遠藤雷太のうろうろブログ

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クシシュトフ・キェシロフスキ監督『デカローグ』第10 話 ある希望に関する物語

2024-05-17 15:43:23 | DVD・VHS・動画など

 

2024/5/17

父親の遺品から高額の切手が出てきたことをきっかけに、息子兄弟が取得条件の厳しいある切手を手に入れようとする話。

兄は家庭を持つ会社員風で、弟は根無し草のミュージシャン。対照的兄弟は好み。

お互い人生うまくいかないこともあるし、大した交流もなかったけど、兄弟仲は悪くない。

お兄さんが時々板尾創路さんに見える。

借金もあるし、切手なんてさっさと売ってしまうかと思ったら、兄弟は父のコレクションを売らない決意をする。不自然な感じはなかったけど、うまく理由を言語化するのが難しい。

兄の常軌を逸した選択とその顛末は悲惨としか言いようがないのに、見ているとちょっとニヤニヤしてしまうバランス感覚がこの回のキモだった。

解説によるとミュージシャンの弟は冒頭で十戒を否定する歌詞の歌を唄っていたそうだ。

教えに従順なだけではないというところで第一話と最終話がきれいにつながっていた。

コメント
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