遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

プチ鹿島『芸人式新聞の読み方』

2017-06-06 02:59:01 | 読書感想文

 

芸人式新聞の読み方 (幻冬舎単行本)
クリエーター情報なし
幻冬舎

2017/6/5

時事芸人・プチ鹿島による新聞や週刊誌との付き合い方指南。

大雑把にまとめると、「各媒体を相対的に見るべし」ということ。

特に味わい深いのは読売・産経との付き合い方。

政権にべったりだからこそ、出てくる情報に信憑性があるという見方。

確かに政権が不利になる情報でさえなければ、他紙より正確というのは正しい。

揶揄で止まってしまうと見えてこない部分。

また、森善朗という存在の掘り起こしも読み応えがある。

掘れば掘るほど、どうしようもないエピソードしか出てこない。

正直、彼のために多くの時間を使う気もなれないので、彼の不自然な影響力を解説してくれるのはありがたい。

筆者自身は「半信半疑であれ」とうたい、本文での各媒体との距離の取り方は慎重そのもの。

それでも、あとがきに「新聞に不偏不党は存在しない」「この世界がグレーであることを恐れるな」という、割とはっきり結論を書いているところが、うっかりしてて味わい深い。

※あわせて読み返したい

東京ポッド許可局 ~文系芸人が行間を、裏を、未来を読む~
クリエーター情報なし
新書館
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