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園コミ

育児が趣味の公認会計士・税理士のブログです。
保育園の情報など子育て家庭に役立つことをご紹介しています。

保活レポート:ちびっこランド稲毛愛教園

2012-04-27 | 保活レポート

「保活レポート」第12回は、稲毛の保育園「ちびっこランド稲毛愛教園」(http://www.inage-aikouen.com/)の園長である依田直也先生にお話を伺った。

20年間教育現場を経験してきた依田先生は、今の子どもたちのたくましさの欠如、壁に当たると逃げてしまい自分の力で乗り越えようとできない姿勢に懸念を抱き、手薄となってしまっている乳幼児期教育を変えていく必要性を感じて、保育園を開園された。

そして、以前の日本人のたくましさ、これが培われたのは、多くの兄弟がいる環境の中で、子どもたちが自ら子どもの社会・ルールを創り、それを上の子から下の子へと伝承していく文化があったからではないか、また、子どもが課題に直面した時に大人が介入してその場だけの解決をしてしまうのではなく、自分たちで考え乗り越えていく経験を積む機会があったからではないか、そのように考え、以前の大家族のような環境の中で子どもたちを育てることに取り組まれている。

この保育園の中では、子どもたち同士で解決していくことを大事にしていて、できる限り先生たちは関与しないで見守ることに徹している。

子どもたちがケンカを始めても、けがをしてしまうような状況でなければとめたりはせず、自分たちで考えて話をして納得する答えを見つけさせる、もしくは、大きい子が仲裁をして解決することもある。

もちろんまだ子どもなので、その仲裁の仕方が不条理なこともないわけではないが、そんな時でも、そっとその子だけに「こういう言い方をすればもっと伝わるかもしれないよ」と教えてあげることで、自分が何とかしなきゃという意思を尊重し、子どもたちの社会が崩れてしまわないように配慮している。

このように、子どもたちの社会を大事にして、徹底して異年齢児保育の特徴を活かす工夫をすることで、小さい子たちの大きい子たちへの憧れというのはいっそう強いものとなる。

上の子の様子を見せることで、トイレも自然と行けるようになるし、よみかきやたし算ひき算などの学習も、意欲を持って取り組むことができるようになる。

「年長になればお勉強をすることができる」、これを楽しみにしてきた子どもたちは、一日で「あ」から「ん」までを20枚も30枚も平気で書くし、ドリルだって一冊簡単に終わらせてしまうのだそうだ。

このような保育園の取り組みに保護者の方も賛同してくれていて、この保育園では転勤など特別なことがない限りは、乳児の頃から小学校入学まで在園することがほとんどなのだそうだ。

子どもたちが長くこの保育園にいて、そして弟や妹も引き続きお世話になる、そうやって文化が引き継がれていることが、大家族のようにという言葉を言葉だけのものにしないで、しっかりと形のあるものができるという好循環を生んでいるのだと思う。

もう一つ、この保育園の特徴は、戸外保育による体力づくりを重視している点だ。

小中学生の体力不足が深刻になっている中で、依田先生は人間の動作の基本である「歩く」ということを大事にされている。

2歳までには隣駅まで、もっと大きい子になれば23駅くらいは平気で歩くようになるそうだが、ここでも異年齢児保育の効果が活きていて、上の子たちが歩く姿を見て自分もという気持ちが生まれるので、途中で抱っこをねだるような子はほとんどいないそうだ。

それから、起伏の激しい自然の中で友達と木登りやかけっこをしたり、転がって遊びながら身のこなし方を学んだり、トレーニングバイクでバランス感覚を養ったり、体育的な授業ではなく、遊びながらいろいろなことを覚えるとともに、体力をつけることができる。

また、遠足は年に三回実施されているそうだが、動物園や水族館、東京タワーや空港など、実に様々なところへ出かけていて、在園中に2度同じ場所に行くことはないそうだ。

そして、これらの活動の集大成として、3歳以上の子どもは筑波山や高尾山へ登山遠足に出かける。

頑張って登り切った時の達成感は格別で、日常の生活の中で身に付いた自分の力を実感し、大きな自信につながっている。

日々、子どもたちと何をしようか、どこに行こうかと考え続けている依田先生、その原動力となっているのは、新しいことをやっている時の子どもたちの目の輝きだそうだ。

お話を伺っている間に、子どもたちが元気よく歌い、力いっぱい踊っている様子を見させていただいたが、その生き生きとした表情がとても印象的であった。

この子どもたちの表情にこそ、依田先生が実践している保育の成果が表れていると思う。

 

