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映画を見た時の感想を入れときます

2017/03/26「キングコング: 髑髏島の巨神」

2017-03-26 00:00:00 | 日記
「キングコング: 髑髏島の巨神」

 キングコングは、1933年に公開された映画のキャラである巨大なゴリラ。
いわば怪獣映画の元祖で、我が日本のゴジラにも影響を与えてます。
その後、東宝に貸し出されてゴジラと戦ったり、
2回もリメイクされたり、アニメシリーズになったり。
共通するのは、本質は悪ではなく、人間の女性に優しい点。
本家では3回とも悲しい最期を遂げ、文明の犠牲者と言う側面を見せていた。
本作では、コングが島を出る前の話が描かれる(つまり死なない)との事で、
シリーズ化も視野に入れたかの様な展開に。
2020年東京五輪の年にはゴジラとの対決がハリウッドで描かれると決まっていて、
その前哨戦としても見逃せない。
いや、そうでなくても見ますけどね。

ジェームズ・コンラッド 傭兵(トム・ヒドルストン)
メイソン・ウィーバー カメラマン
プレストン・パッカード大佐 (サミュエル・L・ジャクソン)
ランダ 特務研究機関モナークの一員(ジョン・グッドマン)
サン・リン モナークの一員
ハンク・マーロウ中尉 大戦時の生き残り(ジョン・C・ライリー)
グンペイ・イカリ 日本兵

起:コンラッドらは南海の孤島に調査へ向かう事に。
承:コング他、巨大な生物の住む島だった。
転:パッカード大佐らは島を荒らして殺される。
結:コンラッドはコングに助けられて生還する。

①太平洋戦争中に、日米の兵士が墜落した島で巨大なゴリラに出会う。

 時代は太平洋戦争中。
日米の戦闘機が太平洋の孤島に墜落。
日米の兵士は、互いの命を奪おうと、撃ったり刀を振り回したり。
だが戦っている最中に、思いがけない光景を見て愕然とする。
彼らの前に、巨大なゴリラが現れたのだ。

②ベトナムからの撤退を目前に、米軍が未知の島スカル島を調査する事に。

 時は流れて70年代。
米軍はベトナムからの撤退を決定。
根っからの軍人であるパッカード大佐は不完全燃焼な状態でいた。
一方、科学者ランダは衛星の画像から未知の島スカル(髑髏)島を発見。
未知なのに、なんで名前があるんやねんと言う気もするが、調査隊を組む事を求める。
そこには鉱物資源などが期待できると言うのだ。
権限を持つ議員は消極的だったが、
3日後にはソ連の衛星がこの島を発見する事がわかっていると知り、調査を許可する。
たぶん、その為にモナークと言う組織が結成されたって事だと思うけど、
モナークが渡辺謙版ゴジラに出てきた組織だったと言う事は、
映画を見ている時には気付いてなかった。
調査隊を連れていくのはパッカード大佐のヘリ部隊。
そして、民間人の安全確保の為の傭兵コンラッドと、
取材カメラマンのウィーバーが同行する。

③嵐に守られた島へ到着。だが、現れたコングにヘリが撃墜されてしまう。

 一行は軍の船で島に接近。島は周囲を嵐に囲まれており、
敢えて入らない限り、到達できないと言う都合の良い環境だった。
嵐の中へヘリで突入し調査をした後、数日後に合流地点に船が迎えに来ると言う事に。
危険を冒して、数機のヘリがニクソンの首降り人形をカタカタ揺らして、嵐に突入。
その先にあったのは、秘境と言うべき島だった。
大自然が残された島はこの世の楽園の様で、ウィーバーも感嘆の声をあげる。
だが、彼らの前に想像もしなかった光景が。
ヘリを見下ろす巨大なゴリラが現れ、次々とヘリを叩き落としたのだ。
ヘリは四方八方に墜落し、中には犠牲者も出る。

