ebakam art studio blog

眞壁 陸二

day5 風邪か?

2007年12月30日 | Weblog
旅も中盤、折り返しの5日目
前日に小雨降る中アクティブに動き過ぎて疲れが出たのか百合子さんがこの日風邪気味でダウン、日本から一応持って来た風邪薬を飲ます、リゲインとかリポビタンDのような栄養ドリンクでも買おうとホテルの前にある薬局に行ってみた。が、ここは英語も通じない完全アウェーのトルコ語オンリー、手帳にイラスト描いてカタコトトルコ語で風邪ひいたようだから元気の出るドリンクをくれと伝えたつもりだがトルコの薬局にはリポD的なモノは無かった。替わりに「シロップ!」とか言って出して来たのがコレ(写真)FISH OILフィシュオイルだった。
身振り手ぶりのゼスチャーで飲むとゲンキ!みたいな格好をするので買ってみた。ホテルの部屋に戻ってさっそく蓋を開けてみると、完全に生魚の臭いがした28YTL(約3000円)もしたので無理にでも飲んでみたがやっぱり魚味、そして かすかにレモンフレーバー、一日かけてもヤクルト一つ分飲むのが精いっぱいだった
どうやら風邪というか疲れがでたみたいだったのでこの日は百合子さんは部屋で一日休む事にした

トルコイスラム博物館の絨毯

2007年12月28日 | Weblog
スルタンアフメットジャーミィー(ブルーモスク)のすぐそばにあるトルコイスラム博物館では何と言っても絨毯の展示が圧巻でした大きな絨毯が見やすいように絵画のように壁に展示してあった。草木染めによる深い色彩とデザインの豊富さ、そして密度が非常に高い。特に赤色が深く印象的です。赤の上に微妙に違う赤、対比で見せるブルーの鮮やかさが効いている。違った見方をあえてすれば、20世紀半ばの抽象表現主義の作品にも通じる点がいくつもあった。ポロックに見られる混沌としたオールオーバーさやロスコの微妙な色面対比などなど
たらればなのだが偶像崇拝禁止は抽象表現主義にいたる一つの方法だとしたら、今現在の美術の歴史とは違う基準で考える事が出来るだろうし、絵画のの新たな可能性を秘めていると思ったのです

キベレホテル

2007年12月25日 | Weblog
アヤソフィアを後にしスルタンアフメット地域を散策していると派手派手な建物があった。看板を見るとKybele Hotelとあった、旅のガイドブックにちょっと写真が出てて「良さそうだな」と思っていたホテルだった。緑や紫や赤色に塗られた外観異様だが意外にも周囲に溶け込んでいてお洒落な空気を放っていた。
10日間の旅のうち最初の5泊しか予約はとってない残りの4泊は現地で探すつもりだったので空室があるかどうかだけでも聞いてみようと中に入ってみた。
室内はアンティークな家具にカラフルな壁紙と絨毯そして何と言っても天井から釣り下げられたランプ、ランプ、ランプ、ランプ…
3500個以上のランプがあるらしい、もともとは花瓶だったりワイングラスだったりしたものを改造したりして作っているらしい
なんとも個性的で素敵な趣味だと思ったし、こんなの見た事が無い「スゲーいい」素晴らしいセンスの良さ!
すぐここに泊まりたいと思った、いや住みたいとさえ思った
フロントで「明後日から泊まれる部屋はありますか?」と尋ねる。
2部屋空きがあり両方部屋を見せてもらいどちらも良かったがトルコにしては珍しくバスタブがある部屋に決めた(トルコではほとんど風呂は無くシャワーのみ)
写真はラウンジのカフェ 十分過ぎるほどインスタレーションになってます

