円覚寺日記 四季綴り

このお寺が建っている環境のごとく、ゆったりとした気分で書いていきたい。
浄土真宗本願寺派 円覚寺の日記帳です。

雲林俳句会

2009年07月15日 | 日記


7月15日、午後1時より、7月の雲林俳句会を開催いたしました。
17名ものご参加をいただき(そのほかに投句2名)、楽しく過ごさせていただきました。



それでは皆さんの句をご紹介。

竹皮を 脱ぐや一つは 山の音    櫻井千丈
墨磨れば くれなひにほふ 梅雨さなか  浅原とほる
着慣れたる 木綿がよろし 梅雨あがる  井上一子
巻紙に 父の遺墨や 梅雨の月     櫻井達子
甘いかと 聞けば甘いと 西瓜売り   栗田泰子
鉄線の 遅咲き空に 遊びけり   島友幸
梅雨出水 遠賀の大河 ごみ流る    松野賢珠
紫陽花や 和菓子一握 盛りし皿   石田傭子
裏庭に 来客ありし あげは蝶    栗田武
窓明けて 座敷よしずに 風通す   栗田愛子
鍬洗ふ 何時もの川に 目高すみ    花田房枝
なめくじや 塀キャンバスに 地図画けり 山内博子
梅雨曇り 検査結果 待つごとく    白石実枝
苔むした 寺の碑(いしぶみ) 雨蛙    許斐浩三
明け空や 彩の風立つ 花菖蒲    安部きさえ
五月闇 ネオンに光る 肥後の城   松野幸子
植田より 葉先並びて 宿二階   花田弘子
仕事にて 息子は真夏の インド行き   六本ミヨコ
襟元を 開けて団扇を 使ひけり   松野淳信