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保活レポート:幕張おおぞら保育園

2012-04-26 | 保活レポート

「保活レポート」第11回は、幕張の保育園「幕張おおぞら保育園」(http://www.makusora.jp/)の園長である仮屋明浩先生にお話を伺った。

仮屋先生は、保育園を開園されるまでは、10年程度人事関係の仕事に就かれていたが、その間、人事制度が成果主義化、効率化されていくのに相まって、社員の個人化が進み、人間関係の希薄化が集団として力を発揮することを阻害するようになってしまっていると感じていたそうだ。

そこで、こうした流れを変えるためには、小さい頃から人との関わり方、人とのつながりの大切さを学ぶことが重要だと考え、そういう機会が得られる場になるようにと保育園を開園された。

保育園では、たくさんの子どもたちが集まる環境の中で、人との接し方や相手の気持ちを思いやる心を学ぶことができる。

ここで大事なのは、子ども同士のやりとりについて、大人があれこれ指示を出すのではなくて、子どもたちが自分たちで作っていくコミュニケーションの輪をそっと見守るようにすることだそうだ。

それからもう一つ、この保育園の柱となっているのが、「体験は宝物」という言葉だ。

この時期の子どもたちにとっては、成功体験であっても失敗体験であっても、たくさんの体験をすることが大切で、一つの体験の中でも、幼児期に必要な様々な能力を身に付けることにつながる。

それが記憶として残らなくても、子どもたちの心の中に種が残って、自信につながり、生きる力となり、将来やりたいことを見つけた時に頑張ることができる人間に成長してもらいたい、というのが仮屋先生の願いだそうだ。

そこで、この保育園では様々な体験の機会を用意しているのだが、まず特徴的なのが、バケツ稲つくりだ。

バケツでお米を育てるというものだが、土を作るところから子どもたちが参加し、数種類の土を混ぜるその感触から体感することができる。

そして、稲を植えたバケツは園に置いてあるので、子どもたちは日頃からそれを目にし、「大きくなってね」と声を掛けながら成長を楽しみに待ち、収穫や精米も自分たちでやって、最後にはおにぎりにしてみんなで食べる。

日本人にとって一番身近な米というものについて、スーパーに袋詰めにされているものしか知らないというのではなく、苗から育て自分たちの口に入るところまでを知ることができるのは非常に貴重な経験だと思う。

それからうどんの会というのもあって、これも小麦粉をこねて、足で踏んでというのを一から子どもたちがやっていく。

自分たちで作ったうどんを、子どもたちはびっくりするくらいたくさん食べるそうで、仮屋先生は、こうした食を楽しみ美味しく食べる経験こそが、一番の食育だと考えていらっしゃるそうだ。

また、体力を養うための体験の機会も大事にされていて、運動会やマラソン大会を行ったり、公園など自然の中で駆け回ったりすることも多く取り入れている。

いろいろな場所に出掛けて、異なる環境の中で過ごすことで、遊び方が変わったり、普段とは違う子どもとも遊んだりと、とてもいい刺激になるそうだ。

それから、自然の中で育つということも、たくましい子どもを育てるのに欠かせない要素だと考えられていて、保育園の名前に「おおぞら」という言葉を入れたのも、自然を感じるということを大事にしたかったからだそうだ。

それが青空ではなく大空なのには、空は広くて元気をくれるけれども、必ずしも青空ばかりではなく、雨の日も嵐の日もあって、厳しさも教えてくれるのが自然だという思いが込められているそうだ。

今後も、子どもたちが自然にふれ合いながら、たくさんの新しい体験をすることができるように、これまでと同じやり方といった固定観念に縛られずに保育に取り組んでいきたいと話してくださった。

保育園は生き物、そこにいる先生、子どもたち、保護者が違えば最適の解は当然変わってくるので、常に柔軟により良いものを目指していく、そんな前向きな姿勢が子どもたちのたくさんの笑顔を生み出しているのだと思う。

 

