松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨屋敷と夫婦松の話 その3

2013-06-13 05:50:00 | 指定なし

(有)原田緑地建設の原田一彦社長は第一期生の樹木医です。昔、美しかった櫨紅葉の風景が失われていること、植木苗木の里のルーツとなった松山櫨の話を聞いて、最初に協力してくれ、毎年、松山櫨の接ぎ木にも挑戦していただいています。


 


私が困っている状況を伝えると「よし、オレがしちゃろう!」と、原田社長は快く引き受けてくれました。


電話の翌日、なんとさっそくリフト作業車で櫨屋敷に来てくれて、大家さん立ち会いの下、剪定作業に取りかかりました。


 



 


密集していた松の枝。枯れた松の葉っぱが溜まり、それが固まりとなって全体を暗く覆っていた松の枝をバッサバッサと取り除いていきました。


「ついでに下のヤブも切っちゃろう。」と原田社長は他の庭木の剪定までしてくれました。


 


10メートル以上の大きな夫婦松です。結局、丸一日かかった剪定作業は、全て原田社長のボランティアでした。作業が終わると一切の報酬は受け取らず、颯爽と帰っていきました。


 


ふと見上げると、恐ろしいほど密集していた枝が取り除かれ、すっきりと整えられた枝の向こうには青い耳納連山が見えました。



 


そして、風です。


 


松の枝の間から、爽やかな風が吹き込んできました。


 


湿って淀んでいた地面の空気が入れ替わり、建物も生き返ります。人々は安心して訪れ、庭を楽しむことができるようになりました。



外から建物もはっきりわかるようになりました。


 


「もともと日本人はこうやって庭木と共に暮らして来たんだ。」と原田社長。


ガーデニングは、庭を生かし、建物を生かし、そして人を生かすこと。


身近に緑を置くことで、心を豊かにすること。


 


松の剪定をすることで、原田社長は櫨活動の応援のみならず、ガーデニングの真髄を身を以て表してくれました。


 


そしてようやく私はガーデニング教室の幕を開けることができたのです。


 


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