アヤソフィア2 Mrムスタファー

2007年12月23日 | Weblog
呆然としながら見学していると警備員のおじさんから話しかけられた
「何処から来た」「イスタンブールにはいつまでいる?」とかと簡単な英語で聞いて来るので
「日本から来てあと1週間いる」とかと答えた 
怪しまれてんのかなと最初は思ったのだがこのおじさん今度は「マイ ネーム イズ マクドナルド」とか言ってきた ほんとはムスタファーさんだった
ここの警備の人に間違いないのだが2時間近く頼んでもないのに完全にガイドのように解説してくれた ココカラミルトキレイとか、モザイクのキリスト像の目が動いてるように見えるだとか、これは9世紀にバイキングが来た時に描いて行った落書きだとかガイドブックには書かれていないようなコネタを色々教えてくれました。
後半には娘?も出て来てなぜか一緒に見てまわった「この子に日本の男性を紹介してくれ」と最後には言って来たので記念写真をパチリ写真左から2番目(どなたか好意のあるかたアタックしてみて下さい)
Mrムスタファー本当に親切にしてくださってありがとう

day4 アヤソフィア

2007年12月23日 | Weblog
am4:30目が覚める 時差ぼけか
この日は朝から雨、しかし何故か傘をさす人はほとんどいなかった
この日はほんとは一番に行きたかった超観光名所のアヤソフィアに詣でる
10YTL払って入場、「で、でかい!」薄暗さの中でステンドグラスが輝き、なんとも厳かで緊張感があり天井にはモザイクがあり雰囲気抜群「ガーン」ときたここは凄い所だ今までの人生で見た一番の迫力ある建物です しばし呆気にとられ呆然としてしまう

続day3 リュステムパシャ

2007年12月21日 | Weblog
さらに次なる我々の目的地はウァレンス水道橋、ローマ帝国時代に造られた石造二重アーチ場の水道橋、ここは軽く流して奥へと進むと肉問屋街に出た何十軒もの肉屋(羊肉)が軒を並べる
新鮮な羊肉が吊るされたり解体されたりしている様子が外からでも見えるのだが明るい照明に照らされなんともと美しいと感じた
そしてさらに歩きに歩きリュステムパシャジャーミーに向かう が ここも最初はかなり分かりづらく迷うエジプシャンバザールのそばにあるのだが鍋やらコップやらセーターなど売っているお店の上にあったし入口が「ほんとココ入っていいんか?」みたいな薄暗い所だったので躊躇していると「モスク!」と指差しかなり貫禄ある人におしえてもらって階段を上った
そこには下の喧噪が嘘のように静寂な空気の漂うモスクがあった
中に入ると青いとにかく「青い」どこよりもイズニックタイルがびっしりと貼られておりとにかく美しいのだった。ちいさいがゆえのリアリティというかバランスなんだろうがこの旅一番のおきにいりのモスクとなった。ここも観光客はほとんどいない。
礼拝の時刻でなくてもお祈りをする信者がいましたので撮影はひかえめにして、ただただ感動しジーンとしてたのです

day3追記

2007年12月20日 | Weblog
イスタンブールでモザイクを見るならここのカーリエ博物館とフェティエ博物館を強くおすすめします。
密度、輝きに圧倒されます。後ほどアヤソフィアのも紹介しますが、そちらのものは建物自体が巨大過ぎてモザイクそのものは天井高があって見づらいです
面白い事にその3つの建物は全て現地の表記ではmuzesiミュゼッシィ(ミュージアム)扱いになっていることでした
建設当初はキリスト教の教会として建設され1000年ぐらいたってからイスラムのモスク(ジャーミー)になり今は博物館美術館
でも見た目は教会と呼びたい風貌ですし博物館と言うには違和感を覚えました
長すぎる歴史のせいできっとそのような呼び方に落ち着いたのでしょう
想像するしかありませんが残っていて本当に良かった、歴史を見ると大抵こういうものはぶっ壊されて燃やされてしまうものです

