「保活レポート」第18回は、船橋市習志野台の保育園「わくわく保育園」(http://www.kidslink.jp/wakuwaku/)の桑垣博一先生にお話を伺った。
保育園や児童養護施設で保育士として働いていた桑垣先生は、待機児童の問題がクローズアップされてくる中で、困っている親御さんたちのために、そして、自分の思う保育、教育を実践するために、自ら保育園を開園することを決めたそうだ。
桑垣先生が第一に考えているのは、子どもたちが安心、安全、そして元気に過ごすことができる環境を用意してあげることだ。
今の子どもたちは運動能力が低下していて、すぐに息切れしてしまうといった傾向があるので、近くの公園で元気に遊んで体力をつける時間をできる限り多く取るようにされているそうだ。
そして、もう一つ大事にされているのが、子どもが持っている限りない才能を最大限に伸ばしてあげるということだ。
子どもには一人一人に個性があって得意としていることも違うので、興味を示す瞬間を見つけたら、その時に集中的に取り組ませてあげて、せっかくの才能が埋もれてしまわないようにいつも心がけていらっしゃるそうだ。
また、子どもの才能を伸ばすための刺激を与える機会も数多く用意されている。
まず、学習の時間では、小学校入学の準備の意味も込めて、ひらがなや数字を教えている。
文字を覚えるには書くことが一番効果的だと考えられていて、年上の子どもたちは先生と一緒にひらがなを書きながら覚えていくそうだ。
さらに、英語の学習も取り入れていて、例えば朝の会の時に「おはようは英語で何というのかな?」と問いかけて子どもたちに答えさせるといったように、子どもたちが嫌がらないように、自然に楽しく身に付けていけるようにしているそうだ。
それから、食育にも力を入れていて、有機野菜を取り入れた安全な食材を使った自園調理で、野菜本来の美味しさや味を知ってもらうことから始めている。
そして、自分たちで野菜を植えて育てて食べるという体験学習も近く始める予定だそうだ。
また、年間の行事も、夏祭りや、遠足、クリスマス会やお楽しみ会など、たくさんの行事を行っている。
夏祭りでは保育園の中に屋台を出して、親子で遊びにきてお祭りの雰囲気を味わうことができ、お楽しみ会では、子どもたちが歌を披露したり、親子で一緒に踊ったりするそうで、子どもたちも親御さんもとても喜んでくれるそうだ。
最後に、この保育園の保育理念「一人でも多くの子どもが、人間が生まれながらに持っている素晴らしい力を育ませることに喜びを感じ、笑顔と元気が溢れた園を創造すること。」について伺った。
この「素晴らしい力」について、桑垣先生は、例えば、優しさ・努力・元気・正直・素直・思いやりといったものだと考えていて、人はだんだんとこうしたものを忘れてしまうし、また、現代の日本社会においては、これらを「恥ずかしい事」と捉える傾向さえ見られる。
あわただしい世の中ではあるけれど、子どもたちがこうしたものを失わずに成長していけるように、できる限り落ち着いた気持ちで穏やかに過ごせるようにしてあげたいと語ってくださった。
お昼寝の時に流れる柔らかなオルゴールの音色に象徴される、この保育園の優しい環境が、子どもたちのこうした素晴らしい力を大事に大事に育んでいるのだと思う。
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