ebakam art studio blog

眞壁 陸二

REBECCA HORN展 東京都現代美術館

2009年12月08日 | Weblog
現代ドイツの芸術家レベッカ・ホルンの展覧会「静かな叛乱 鴉と鯨の対話」を観た
20代の頃にドイツを代表しドクメンタに選抜されるなど華々しい経歴を持つドイツ人女性アーティスト。
機械じかけで微妙に動く彫刻的インスタレーションが特徴的な作家で羽根、貝、水、インクなどを組み合わせて詩のような、シュールな夢のような作品をつくっている。
性的でありどこか違う星の宗教儀式のようでもあり常識のワクを超えた作家である。
映像作品も展示上映されていたがただ視覚的に見ても理解が浅いのでもうすこしガイドが必要と思われる。
僕が見て「つまんねーな」と思ってしまう展示では一般の人にとっては完全に理解不能だと思う、ただ「未知との遭遇」になってしまうでしょう。
現代ドイツを代表するアーティストを日本で見られる機会はなかなか無いので行って身ましたが僕の個人的な感想は「……」
それ以前にも東京都現代美術館のさびれっぷりが気になった。
まだ開館して15年位だと思うのだけどなんだか活気が無い。
素敵な場所であるというオーラが全く感じられない。
人気のなさともてあまし気味のスペース、常設展もアメリカ50sの絵画と日本の戦後すぐの展示で、「それは近代でしょう!」とつっこみを入れたくなる…あくまでも「現代美術館」なんだから「もっと現代を紹介しろよ」と言いたい。
既に評価の定まった外国人作家や漫画家にばかり頼り過ぎていると思う。
東京国立博物館のいつも超満員ぶりに対し東京都現代美術館のガラガラさはどちらも驚く、立地条件の悪さもあるがこのままでは潰れてしまいそうです。