ボローニャでの展示も無事終わり次の展示予定は未定 春に神戸でちょっとあるかもですが期日未定で新作の発表予定は今の所無い
でもそんな時こそ実験です 何の予定も無く絵を描くのは実に5年ぶりくらい?
…今の自分に素直になって描いてみる時間も時には必要です
描きたいイメージが頭の中には山ほどあるのでドローイングや小品で実験している
画像の作品は実験の中では大きな作品 山代温泉あらや滔々庵での襖絵のイメージの有彩色バージョンを描いてみた
コンセプトやテーマはいつもほとんど変わらないが色味や素材などいつもと違えてみたりして新たな可能性を探ってます
どこに飾られるかイメージ出来ないので自分との対峙だけになってしまうと もっともふさわしい色や形や素材が選択出来ないのでいつもより時間がかえってかかる…
本来作家としては普通の事なんだろうが ここ数年はアトリエ外での現場での制作やコミッションでの仕事が多くなっていた
その場合 周囲の環境や歴史、空や植物や海の色、室内でも壁の色や照明の色、窓からの眺めや使用目的をリサーチして仕事をしていた。
自己表現や個性なんてものはあまりというか全く出そうとも思っていないし興味も無い
その場所から感じ取るフィーリングこそがスリリングな醍醐味
しかし作家は孤独なもんで一人でアトリエで何の目的も無く制作する時間も当然ある
何も規制されていない状況で 自分は一体何者で何を作ろうとしてるのか?
そもそも何故絵筆を未だに握るのか?絵とは何だ?ARTってなんだ?
そしてつくったモノを誰に見せたいのか?…なんだかこないだ学生に言った言葉が自分に降り掛かってくる…
一番充実してる時は「無心」の状態です