いきものつながり

~淀橋第四小学校で観察された「いきものたち」を紹介します~

2015年 7月30日 ムギワラトンボ~屋上ビオトープで産卵。

2015年07月31日 | 昆虫・トンボ・シオカラトンボ

   ムギワラトンボは、水面で暫くホバーリングした後、チョンチョンと水面にお尻を浸けて産卵していました。回りには、シオカラトンボが飛び回っていました。シオカラトンボと、ムギワラトンボは同種で、胴が白く見えるのがオスで、黄色の縞が有るのがメスです。
 産卵している場所のビオトープにはクロメダカが棲んでいます。トンボのヤゴはメダカを補食するので、微妙な環境ですが、それぞれが繁殖しています。


2015年 7月27日 童謡の「赤トンボ」は、「ウスバキトンボ」との説?

2015年07月27日 | 昆虫・トンボ・ウスバキトンボ

  ゆうやけ こやけの あかとんぼ おわれてみたのは いつのひか

この詞は作詞の三木露風自身が子供の頃、子守に背負われて見た風景を書いたといわれています。
 「おわれてみたのは…」は、「トンボが追われて」とか「トンボを追いかけて」とかに思いがちですが、漢字を充てると「負われて見たのは…」となり、「背負われて見た…」という意味になるので思い違いをしやすい点です。
もう一つは、童謡の「赤とんぼ」は赤くない…?という指摘です。
 6月14日の読売新聞に、お天気キャスターの森田正光さんが記事を寄せていました。
 二番の歌詞で桑の実の収穫に触れています。その収穫はだいたい今頃の時期に行われることが多いようです。桑の実が熟す今頃頃であれば、ウスバキトンボでないと時期的に合わないのです。
 童謡「赤とんぼ」の回想シーンは、秋ではなく6月頃で、トンボはそれほど赤くはなかったのではないか、というのが私の持論です。
 姉妹ブログ「季節の風物覚え書き」から、「ウスバキトンボ」を紹介します。
..  写真は地域の小学校で撮影したウスバキトンボです。このトンボは、毎年、東南アジアなどからはるばる海を越えてやって来ます。世代交代をしながら日本列島を北上し、今月下旬あたりから東京都心にも飛んで来ます。
 見た目がオレンジ色なので、赤トンボの仲間に入れたくなりますが、アキアカネとは別のグループです。
ウスバキトンボは寒くなる冬にはヤゴも含めて全て全滅しますが、翌年の春に再び飛んで来ます。
 
(姉妹ブログより転載)


2015年 7月26日 ウスバキトンボ~猛暑日の校庭で初めて観察。

2015年07月27日 | 昆虫・トンボ・ウスバキトンボ

    初めて猛暑日35.8度を記録しました。校庭にはシャワーミストを設置しましたが、今夏初めてウスバキトンボが飛んできました。あまりの暑さのせいか、暫くの間、シャワーミストの回りを離れませんでした。
  「ウスバキトンボ」は「精霊トンボ」とも言われています。
 
 お墓参りの時、直ぐ近くの空を薄いオレンジ色のトンボの群れが、ふわりふわりと風に乗って舞っていました。後で調べてみると、このトンボは、丁度お盆の頃に多く見られるウスバキトンボ(薄羽黄トンボ)のようです。地方によっては「ご先祖様が精霊トンボに身を変えて帰ってくる」とか「精霊トンボは仏様のお使いである」と伝えるところもあります。「精霊トンボを捕まえてはいけないよ」と、親から教えられた人も少なくないはずです。遠い仏の世界からご先祖さまを乗せて飛んでくるという発想は、このトンボにふさわしいもののように思えてなりません。
 
(参考:光明 真言宗豊山派)

 ウスバキトンボは熱帯地方のトンボで、東南アジアなどから大群で太平洋を越えてやって来ます。でも、無事陸地にたどり着けるのは、ごく一部のようです。4月か5月頃から見られるようになりますが、大変成長の早い種で、7月には子が羽化し、8月中旬にはもう孫が羽化し、この頃になると大変な数になって飛び回ります。ウスバキトンボは羽根が幅広く大きいので、グライダーのような優秀な滑空性能を持っているので、長距離飛行には好都合です。でも、寒さに弱く、国内では秋から冬にかけて成虫・卵・幼虫の全てが死滅し、また翌春に南から渡ってくるという生活を繰り返しています。
 
(参考:トンボのすべて トンボ出版)
    
姉妹ブログ: 「季節の風物覚え書き」より転載


2015年 7月10日 セミ~羽化の準備。

2015年07月10日 | 昆虫・セミ

    通路の脇で、子どもたちがセミの幼虫を見つけました。木に登れずにもがいている幼虫を見つけた子どもたちですが、幼虫に触れないようです。代わりに木につかまるようにしてあげました。幼虫の体は、まだプヨプヨでした。
 羽化前の幼虫に触ったのは、何十年振りでしょうか。