぼこ論は「神の棋譜」を参照願います。<--リンク

PS
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電王戦・COM君は知っているのか?

2014-11-01 10:05:44 | 日記
COM君は「将棋を知っている」のでしょうか?

今のところはまだ半分「Yes」で半分「No」ですね。

「Yes」の部分は、まずは「将棋のルールと定跡」を知っている事ですね。

それから「どうやったら相手に勝てるか」を知っているのであります。


「No」の部分は「「自分が知っている」ということをまだ知らない」事ですね。

あるいは「「何を知っていて何を知らないか」を知らない」といってもいいでしょう。

でもこの部分は今の技術で十分に実装可能な事です。

たとえば「自分はどのくらい強いのか」とか「羽生さんはどれくらい強いのか」とかいう情報はメモリすることが可能ですね。

あるいは対局の勝率からランキングを自動計算しておけば済むことであります。

そうして質問されたらそれらを検索して回答することができます。


次に「将棋の歴史」とか「将棋連盟の事」なども同様であります。

それから「どのように将棋を勉強したのか」とか「流派は何か」なども回答可能ですね。

始めの質問には「学習に使った棋譜」を提示すればよく、次の回答は「ボナンザ流」とすれば済ですか。


そのようにプログラムされたCOM君は「我々人類が将棋について知っているのと同等のレベル」で質問に答えてくれます。

そうして実際に将棋を指せば大抵はCOM君が勝ちますね。

さあそうなるともはやCOM君は我々と同じように「将棋を知っている」としてもよさそうであります。

あるいは「将棋については人類と同等の知性がある」と。


さてそこまで進化したCOM君ではありますが、答えられない質問があるのです。

「あなたは将棋が好きですか?」と聞かれると困ってしまうのですね。

そうなのです。

COM君は今はまだ「自分が将棋を好きなのかどうか」を知らないのでありました。


PS
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