Istanbul旅日記day3

2007年12月16日 | Weblog
この日は少し郊外へ行く
カーリエ博物館を目指しトラムとメトロを乗り継いでウルバトルで下車し城塞壁づたいに歩く中心街からほんの30分ほど電車に乗っただけだがかなり緊張感のある街並だった
街全体がホーンデットマンションというかリアルな幽霊屋敷みたいな感じだ
観光地とは言えないリアルな空気にちょっと緊張する
しばらくするとカーリエ博物館(礼拝堂)に着く、ここは5世紀につくられた教会で素晴らしいモザイクとフレスコで飾られた教会だが15世紀オスマン帝国時代にモスクに改修されてしまい壁画は漆喰によって塗りつぶされていた。
それが再びはがされて見えるようになったのは1958年のことだそうです
当時の支配者の信仰する宗教が違うのはしょうがないが前の文化をもみ消そうとする行為は許せない(本を燃やしたりや歴史の改ざんなど何処の国にもあるものだが)
だが修復のおかげで今はそんな礼拝堂も博物館として見る事ができる
なんとも繊細なモザイクで1つのピースが小指の爪の4分の1ほどである色ガラスやトルコ石などを使い非常に丁寧な仕事ぶりであった。個人の自己表現では決して出来ない表現力で祈るような気持ちで何年も何年も丹念に作ったのだろうなと思った
その次に訪れたのはフェティエジャーミー
近くにあるはずだが少し迷う、ここもモザイクがのこる元教会だが訪れる人はほとんどいない所だった。行った時間が良かったのか明かりが柔らかく美しかった
ちなみにフェティエジャーミーは分かりにくい住宅地にあったのだが地図を見てると地元の小学生が(たぶん3年生くらい)「ジャパニ!」と言ってニコニコと近付いてくる
なんだか分からないトルコ語で必死に話かけてくるが何だかサッパリ分からん
でもなんだかアリガトウと言っているようだった
後で聞いたのだが、なんだか明治時代に日本人がトルコ人を救ったというエピソードが教科書に載っているそうです
その小学生にフェティエジャーミー?と聞いたら「着いてこい!みたいなジェスチャーで」手招きするのでついて行ったらそこに現れた

day2その2トプカプ宮殿

2007年12月15日 | Weblog
その後歩いてすぐの所にあるトプカプ宮殿に行く
アフメット1世の書斎や様々な豪華な装飾の宝物館を見てまわる
いたるところ大理石やタイルによって飾られており歴代スルタンの豪華な生活が想像できる
広場からはボスポラス海峡と金角湾が一望出来素晴らしい眺望だった
たっぷり見学しトプカプ宮殿を後にする 
何故かこの辺りには大きな犬が爆睡している1匹だけでなく何頭も寝ていた、耳にバッチが取り付けられていたのでたぶん政府かどこかに許可された野良犬なんだと思う
おなかも空いていたのて歩いてホテル方向に戻り近くの店で適当に「これが食べたい」みたいな事を伝えチキンのスープを食べるサラダ(大量)とパン(大量)がついてきて5YTL(約500円弱)食べきれない程の量で満腹
もうホテルのそばだったので一旦戻り休憩し今度は両替所を探すことにしたフロントで両替所はどこにあるか聞く事にしたが、この時いたのは日本語の分からない人英語で訪ねると一言「ベヤズット!」と答えてくれた。「OK サオルン」また急坂を15分程かけて上りベヤズット駅まで行く
この界隈は大学がありすぐ近くにグランドバザールという巨大な迷路のような土産屋がある賑やかなエリアだ喧噪の中に両替所を見つける
トルコリラ(YTL)はどれも同じデザインで色違い、ちょっと見分けづらいと思った
その後でトルココーヒーでも飲んでみようかとカッフェで座るドロドロの珈琲は独特の味で旨いが3分の1は豆カスなので残すのがトルコ式らしい5YTL(約500円)は先程の腹一杯の食事と同じ金額で場所代というか明らかに観光客狙い店員は明るく「バザールでござーる!」と日本では聞かなくなったフレーズを連呼し愛想をふりまいていた
入って来た方と違う所に出てしばらくすると立派なモスクが出たスレイマニエジャーミーだったが駅の近くのベヤズットジャーミーだと勘違いしてしまい、しばし迷う、
どこをどう歩いたのか大学らしき所を抜けるとベヤズットの駅が見えた
そして途中に水(ス)とビール(エフェス)を買ってホテルに戻った