④パッカード大佐は仲間の救出に向かいつつ、コングへの復讐心を燃やす。

 一行は、3チームに分かれた状態に。
1つ目はコンラッドやウィーバーらの民間人のチーム。
2つ目はパッカード大佐ら米軍チーム。
3つ目は1人だけはぐれた米兵だ。
島には巨大なゴリラ以外にも、巨大な水牛やら、
巨大なクモ(兵士が足で突き刺さって、食人族風にやられる)、
巨大なバッタ(巨木に見える)等、巨大な生物がいっぱい。
水牛には襲われないが、他の生物は現れるたびに誰かが犠牲になる。
だが、パッカード大佐は巨大ゴリラにターゲットオンし、
犠牲になった仲間の復讐をすると誓う。
いや、ベトナムで不完全燃焼だった彼は、
新たな敵を見付けて、むしろ楽しんでる様に思える。
謎の敵を警戒しながらジャングルを進む様は、プレデターを連想させる。
ランダは、この島が巨大生物だらけだと知っていたと告白。
この人が、冒頭の米兵なのか?と錯覚させるが、そうではないと後でわかる。

⑤島民に合流した傭兵コンラッドらは、大戦中の生き残りマーロウ中尉と出会う。

 一方、コンラッドらは人間が作ったとしか思えない壁を発見。
続いて原住民と対面する。
危険な連中かと警戒するが、間に入ったマーロウ中尉が止める。
彼こそが、冒頭の米兵で、言わば横井さんの様な存在だったのだ。

⑥マーロウによると、コングは島の平和を守る守り神だと言う。

 マーロウは怪獣だらけの島で生き延び、ここに住む原住民と親しくなった。
ただし原住民は言葉を話さないと言う。
島は怪獣だらけで、特にスカルクローラーと言う2本足のトカゲの怪物が狂暴だ。
ともすると、怪獣無法地帯になりかねない島だが、
守り神と言うべきコングが平和を守っていると言う。
つまり、島を荒らせばコングに倒されるが、平和を守ればコングは手を出さないのだ。
スカルクローラーはマーロウが名付けたと言うが、
コングはもともとそう呼ばれていた模様。
もっとも、言葉を話さない原住民が、どうやって名付けたかは謎だ。
ウィーバーが、ヘリの下敷きになった水牛を助けようとするシーンがあり、
結局コングが助けるのだが、これで彼らは敵ではないと認知されたって事かな。
一方、水浴びするコングが巨大タコに襲われるシーンもあり。
コングはタコを引きちぎり、生で食べてしまう。
巨大タコの登場は、キングコング対ゴジラを意識してる気がします。

⑦迎えが来る地点へ移動する為、マーロウ手製の船を修理する。

 コンラッドらが合流地点へ向かうつもりと知り、
マーロウは徒歩では間に合わないと言う。
これで行けば間に合うと見せたのは、墜落した戦闘機を改造した手製の船だった。
マーロウは日本兵イカリと親しくなり、協力して船を作ったが、
志半ばにしてイカリは死んでしまったのだ。
マーロウは島を出る事を決意。コンラッドらと共に船を整備して出発する。

⑧大佐らと合流するが、スカルクローラーに襲われる。

 やがてコンラッドチームとパッカード大佐チームが合流。
コンラッドらは、直ちに合流地点へ向かうべきと言うが、
パッカードはただ1人はぐれた仲間を救出に行くと言う。
結局、救出に行く事になるが、一行をスカルクローラーが襲撃。
ランダらが犠牲となる。
一行はその地を退散するが、コンラッドは助けに向かった米兵の認識票を見付ける。
彼は既にやられていたのだ。

⑨仲間が死んでいると判明し、コンラッドは撤退する事に。大佐は復讐心を燃やす。

 救出すべき仲間が死んだとあれば、もはや島に用はないと、
コンラッドらは退散を主張。
だが、パッカード大佐は敵意をむき出しにし、復讐すると宣言。
マーロウは、歳は下だが階級は上の大佐に反発。
あんたは間違ってると。
両チームは別行動する事になり、米兵たちは困惑しながら大佐に従う。

⑩コングに助けられたコンラッドは大佐を妨害。大佐は爆破に巻き込まれる。

 コンラッドらは移動するが、
スカルクローラーに襲われたか何かして、危機的状況をコングに助けられる。
命の恩人であるコングが大佐にやられるのを見過ごせないと、
結局コンラッドは引き返す。
大佐は大量の爆薬でコングを片付けようとするが、かけつけたコンラッドが説得。
大佐は聞く耳持たないが、部下たちはコンラッド側に寝返って退散。
大佐は1人でも戦うつもりだが、自らの仕掛けた爆薬の爆発に巻き込まれて死ぬ。