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保活レポート:保育ルームプリモ

2012-04-23 | 保活レポート

「保活レポート」第10回は、薬園台の保育園「保育ルームプリモ」(http://primo-baby.com/)の園長である山田賢太先生にお話を伺った。

山田先生は、仕事と子育ての両立に頑張っていらっしゃるお母さんたち、そして子どもたちの役に立てる仕事ができればという思いから、保育園を開園された。

その思いを反映して、立地では駅のすぐ近くという場所を選び、開園時間も夜21時までとして、利便性を高めている。

そして、子どもたちには、集団生活による協調性を身に付けられるとともに、小学校までの準備となる教育も含んだ保育を提供している。

まず、午前中は思い切り体を動かせるようにと考えていて、晴れていれば近くの公園に出かけていくし、雨の日でも室内で元気に遊べるように、保育室は一般的な定員数に対する割合よりも広めに設定してある。

それから、午後は、その子の成長の速度に合わせて、よみ、かきなどに取り組む時間を設けている。

その際には、何歳だからこれくらいできるということを決めつけてしまうのではなく、その子が興味があってできそうなことをどんどんやらせていく。

そうすることが、成長を促すのに一番効果的だと考えているので、それぞれの子どもが興味を持っていることを見逃さないようにすることをいつも心がけているそうだ。

また、既成のおもちゃで決まった遊び方をするというだけでなく、自分で考えて行動する力を育む工夫も取り入れている。

例えば、子どもの前に一枚ずつ紙を置いて、さー、何ができるかなと投げかけてみる。

こういうものの方が、丸めてボールにしたり、折って飛行機にしたりと、自分たちで遊び方を考えて取り組めるので、創造力を養うことができるというわけだ。

このような経験が、将来子どもたちが自分のやりたい事を見つけて、頑張ろうとする時に少しでも役立ってくれればと考えているそうだ。

今後も、お母さんたちのニーズに合わせて、従来の保育園や幼稚園という枠に捉われない工夫を取り入れていきたいと考えている。

自分たちの保育園に子どもを預けてくれる保護者のために、より役立てるようにと考えてくれる先生、子どもを持つ家庭にとってとてもありがたい存在だと思う。

 

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保活レポート:ウィズダムナーサリースクール

2012-04-20 | 保活レポート

「保活レポート」第9回は、稲毛・園生の保育園「ウィズダムナーサリースクール」(http://wisdom-n-s.com/)の園長である川口礼子先生にお話を伺った。

ウィズダムナーサリースクールは、長年に渡り幼児の能力開発を主な活動としてきた有限会社ウィズダムが管理設置する保育園である。

川口先生は幼稚園教諭の経験をお持ちだが、従来の均質的な教育方法に疑問を感じ、自社で開発した教材を使い、子どもの考えとペースに任せて、子どもが楽しみながら学べる教育を実践するために保育園を開園された。

保育園で使われるオリジナルの教材は、領域(図形・記号・概念・行動)、所産(単位・分類・関係・体系・転換・見通し)、はたらき(認知・記憶・拡散思考・集中思考・評価)の組み合わせからなる知能因子のそれぞれを刺激することを目的として作られたものである。

これらを使ってまんべんなく刺激を与えることで、脳は活性化されていく。

そして、この教材を使う際の重要なポイントは、結果は問わず、子どもが意欲を持って取り組んでいるというプロセスを大事にするということだ。

例えば色のついた図形を台紙に貼りつけていくという教材、子どもの思うようにやらせると、見当違いの場所に貼りつけていくこともある。

それでも、「同じ色の同じ形のところに貼りつけていくんだよ」といった指示は行わない。

子どもたちは他の子の姿を見ながら自分で気付いて、考えて、貼り方を変えていく。

他の子の貼り方について「おかしいよ」という子が出てくれば、それを肯定も否定もせず、なぜそう思うのかを聞き、お互いに自分の意見を言える環境を作る。

このような配慮は、日常保育の中の言葉かけにおいてもなされている。

例えば、勝手に部屋を出てしまった子どもがいる時、「早く戻りなさい」ではなく、「見つけた、お出かけしていたの?」と声をかける、お昼の時間が近づいてきた時、「ご飯だよ、片付けて」ではなく「そろそろご飯の時間だけどどうする?」と声をかける。

強制的な言葉かけや、否定的な言葉かけをしないことが、自ら考えて自ら行動できる礎を育むわけだ。

また、川口先生は教育の効果が十分に発揮されるためには、家庭環境が安定したものであることも非常に重要だと考えていて、保護者とのコミュニケーションが密なものになるように心がけている。

