ダークマター、ホーキング放射、ブラックホールなど

ブラックホール、ダークマター、相対論、そうして賢者の石探索中。

電王戦・電王トーナメント

2013-09-09 18:44:19 | 日記
電王杯といったところでしょうか。

第三回電王戦出場のソフトを決定する大会ですね。<--リンク

同一スペックのハード上で競う、事実上の将棋ソフト世界王者決定戦です。


従来のCSAのコンピュータ選手権はハード、ソフトともに無制限でした。

「どこまでCOM君は強くなれるか。」がおもてモチーフ。

そして「プロ棋士に勝てるか。」というのが隠れモチーフでした。


これは第二回電王戦デスマッチである程度の答えが出てしまいました。

GPS(670)、あれは人を超えています。<--リンク

いや、人ばかりではありません。

通常のCOM君やクラスターでは歯が立ちませんね。<--リンク

事実上の世界最強でしょう。

おかげで今回めでたく神社に奉納され、二度と人界をうろつくことはなさそうです。


さて、今回のハードのレギュレーションの導入。<--リンク

クラスター禁止とはずいぶんと踏み込みました。<--リンク

これでかなり人類に有利になったことは明らかです。

でも人類の楽勝にはならないとは思います。

「いい勝負」というところでしょうか。

そうでなければ見ていてもつまりませんものね。


もうひとつ期待出来そうな事がありますね。

CSAの今の世界選手権では、クラスターがあたりまえ。

ヒール伊藤氏いわく「物量にものをいわせれば強くなる。」という世界です。

まあ、無差別級というのはそういう世界ですね。


電王杯は重量制限しています。

そうすると「物量はもたないが才能はある」という人の参加が期待できそうです。

ウインドウズ7が動く普通のPCでソフトを作ればいいのですから。

公開されているライブラリーは自由に使えますし。


さあ、そうすると、第二、第三の保木さんの登場を期待できそうです。

500万円の投資で将棋ソフト開発を飛躍的に進める事になるやもしれません。

そうしてこの手法の有効性はすでに証明されています。

ということで、さすがのドワンゴさん、この面でもなかなか仕掛けてくれますね。


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電王戦・アドバンスト将棋

2013-09-02 15:05:58 | 日記
第1回アドバンスト将棋はサトシン・マジックの炸裂で幕を閉じました。

この秘密兵器で人類もCOM類も感動でしびれてしまいました。

2つのトップクラスのソフトと一人の現役名人が「決まりましたかね。」という状況を
ひっくり返したのですから大したものです。

将棋というのは本当に奥が深いものですね。


さて、確認できたことが2つほど。

COM君の評価関数、誤差範囲はどうやら±100程度。

それを超えると優劣の判定を信用してもよさそうですね。


それからCOM君が両方ともに楽観的になったり悲観的になったりするのも
面白かったです。

誤差範囲±100と併せて考えるとそれぐらいの精度の「客観性」であること
が分かります。


それにしても見ていて結構面白かったのですから、ドワンゴさんもなかなか
良い読みをするものです。

そして人類とCOM類のコラボレーションの可能性も確かに見せてもらいましたよ。


PS
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