⑪コンラッドらはスカルクローラーに襲われるが、コングに助けられる。

 コンラッドらは退散チームと合流。
合流地点へ向かうが、またもスカルクローラーに襲われる。
するとコングがかけつけて助けようとするが、鎖が引っ掛かって身動きが取れない。
そこでウィーバーが奮戦して、コングを助ける。(どうやったのかは忘れました)
体が自由になったコングは、スカルクローラーを倒す。
反動で川に落ちて失神したウィーバーをコングが救出。
だって、歴代のコングは基本的に美女に優しいから。
一同は無事合流地点へたどり着き、コングを残して、
米国への帰還を成し遂げるのだった。

⑫島を脱出したマーロウは妻子と再会する。

 島を脱出したマーロウは、数十年ぶりに妻に再会。
すでに大人になっていた息子とも感激の対面をする。

⑬コンラッドは、同様の島が見つかり、別の怪獣の壁画があると知る。

 それにしても渡辺謙版ゴジラは現代が舞台だし、
本作は70年代だから、どうやって戦うんだろう。
ひょっとして、本作のコングとは別物になるのかな?なんて思いながら、
エンドロールを見ていると、
ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラは東宝のキャラですみたいな表記が出た。
あれ?でも、本作にゴジラって出てないよな。
続編に出る場合も、こういう表記が必要なのか?等と不思議に思っていたら、
エンドロール後にワンシーンあり。
 帰還したコンラッドとウィーバーは某所で拘束されていた。
コンラッドは島で見た事は他言しないから解放しろと語る一方、
ウィーバーは人々に知らせる権利はある等と叫ぶ。
だが、謎の連中(たぶんモナーク)は思いがけない事を語るのだった。
実は、スカル島と同様に、巨大生物がいる知られざる島が複数確認されていると。
その島々の壁画の写真を見ると、そこにはゴジラみたいな怪物以下、
モスラ、ラドン、キングギドラらしき怪物の絵が描かれていた。
こんな連中がまだ他にもいるのか?と愕然とするコンラッドの耳に、
日本人には聞き慣れたゴジラの鳴き声が響くのだった。

 と言う訳で、時代は1970年代。ベトナム戦争の敗退が決まり、
サミュエル・L・ジャクソン大佐らは帰国を目前にしていた。
そこへ未知の島の調査に同行すべしと言う命令が出る。
これがコングの住むご存じスカル島です。
島は周囲を嵐が囲んでいて、敢えて入らない限り、誰も気が付かない都合の良い環境。
そこには巨大な猿コングがいて、ヘリ全機が撃墜されてしまう。
やむなく迎えの来る場所まで歩いて移動する事に。
(迎えの連中はやられないのかと言う疑問はあるが)
やがて、コングは島の平和が守られていれば、脅威にはならないと判明。
だが、島には他にも危険な生物がいっぱい。
巨大な水牛、巨大なタコ、巨大なクモ、巨大なバッタ(木に似てる)
なぜか二本足のトカゲ(こいつがたちが悪い)等だ。
こいつらによって無法地帯となりかねない所を、王コングが治安を維持していた訳。
まあ、コングに守られつつ脱出するのも大変なのだけど
ベトナム戦争で不完全燃焼の大佐は、コングらを新たな敵として攻撃し始め
事態を悪化させると言う訳。
ざっくり言うとそれだけの話で、
作品としてあまりレベルが高いという印象は受けないのだが
その戦いを、最新の特撮技術の迫力で見せるのが本作の見どころ。
渡辺謙のゴジラが現代だったので、
70年代を舞台にした本作とどうつながるかと思っていたが
「ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラは東宝のキャラ」みたいな表示が
エンドロールで出たので「あれ?」と思わせる。
すると、エンドロール以降にワンシーンがあって
どうやらゴジラたちがこっちの設定へ来ると判明。
それが分かったお得感だけでも、本作を評価できる次第です。

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