2020/7/3
クラスの大半が出席停止になった教室で、残った生徒たちがそれぞれに時間や気持ちを持て余す話。
望む望まないにかかわらず、クラスから、学校から、友人関係から、人生から、それぞれの枠からはみ出した、どちらかというと多数派に入っていない人たちの話でもある。
各役を複数の役者さんが交代しながら演じる。椅子取りゲームのようだった。
一人一人を追おうとするとよくわからなくなるので、抽象度高めで見守る。
結果、個人の人となりや、人と人との会話劇を見るという感じではなく、各人の境遇に共通する要素が浮かび上がってきて、作品全体が一枚の絵のように見えてくる。
なので、作家性を強く感じる仕上がり。
演者の自由度は高いと思うけど、「同じ役を複数人で演じる」ことを、制約と取るか、面白味と取るかで出来が変わりそう。
誰もが多数派であり、誰もが少数派でもある。
その枠組は自分たちの周りにもたくさん重なっていて、うんうんうなづきながら楽しんだ。
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