芸人式新聞の読み方 (幻冬舎単行本) | |
クリエーター情報なし | |
幻冬舎 |
2017/6/5
時事芸人・プチ鹿島による新聞や週刊誌との付き合い方指南。
大雑把にまとめると、「各媒体を相対的に見るべし」ということ。
特に味わい深いのは読売・産経との付き合い方。
政権にべったりだからこそ、出てくる情報に信憑性があるという見方。
確かに政権が不利になる情報でさえなければ、他紙より正確というのは正しい。
揶揄で止まってしまうと見えてこない部分。
また、森善朗という存在の掘り起こしも読み応えがある。
掘れば掘るほど、どうしようもないエピソードしか出てこない。
正直、彼のために多くの時間を使う気もなれないので、彼の不自然な影響力を解説してくれるのはありがたい。
筆者自身は「半信半疑であれ」とうたい、本文での各媒体との距離の取り方は慎重そのもの。
それでも、あとがきに「新聞に不偏不党は存在しない」「この世界がグレーであることを恐れるな」という、割とはっきり結論を書いているところが、うっかりしてて味わい深い。
※あわせて読み返したい
東京ポッド許可局 ~文系芸人が行間を、裏を、未来を読む~ | |
クリエーター情報なし | |
新書館 |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます