先日お知らせした越後妻有アートトリエンナーレ(新潟県十日町地方)に行って来ました。
今回で4回目となるこの芸術祭、地元の皆さんの認知と理解が進んで来たようで地元の方とのコミュニケーションがとれていることが印象的だった。
300組以上の作品の展示ですので、全てを見たわけでは無くほんのわずか見てまわっただけだったが、とても暖かい空気を感じた。
見た作品は石塚沙矢香、開発好明、アントニー・ゴームリー、クリスチャン・ボルタンスキー、カサグランデ・リンターラ、他多数
今回は元生徒の石塚沙矢香の展示を見る事を主な目的に行った、想像以上のクオリティで良い作品。
彼女の作品はお米を糸に接着した糸を空屋を舞台にインスタレーションしたもので、
記憶、時間、連続、連鎖といったものがテーマになっている。
緻密に計画された配置と明かりの量でバランスが良く素晴らしい。
ただゴームリー、塩田千春といったアーティストとの類似感はいなめない
糸状のものを空間全体に密集させる方法はやや流行りのスタイルといえる、とはいえ今後の展開が楽しみ。
300組の作品全てが良いわけではないし正直言うと中にはひどい作品もある。
回を重ねる毎に作品数も増え続けどこから見ていいのか正直迷う
エリアがあまりにも広すぎて遠い、今後の課題改善するべき点も沢山あるのも事実、
それでもアートによる出会いと発見をもとめて沢山の人が訪れていた
アーティストとサポートスタッフ、運営されている人々と地域の皆様と全ての関係者の皆さんの努力が感じられます。
写真は石塚沙矢香「うかのめ」
9月13日まで新潟の里山の美しさと現代アートをぜひ楽しんでみて下さい