松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

弓の素材としての櫨 その4

2007-08-05 21:40:58 | 和弓と櫨
平安後期、源平時代から鎌倉時代あたりになると
武士たちの活躍は以前に増して盛んになってきます。
木と竹を組み合わせただけの
シンプルだった伏竹弓は進化して
木の芯の前後に竹を張り合わせた
三枚打弓(さんまいうちゆみ)が登場します。
この弓の成立の時期ははっきりしませんが
中性では最も一般的に使われた弓だそうです。

源義経が兄頼朝に追われて、藤原泰衡から攻められた際
武蔵坊弁慶は無数の矢を受けて仁王立ちで息絶えたわけですが
あの時使われた弓は、
伏竹弓や三枚打弓だったのではないかと考えると
歴史の細部まで想像できて楽しいですね。

室町中期になると、弓はさらに発展して
木の芯四方を竹で囲んだ特殊な弓も作られます。
「四方竹弓(しほうちくゆみ)」です。
この頃はちょうど戦国時代に入る前後となります。

ちなみに三枚打弓や四方竹弓って、
RPG「信長の野望オンライン」とかにも
武器として登場するみたいですね。
それだけで、なんだかやってみたくなります。

戦国時代になって、鉄砲が活躍するようになると
対人兵器としての弓の役割は、
鉄砲に取って代わられる事になりました。

これで弓矢の進歩は終わったのでしょうか?
いえいえ、実は江戸時代に入ってから
弓矢の技術はさらに高められることになったのです。

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