京都府高等学校演劇連盟

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創作脚本紹介⑰「私は僕である故に俺は君が分からない」

2010年12月22日 | 創作脚本


2010年度、第21回創作脚本コンクールで、創作脚本賞を受賞した作品です。


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「私は僕である故に俺は君が分からない」 作 太田翔伍・川村武郎(生徒・顧問共同創作)〔京都府立洛水高等学校〕


《登場人物》  男2人 / 女2人 / どちらでも可1人 
                   
太田翔伍    …演劇部長(高校2年、男)
松井良樹    …演劇部員(高校2年、男)
荒井由実    …演劇部員(高校1年、女)
伏島光咲    …演劇部員(高校1年、女)
会場係     …高校生(男女は問わない)


《作者より》

身体が複数あれば便利だと思ったことはありませんか?
私はよくあります。××をしたいが、○○もしたい。ついでに□□もしたいし、それなら△△もしたい。
私の中では、常にそのような考えが渦巻き、混濁し、溢れださんとしています。
しかし、現実では全てを選ぶ事は出来ない。できやしない。
けど、仮染めの世界なら……
そのように考えて書いたのが、この作品です。

この作品に出てくる人格は全て私を礎としている訳なのですが、私を構成しているのは私だけで無く、
私の周りの他人も私を構成する一つの部品として考えていたので、それらの認識を纏めてそれぞれの人格に振り分けました。
即ち、
“自分と他人が知っている私”
“自分は知っているが、他人は知らない私”
“自分は知らないが、他人は知っている私”
“自分も他人も知らない私”
という分け方です。
それ故に、必ずしも誰かが認識している私、僕、俺は誰も認識していない君(あなた)がわからないのです。

私の作品を観て楽しんで下さった方々。
意味を見出だして賞を下さった審査員の方々。
この作品を創るにあたって協力下さった全ての皆様方。
本当にありがとうございました。
あなた方全てのお陰でこの作品が完全に完成したと言っても過言ではないと私は思っています。

これからも、どのような形で機会が訪れるか全く分かりませんが、
どのような形であっても私の持てる全力をもってして楽しませる努力をさせていただきます。
本当に、ありがとうございました。


[補足:この脚本は、2010年の劇夏祭(南部支部大会)および京都府大会で洛水高校が上演した作品です]


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この作品を読んでみたいとお考えの方は、

京都府立洛水高校〈TEL 075-621-6330〉演劇部顧問

までお問い合わせください。




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