送り迎えの時だけでなく、個人面談や家庭訪問、保育参観の日の座談会などで会話の機会を設け、親が受け入れやすいタイミングを見計らって、生活リズムの改善などを提案していく。

生活リズムの改善に関していえば、早寝早起きの流れができることで、子どものイライラが解消されて落ち着いて過ごせるようになるし、夫婦でゆっくり会話ができる時間も増え、家族の幸せにつながる、そういったことが、川口先生の願いだそうだ。

ここまで紹介してきたような取り組みの成果は、例えば知能指数80だった子どもが150とか200に伸びるといった形であらわれてくるという事実はある。

しかし、決して、高学歴のエリートを育てることが目的ではなく、子どもたちが30代、40代になったときに、どれだけ社会に貢献できる=人のためになって人を幸せにできる人間になれるか、そして70歳、80歳になったときに、幸せな人生だったと思うことができるかを大事にしている。

子どもが本当に楽しそうに笑う姿を見ることが喜びだという川口先生、この子どもたちがいくつになっても心からの笑顔で笑えるように、そんな思いを込めて子どもたちの能力を育んでくれる先生だと思う。

 

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保活レポート:ちびっこランド検見川浜園

2012-04-18 | 保活レポート

「保活レポート」第8回は、検見川浜の保育園「ちびっこランド検見川浜園」(http://www.kemigawahamaen.com/)の園長である松尾賢一郎先生にお話を伺った。 

まず、ちびっこランド検見川浜園の保育の一番目の柱は、子どもたちがしっかりとした生活習慣を身に付けられるようにするということだ。

松尾先生は三つ子の魂百までという言葉のとおり、3歳までにどんなことが教えられるかということを重視されている。

自分でボタンをとめられる、トイレに行ける、おむつを替えられる、歯磨きができる、そして、悪いことは悪いと理解できるといった、生活する上での基本的なことを学ばせる。

小さい子にはまだできないと思ってしまいがちだが、子どもができることまで奪ってしまわないように、個々の子どもたちの成長に応じたきめの細かい保育を心がけられている。

次に、2番目の柱は、遊びを通じて脳を刺激することで、子どもたちの能力を開花させるということである。

この点では、体育の教員の経験を持つ松尾先生の知識を活かして、脳を活性化させるような手や足の動きを多く取り入れている。

例えば、積み木や粘土など、物を作るということによって、手先の器用さや、創造性を育み、サッカーをしたり、バランスを取りながら平均台を歩いたりといった運動をすることで、脳の活性化を図っている。

ここでポイントになるのは、子どもがちょっと難しいかなと思うようなことに挑戦させることだ。

子どもは簡単にできてしまうことにはあまり意欲を示さないので、子どもの好奇心を刺激するように、他の子どもとの競争といった要素も取り入れながら、自発的に取り組めるように導いてあげることが大事だということだ。

また、いわゆる「お勉強」といったことも行っているが、ここでも子どもたちの意欲が湧くような工夫がなされている。

例えば、物の名前を覚えるといった場合でも、カードを見せて名前を言うというだけでなく、「あ」が付くものは?と聞いて、次々と答えを出させる。

こうすることで、子どもたちの自由な発想を育むことができるし、そこで出てきた思いもよらない回答から、教育の幅が広がるという効果が生まれることもあるそうだ。

それから、ちびっこランド検見川浜園のもう一つの特徴として、行事や園外活動が充実していて様々な経験が得られるという点が挙げられる。

散歩として海浜幕張の海や公園まで行ってみたり、遠足で千葉市動物公園まで出掛けたり、ハロウィンで地域の人と交流したり、交通安全指導として横断歩道の渡り方や自転車の乗り方を学んだり、園の広いベランダで、野菜の収穫やプール遊びを楽しんだりといった具合だ。

今後、松尾先生はこういった活動を保育園という枠に捉われずに広げていければと考えていらっしゃるそうだ。

例えば、週末に高尾山に登るとか、バーベキューをするとか、野球チームを作るとか。

そこには、園児やその親だけでなく、地域の小学生や大人たちにも参加してもらう。

地域のコミュニティの拠点として愛される保育園、単に子どもたちを預かるということだけではない、保育園の可能性の大きさを感じるお話を聞かせていただくことができた。

 

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